生活+英語+ゲームの話ー。
「おろし金に比べれば、他の発明なんて…!」という話ではありません。
大根やワサビをする道具「おろし金(おろしがね)/grater(グレイター)」と、
比較級の英語、「greater(グレイター)/より大きな、より偉大な」の話です。
前置き。
先日辞典で「グレーチング(grating)」という語を調べたときに、
近くで「grater(グレイター)」の語を見つけたので、その話を。
※
まず「おろし金(おろしがね)」とは、食材などをすりおろす金属の器具のことですね。
例えば大根とか、ワサビを擦(す)ってるイメージがあります。
もっともネットによれば金属に限らないようで、「おろし器(おろしき)」という名前もあるようですね。
(ただ今回は筆者の聞き慣れた「おろし金」で進めさせて頂きます)
で、この「おろし金」、英語の名前がけっこう格好良かったりします。
和英辞典によれば、「grater(グレイター)」というようです。
…なんだかマンガとかヒーロー物に出てきそうな響きですね。
またWikipediaによれば、「グレーター(grater)」と、カタカナで書かれたりしているようですね。
ところで「グレーター」という語に、、筆者は聞き覚えがありまして。
というのもゲームのRPGなどだと、
「グレーターデーモン」という、「大きな悪魔」みたいな敵がいたりするからですね。
…といっても、上記の悪魔が「おろし金(グレーター)」を持っているわけでは無く。
おそらく上記の「グレーター」は「greater(グレイター)」、
つまり、英語の形容詞「great(グレイト)/大きな、偉大(いだい)な」*1の比較級(ひかくきゅう)ですね。
意味的には「より大きな」とか「より偉大な」って感じかと。
そのため「他に比べてより大きな、より偉大な悪魔(デーモン)!」→「グレーターデーモン(大悪魔?)」という流れだと思われます。
なので、おろし金の「grater」と、大きさなどに関わる「greater」は違うのですが、
ただどちらも英語で「グレイター」という発音のようですし、
日本語だと「グレーター」と書かれているようでもあります。
だとすると、学校で比較級の「greater(より偉大)」を習った後に、
「おろし金」の「grater(グレイター)」という響きを知ったなら。
「『おろし金(grater)』って『より偉大(greater)』な物ですか…!?」なんて思うかもですね。
※
まあ上のことは半分ジョークですが。
でも英和辞典においても「great」と「grate」(上記「grater」の元になっている動詞)は、
同じ発音記号、ということが書かれていました。
なので英会話など、スペルが確認できない状況だと区別が難しそうですね。
「おろし金(grater)」の語は、料理関係でしか使わないかもですが。
でも英会話で「グレイター」とか「グレーター」の語を聞いた時、
知ったかぶらず「ゴメン、それどの『グレイター』の意味?」と確認した方が、
結果的に早く、「より大きな、偉大な(greater)」人物になれたりするかもですね。
まあそんな感じで~。
追記
ちなみに「より偉大なおろし金」を英語にすると
「greater grater(グレイター・グレイター)」なんて呼べたりするかもしれません。
…なんかえらい強そうですね。
*1:英語の「great(グレート)」については 9/20 生+英他:「曾祖父母(そうそふぼ)」は「祖父母(そふぼ)」より強いですか? ~「great-grandfather」や「great-grandmother」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。