生活+社会+理科+国語の話ー。
透明*1で小さな魚「シラス/しらす/白子」と、
家の前に敷いたりする白い*2砂の「白砂(しらす)」、
また「シラス台地」や地質の「シラス(白砂)」などの話を。
前置き。
今日は「ホワイトデー」ということで、
「白(しろ)/white(ホワイト)」に関する魚、「シラス」を調べていました。
※
まず①「シラス/しらす/白子」とは、魚の一種ですね。
透明(とうめい)で小さな感じの魚という印象です。
しかし「シラス」いう種ではないようで、
国語辞典やWikipediaによれば、色んな魚の「体に色素がなく白い稚魚(ちぎょ)」の頃を、まとめてこう呼んでいるようです。
(種類はイカナゴ・ウナギ・カタクチイワシ・マイワシ・ウルメイワシ・アユ・ニシン・シラウオ・ウナギなど、色々あり得るようですね)
で、そんな「シラス」は観光やグルメで名前を聞くことが多く、
丼(どんぶり)に載せた「シラス丼」というものを聞くことも多いのですが。
ただ、辞典などによると「シラス」と呼ばれる物は他にもあるようです。
例えば②「白砂(しらす)/白州」という語は、
玄関(げんかん)の前などに白い砂を敷き詰めたところを指すようです。
また昔の奉行所(ぶぎょうしょ)…裁判をする所のものを、特に「お白州(おしらす)」と呼ぶようですね。
時代劇(じだいげき)などでよく出てくる気がします。
そして中学の地理などでも、九州の③「シラス台地」という物を習ったりしますが、
国語辞典やWikipediaによれば、そもそも④「シラス」という地質(ちしつ)があるようです。
この④「シラス」は「シラス/白砂/白州」などと書き、
細かい軽石(かるいし)や火山灰(かざんばい)でできているようです。
(名前の通り白い物が多いらしいですが、Wikipediaによれば違う色もありえるようです)
普段は「シラス」とカタカナで書かれることも多いようですね。
しかし①魚の「シラス」も、カタカナで書かれることが多くややこしいですね。
なので「シラス丼」を注文したとしても、
実はその「シラス」が、(地質の)④『シラス』を指している可能性もあるのかもしれません。
その場合「(地質の)『シラス』を丼で食べられない…!」なんてこともありえるかもですね。
…ファンタジーの砂を食べる種族とかなら、喜びそうですが。
※
まあ上のことはあくまでジョークであり、
現代で「シラス丼」を注文したら、多分魚が出てくるので大丈夫ですが。
ただ筆者も魚の「シラス」や、家の「白砂」、「シラス台地」などについて、
名前が似ているとは思っても、それぞれ深く意味を考えてきませんでしたね。
魚の「シラス」の書き方さえ、今回調べるまでは知りませんでした。反省です。
もちろん、名前が似ている物を「ややこしいなー」と終わらせても良いのですが。
たまには踏み込んで、「じゃあ、それぞれどう書くのか?」とか、
例えば「魚の『シラス(白子)』と地質の『シラス(白砂)』は、本当に関係が無いのか?」なんて考えてみてもいいかもですね。
結果的に、「白い」という字だけが共通していたと分かっても、
そうやって考えること自体が、ちょっと「面白い」かも?
まあそんな感じで~。
関連記事:『石を表す外国語セブン』*3
◆用語集
・シラス【魚】:
関連用語:「たたみいわし(畳鰯)」*4
*1:「透明(とうめい)」については 12/13 理+英他:「透明(とうめい)」で「緑(みどり)」な「家(いえ)」ってなーんだ? ~「温室(おんしつ)/greenhouse(グリーンハウス)」などの話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*2:「白(しろ)」については 12/6 英語:色々あるよ「白い髪(かみ)」 ~白、灰、銀、白金~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*3:記事『石を表す外国語セブン』については 10/7 理+諸外他:「石(いし)」を表す外国語7つ+α! ~今週の外国語セブン~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*4:イワシのシラス…稚魚を干して板状にまとめた食品「たたみいわし(畳鰯)」については 2/15 生+英他:「イワシ」は「紙(かみ)」になりますか? ~「たたみいわし(畳鰯)/sardine paper(サーディン・ペーパー)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。