理科+英語の話ー。
宇宙*1の星を見るのではなく、宇宙から星を見る話です。
地球の軌道上から星を見る「ハッブル宇宙望遠鏡(うちゅうぼうえんきょう)」と、
それに関わる格好良い用語「ハッブル・ディープ・フィールド」等の話を。
(※書きたいことが多く、途中(1)(2)パートに分かれてます。すみません)
前置き。
今日は「七夕(たなばた)」*2…星の関わるイベントということで。
宇宙(うちゅう)の本を呼んでいると、
「ハッブル・ディープ・フィールド」という語が気になったので、その話を。
※
(1)「ハッブル宇宙望遠鏡(ハッブルうちゅうぼうえんきょう)」の話
まずは「ハッブル宇宙望遠鏡(うちゅうぼうえんきょう)」の話を。
これは宇宙(地球の周り)に打ち上げられた望遠鏡(ぼうえんきょう)*3ですね。
望遠鏡といっても、大きさは自動車のバスくらいあるようです(Wikipedia参照)。
そもそも、なぜ宇宙に望遠鏡を配置するのか?というと。
Wikipediaによれば、地球から星(ほし)を見ようとしても、地球の空気(くうき)で見え方が曲がるらしいです。
(学校の理科で習う、空気の「屈折率(くっせつりつ)」*4の影響ですね)
なので、できるだけ空気の薄いところから観測(かんそく)しよう…というのが、宇宙望遠鏡の意味のようですね。
いわば「地球から宇宙『の』星を見る」のではなく、
「(地球周りの)宇宙『から』宇宙の星を見る」といえるかもです。
逆転の発想っぽくて面白いですね。
(2)「ハッブル・ディープ・フィールド」等の話
で、このハッブル宇宙望遠鏡は色んな観測を行っているのですが、
関わっている用語に、やたらカッコいい物があるようです。
というのも「ハッブル・ディープ・フィールド」や、
「ハッブル・エクストリーム・ディープ・フィールド」などの語があるからですね。
ざっくり言うとこれは「遠くの銀河(ぎんが)・星を見ようぜ!」という事らしく。
Wikipediaによれば
「ハッブル・ディープ・フィールド(HDF)」は、「おおぐま座」の非常に狭い領域の画像、
「ハッブル・ウルトラ・ディープフィールド(HUDF)」は「ろ座」の狭い部分、
「ハッブル・エクストリーム・ディープ・フィールド(XDF)」は「ろ座」の一部をさらに撮った物のようです。
…なんか名前がやたらすごいですね。
なんでも、地球から遠い銀河などには、宇宙や星の誕生に関わるデータが色々あったりするらしく。
それら遠くの場所を頑張って撮影・研究したのが、上記のものみたいですね。
上記で「狭い部分」という語が一杯出てきているのは、それだけパワーを集中したのだと思われます。
英語の「deep(ディープ)/深い」という言葉が入ってますし。
(顕微鏡(けんびきょう)の倍率を上げると細かく見えるけれど、見える範囲は狭くなるみたいな感じですかね)
これらは多分、学問的にはとても重要な語だと思うのですが…。
筆者としては、やはりその名前の格好良さに惹(ひ)かれてしまいますね。
「ハッブル・ディープ・フィールド」とか、そのままゲームに出てきそうですし。
「ハッブル・エクストリーム・ディープ・フィールド」に至ってはもう「必殺技ですか…!?」という気分さえします。強そう
※
まあ上記の「ハッブル・ディープ・フィールド」などの語は、
今日の七夕の、「織姫(おりひめ)」や「彦星(ひこぼし)」にあまり関わらないかもですが。
でも「ハッブル宇宙望遠鏡」によって撮られた画像は多く、
いろんな綺麗(きれい)な宇宙の写真があったりするようです。
「ハッブル・ディープ・フィールド」なども綺麗でしたし。
なので、「七夕だから、綺麗な星や宇宙の画像見たいな~」と思ったら。
「ハッブル宇宙望遠鏡」や「ハッブル・ディープ・フィールド」等を調べて、
ちょっと「ディープな(深い)」宇宙の世界を、感じてみてもいいかも?
まあそんな感じで~。
関連記事:『星を表す外国語セブン』*5
◆用語集(※人名等、敬称略)
・ハッブル宇宙望遠鏡(ハッブルうちゅうぼうえんきょう):
Wikipediaによれば、地上約600km上空の軌道上を周回する宇宙望遠鏡、とのこと。
英語では「Hubble Space Telescope(ハッブル/スペース・テレスコープ)/HST」。
名前は宇宙の膨張(ぼうちょう)を発見した天文学者「エドウィン・ハッブル」にちなむらしい。
ちなみにこの宇宙望遠鏡が打ち上げられたのは「グレートオブザバトリー計画」の一環(いっかん)らしい。…関わる単語が色々強そうである。
関連用語:「天文学(てんもんがく)」*6、「レンズ」*7、「倍率(ばいりつ)」*8、「ズーム(zoom)」*9、「歪み(ゆがみ)」*10、「patrol(パトロール)/(天体の)定時観測」*11、
関連記事:『空気を表す外国語セブン』*12、『目を表す外国語セブン』*13
・「ハッブル・ディープ・フィールド(Hubble Deep Field、HDF)」:
Wikipediaによれば、ハッブル宇宙望遠鏡による一連の観測結果に基づいた、「おおぐま座」の非常に狭い領域(りょういき)の画像らしい。
「deep(ディープ)」という言葉が含まれているが、Wikipediaやネットを調べた感じ、宇宙の中でも地球から遠く離れた場所を「深宇宙(しんうちゅう)/deep space(ディープ・スペース)」というらしい。
そしてそれらを調べるのが「深宇宙探査(しんうちゅうたんさ)/Deep space exploration」というようなので、これらに関係がありそうだ。
・「ハッブル・ウルトラ・ディープフィールド(Hubble Ultra Deep Field、HUDF)」:
Wikipediaによれば、「宇宙望遠鏡科学研究所」が行ったハッブル宇宙望遠鏡による超深宇宙領域(ちょうしんうちゅうりょういき)の探査(たんさ)らしい。
日本語だと「ハッブル超深宇宙探査」となるようだ。
「超深宇宙」とあるが、これは上記の「深宇宙」よりもっと遠い場所のことと思われる。
英語の「ultra(ウルトラ)」*14は「超(ちょう)」等の意味を持つので、
まさに「超(ウルトラ)遠い(深い)」→「ウルトラ・ディープ~」という感じと思われる。
・「ハッブル・エクストリーム・ディープ・フィールド(Hubble eXtreme Deep Field、XDF)」:
Wikipediaによれば、ハッブル宇宙望遠鏡を用いた「ろ座」への宇宙深部探査、またその探査された領域の名称のことらしい。
英語の「extreme(エクストリ-ム)」*15は「極めて」などの意味を持つ。
上記「HUDF」の「ultra/超」より上の、「極めて(extreme)」遠い範囲を対象にした物のようだ。
…もう名前が長くて強そうなので、RPGの最終奥義みたいな感じがある。
・ろ座/炉座(ろざ):
Wikipediaによれば、南天(南の空)の星座の1つ。
「ろ座」という単語だけだとわかりにくいが、何かを熱する「炉(ろ)」*16の形と見なされた星座のようだ。
ちなみにWikipediaに「ろ座」は「地味(じみ)」と書かれていたのだが、同ページの「ろ座ウォール」という単語を調べてみたら、「銀河フィラメント」、「超銀河団(ちょうぎんがだん)」、「グレートウォール」などのやたら派手ですごそうな単語が出てきた。
・deep(ディープ)【英語】:
「深い」などの意味を持つ英語。
関連用語:「から揚げ/deep fried chicken(ディープ・フライド・チキン)」*17、「深海魚(しんかいぎょ)/deep‐sea fish(ディープシー・フィッシュ)」*18
*1:「宇宙(うちゅう)」や、記事『宇宙に関わる英語セブン』については 11/16 英+理:「宇宙(うちゅう)」(とか宇宙人)に関する英語7つ+α! ~今週の英語セブン~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*2:「七夕(たなばた)」については 7/7 歴+国他:イチャイチャしすぎて「別居命令(べっきょめいれい)」!? ~「七夕(たなばた)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*3:「望遠鏡(ぼうえんきょう)」については 6/28 英+理:「~~鏡(きょう)」に関する英語7つ+α! ~今週の英語セブン~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*4:「屈折率(くっせつりつ)」については 9/14 英+理:虹(にじ)/虹と弓、光と雨 ~虹はどうして七色なのか~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*5:記事『星を表す外国語セブン』については 7/3 英諸+理:「星(ほし)」を表す外国語7つ+α! ~今週の外国語セブン~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*6:宇宙についての学問「天文学(てんもんがく)」については 11/20 家+英:星を見つめるニシンのパイ!? ~「スターゲイジー・パイ」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*7:「レンズ」については 12/13 生+英:「コンタクト」と言ったら「連絡員(れんらくいん)」ですか? ~「コンタクトレンズ(contact lens)」と「コンタクト(contact)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*8:「倍率(ばいりつ)」については 5/21 数+国他:色んな「倍率(ばいりつ)」の話! ~ゲーム、レンズ、あと受験(じゅけん)~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*9:「ズーム(zoom)」については 11/23 生+英他:カメラは「急上昇(きゅうしょうじょう)」できますか? ~「zoom(ズーム)」と「拡大(かくだい)」と「急上昇」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*10:「歪み(ゆがみ)」については 11/6 理+国他:「歪み(ゆがみ)」も時には必要ですか? ~「メガネ」と「レンズ」と「光(ひかり)が進む道」~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*11:「(天体の)定時観測」と言う意味もあるらしい英語「patrol(パトロール)」については 1/2 英+理他:「パトロール」といえば「星(ほし)」ですか? ~「patrol(パトロール)」と「定時観測(ていじかんそく)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*12:記事『空気を表す外国語セブン』については 6/10 理+諸外他:「空気(くうき)」を表す外国語7つ+α! ~今週の外国語セブン~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*13:記事『目を表す外国語セブン』については 1/14 理+諸外:「目(め)」を表す外国語7つ+α! ~今週の外国語セブン~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*14:「ultra(ウルトラ)」については 9/16 社+英他:その「ウルトラ」は「ほめ言葉」ですか? ~「ultra(ウルトラ)」と「極端(きょくたん)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*15:英語の「extreme(エクストリ-ム)」については 7/29 英語/接頭辞「ex(エクス)」の話 - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*16:「炉(ろ)」については 3/26 歴+国:お湯を「沸かす」のに「涼しい」名前!? ~茶道の「風炉(ふろ)」「涼炉(りょうろ)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*17:英語で「deep fried chicken(ディープ・フライド・チキン)」ともいう食べ物「から揚げ」についてはを参照。
*18:「深海魚(しんかいぎょ)/deep‐sea fish(ディープシー・フィッシュ)」については 8/3 英語:「水族館(すいぞくかん)」に関する英語7つ+α! ~今週の英語セブン~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。