国語の話ー。
「文*1の要点(ようてん)」をどうやって見つけるかの話、延長戦です。
考えがまとまってないので、雑に書きます。ご無礼のほど、ご容赦を。
慣れも大事ですが、どこがポイントか意識するのは大事。
本当は「5W1H*2」について書いたほうがいいかもですが、思いついたのでこっち優先です、すみません。
文を書く・読む時は、簡単に言うと「一言で言うとそれは何?」というのを思い浮かべるとよいかと思います。
この「一言で言える力」は鍛えておくと役に立ちます。
例えば
①「僕は青いブローチを買った」
という文があったとしましょう。
もしここで「主人公が買ったものを4文字で抜き出しなさい」って聞かれたら、
答えは「ブローチ」ですね。「青い」ってのはブローチを修飾している形容詞です。
この問題を解ける子は結構多いです。
でも、以下のように、文が長くなると解けなくなる子は結構います。
②「僕は、12月25日夕方、西新宿で地下鉄を降り、寒空の下しばらく時間をつぶした末に、ふと思い立ち、帝立劇場の入場までの時間を利用して、もう長い間付き合っている彼女『山田花子』が務める宝飾品店『カノッサ』の店先に飾られていた青いブローチを買った」
まあこんな意地悪な問題は出ることは少ないかもですが。
この時、「主人公が買ったものを4文字で抜き出しなさい」と聞かれたらどうでしょう?
文が長いのが気になりますね。4文字に当てはまるものも色々あります。
答えはどれでしょう?「山田花子」?「帝立劇場」?「カノッサ」?
…いえいえ、答えは①と変わりません。やっぱり「ブローチ」ですね。
①に比べて②は形容詞*3とか副詞とかが足されましたが、「ブローチ」を「買った」ということだけは変わっていません。
つまり、他のことはすべて気にしなくていいのです。
だけども、文の長さに気を取られて、強く「難しい!」と思ってしまう子はいるようで。
例えば「4文字なら何でも当てはまりそう」と思ってしまうのか、
上の②なら「山田花子」「帝立劇場」というような答えを選んでしまいます。
そういう間違いをする時は、もしかしたら「全体がよく分からない」ということに圧倒されているのかもしれません。
もしかしたら、「自分が文章を読み慣れていない」ということから苦手感を持っているかもしれません。
でもある部分について答える時、全体を100%理解している必要はありません。
(全体について問われる問題もありますが、それはまた別の問題ですし)
例えば②の文章には「帝立劇場」「宝飾品店」と言う単語がありますが、「主人公が買ったもの」を答えるには、それらの知識は要らないのです。あなたがこれらの単語を知らなくても、この問題は解けます。
極端な話、「買った」という単語を見つけて、その近くにある「ブローチ」という単語を見つけられれば、この問題は終わります。
「ブローチを買った」という8文字を理解できれば解けるのです。これが、この文の核であり、言い換えるなら『弱点』といったところでしょうか。
つまり。「よく分からんけど結局主人公は何したのさ?」ということを考えられれば、上のような問題は解きやすくなります。
文章題を前にしたとき、分からないなら分からないなりに、開き直ってみましょう。
んで、問題に関係ありそうなところだけを拾い読みしてください。そうすると結構解けますよ。
(いつもこればかりやってると「文の味わい」が薄くなるので要注意です。テスト*4で困ったときにしましょう)
例えばゲームで「火」が弱点の敵に出会ったら、倒すのに火を使いますよね。
なら文章題にだって同じことができるかもですよ。どんな文にも核はあるものです。
そこを突ければ、問題はスムーズに解けるかも。「文のすべてを理解して解く」のは、あなたが実力を付けてからでも遅くありません。
普段の勉強の時はそっちの方が力はつきますけどね。
文章題の『弱点』を探し出すのも、簡単ではないかもしれません。
でも、「文全体をすべて理解する」「難しい単語も全部知ってなきゃ」以外に色々倒す方法があるってのは、ちょっとワクワクしませんか?
「こいつは何が弱点なんだ?核なんだ?」って考えながら、あるいは「苦手だったアイツの弱点を突いてやるぜ」って思いながら、
いっちょ文章題を狩りに行きませんか?
てな感じでー。
◆用語
・文章題を狩りに:『モンハン』のイメージで。
少年ジャンプの漫画『暗殺教室』でも問題をモンスターに見立てており、本記事もそのイメージを多分に借りている。
「複雑に見える問題も、実は簡単な問題の積み重ねである」的なことが書いてあって、非常に参考になる。
・『暗殺教室』(あんさつきょうしつ):
松井優征(まつい・ゆうせい)*5先生の漫画作品。
ざっくり言うと、いきなり謎の生物が先生になった教室での出来事などを描く。
謎の生物「殺せんせー」は地球を滅亡させようとしているので、卒業までに頑張って「暗殺(あんさつ)」*6…つまり倒さなければ!という話。
だが、中身は教育的にとても興味深い内容となっている。
関連用語:「マッハ」*7、「パルクール」*8
関連人名:「竹達彩奈(たけたつ・あやな)」*9、「二宮和也(にのみや・かずや)」*10
*1:「文(ぶん)」については 6/30 国語:国文法/「言葉(ことば)の単位(たんい)」メモ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*2:「5W1H」については 2/2 英+国:文の秘訣・「5W1H」! - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*3:「形容詞(けいようし)」や「副詞(ふくし)」については 12/18 英語:形容詞・副詞/言葉に魔法(まほう)をかけるもの - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*4:「テスト」については 5/24 学習:テストについてメモ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*5:「松井優征(まつい・ゆうせい)」先生については 5/17 社+英:「国民(こくみん)」は「国(くに)」で、しかも「ルーラー(支配者)」ですか!? ~「people」、「nation」、「supreme ruler」~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。」
*6:「暗殺(あんさつ)」については 8/10 社+ゲーム:戦争を止めて回るゲーム!? ~ゲーム「ストップ・ザ・ウォー」~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*7:速さの単位である「マッハ」については 7/4 理+英:「速さ」に関わる英語メモ(少し) - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*8:「パルクール」については 10/26 社+生:気になった単語の適当メモ(10/26) - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*9:アニメ版で「茅野カエデ」役の声を担当しておられる声優「竹達彩奈(たけたつ・あやな)」さんについては 4/23 国語:読書感想文Lv.1トレーニング! ~vs世界最短の感想文(多分)~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*10:実写版映画『暗殺教室』に声で参加しておられる「嵐」の「二宮和也(にのみや・かずや)」さんについては 2/14 国語:嵐のバレンタインデー……っていうか嵐 - のっぽさんの勉強メモ を参照。