英語+社会の話ー。
「メッセンジャー?聞いたことないですね…」的な話ではありません。
何かを伝える人、という印象の語「メッセンジャー(messenger)」と、
似た語である「メッセージ(message)/伝言(でんごん)」、
その2つの関係が、よく考えると(スペルが微妙に違うし)分からないな…的な話を。
前置き。
昨日の記事(の一部)では(「ナンセンス変異依存mRNA分解機構」*1という語の中で)、
「mRNA」こと、「メッセンジャーRNA」という語について少し書いたのですが。
そこでふと「メッセンジャー」という語が気になったので、調べてみました。
※
まず「メッセンジャー(messenger)」とは、何かを伝(つた)える人という印象の語ですね。
英和辞典によれば、「使者(ししゃ)」や「郵便配達人(ゆうびんはいたつにん)」などの意味を持っているようです。
合わせると誰かの言葉を伝えたり、あるいは(誰かの言葉を記した)郵便を運ぶ人…というイメージですかね。
また「メッセンジャー」に似た語には、「メッセージ(message)」もあります。
これは英和辞典によれば「伝言(でんごん)」や「通達(つうたつ)」などの意味を持つ語ですね。
また動詞でも、「(メッセージで)~を送る」など、似た意味の感じです。
で、これら「メッセンジャー」と「メッセージ」は、日本でも有名なので、
筆者も何となく知ったつもりでおり、
そして似た語なので、「『メッセンジャー』は『メッセージ』を伝える人」くらいに思っていたのですが…。
…しかしその判断は、ちょっと早(はや)まっていたかもしれません。
というのも、よく考えると、
「messenger(メッセンジャー)」と「message(メッセージ)」で微妙にスペルが違うからですね。
具体的には「mess」の後が、「e」と「a」で違っています。
その後に「ge」が来ているのは一緒なのですが…。
例えば英語では、動詞の後に「-er/~する人」をつけて、
「fight(ファイト)/戦う」を「fighter(ファイター)/戦う人、戦士(せんし)」みたいにすることはありますが。
しかしそのやり方だと、「メッセージャー(message+~er)」(※造語)となるはずで、おそらく「メッセンジャー(messeng+~er)」とはならないはずです。
(そして辞典で調べた限りでは、「messeng」や「messenge」という動詞は見つかりませんでした)
かと言って、「『メッセージ』と『メッセンジャー』は似ているけど別の単語」とするには、
お互いあまりに意味(どちらも伝達関係)と、スペルが似ている感じです。
…なので、もしかしたらどこかに正解はあるのかもですが、
筆者の知る限りでは謎(なぞ)が多いので。
もし誰かに「そういえば『メッセンジャー(messenger)』って何ですか?」とか、
「似た語の『メッセージ(message)』とは、どういう関係なんですか?」と聞かれたら。
筆者としては、なかなか答えに困(こま)ってしまいそうですね。
※
もちろん、これらは筆者の不勉強(ふべんきょう)であり、反省…という感じですが。
でも、何となく意味を知っているつもりだった、
「メッセンジャー」や「メッセージ」も、(自分にとって)謎が多い…というのはちょっと面白いですね。
色々興味(きょうみ)が湧(わ)いてきます。
もしかしたら、あなたの身の回りにも、似たような言葉があるかも?
気が向いたら調べてみると、
誰かへの「伝言(message)」に添(そ)えられる、ネタになってくれるかもですね。
まあそんな感じで~。
◆用語集
・messenger(メッセンジャー):
関連用語:「runner(ランナー)」*2
・message(メッセージ):
スペルの似た語に「massage(マッサージ)」などもある。
*1:「ナンセンス変異依存mRNA分解機構」や「mRNA/mRNA/メッセンジャーRNA」については 2/17 理+英他:「体内(たいない)」に「ナンセンス」は多いですか? ~「ナンセンス突然変異」等についてのメモ~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*2:「runner(ランナー)」については 2/19 理+英他:「ランナー」の「豆(まめ)」ってなーんだ? ~「runner bean(ランナー・ビーン)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。