生活+フランス語+英語+体育の話ー。
手で体をなでたり押したりする「マッサージ(massage)」と、
それと似た方法である、日本の「あん摩/massage」についての話を。
遅くなってしまったので簡単に。
※以下では「あん摩(按摩)」について紹介する上で、差別に関する話に少し触れていたりもします。
前置き。
昨日は体操「あん馬」について書きましたが、
そこの響き「あん摩(按摩)」や「マッサージ」などの言葉を連想したので、調べてみました。
※
まず「マッサージ」は、療法(りょうほう)…体の状態を良くする方法の一つですね。
手で体をなでたり押したりすることで、筋肉のコリをほぐす感じです。
英語でも「massage(マッサージ)」という語があるようですが、
辞典やWikipediaによれば 元々はフランスの療法の「Massage(マサージュ、マサージ)」であるようですね。
で、日本にも「マッサージ」に似たものは昔からありまして、
それが「あん摩(あんま)/按摩」と呼ばれる物ですね。
Wikipediaによれば、こちらも手でなでる、押す、揉む、叩く等の方法を取る療法のようです。
ただWikipediaによれば、「マッサージ」と「あん摩」は厳密には違うようで。
例えば「マッサージ」は、肌に触れて施術(せじゅつ)…治療(ちりょう)を行うのに対し、
「あん摩」は、服の上から施術をするなどの違いがあるようです。
あとどこから施術を始めるか、という順番も違うようです。
でも「あん摩」を表す英語を調べてみると、
こちらも和英辞典によれば「massage(マッサージ)」となっていたりしました。
また今では諸事情により、「あん摩」的なことをしてても「マッサージ」の看板を出す、という店も多いようです。
(※昔は視覚障害者の方があん摩の仕事をしていたイメージから、「あん摩」という用語自体が視覚障害者の人を指すようになるなど、色々「差別(さべつ)」にも関わる背景があるようです)
まとめると「マッサージ」は「あん摩」と厳密には違うかもですが、
一方で「あん摩」は『マッサージ(massage)』と呼ばれることがある…ということですね。
なので「『マッサージ』は『マッサージ(あん摩)』と違う!」と言えるかもしれません。
…なかなかややこしいですが。
※
ちなみに世界の色んな国でも、マッサージ的な物はあるようです。
例えばWikipediaによれば、インドやタイ、ハワイ*1の物などが載っていました。
日本の「あん摩」のように、多分それぞれの国によって呼び名があるかもですが、
(日本では)「タイ式マッサージ」など、割と「マッサージ」という言葉で紹介されていることも多い気もします。
それでも問題は無いかもですが、本来の名前を知ってみるのも面白いかもですね。
なので、今度あなたが「マッサージ」店の看板などを見ることがあれば。
(お店の邪魔をしない範囲で)その方法や国に注目しつつ、
「この『マッサージ』は他の『マッサージ』と違うのかな?」
なんてことを考えてみても、面白いかもしれませんね。
まあそんな感じで~。
◆用語集
・マッサージ:
関連記事:『肌を表す外国語セブン』*2
・あん摩:
*1:「ハワイ」については 6/6 生+歴:ハワイの服、「ムームー(muumuu)」の話! - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*2:記事『肌を表す外国語セブン』については 1/13 生+諸外他:「肌(はだ)」を表す外国語7つ+α! ~今週の外国語セブン~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。