理科+国語の話ー。
「俺の体は、植物と融合している…!」的なファンタジー話ではありません。
口の中の「舌(した)」や、
花の咲く前の「蕾(つぼみ)」、
そして舌にある味を感じるための器官、「味蕾(みらい)」の話を。
前置き。
まず「舌(した)」とは、口の中にある器官の一つですね。
食べ物の味(あじ)を感じたり、言葉を話すときなどに役立ちます。
一方で「蕾(つぼみ)」というと、植物の花が開いていない状態のことですね。
イメージとして、冬はじっと固い「蕾」で過ごし、
春に「開花(かいか)」…花が開く、という植物も多い気がします。
(その他にも、頻繁に開いたり閉じたりする花もあります)
で、「蕾」にも色々ありますが、
木の枝に生えている物はかなり「固く」、ゴツゴツしている印象です。
なのでもし「蕾」が「舌」にあったら、ちょっと邪魔そうな気もしますが…。
しかし実際には、ある意味「舌」に「蕾」はあり、
邪魔じゃないどころか、人間の生活を助けてくれているようです。
というのも、舌には「味蕾(みらい)」という器官があるからですね。
Wikipedia等によれば、「味蕾(みらい)」は味を感じるための器官・細胞(さいぼう)で、
多くは舌にあり、また軟口蓋(なんこうがい)にもあったりするようです。
上では「舌は味を感じられる器官」と書きましたが、
詳しく言えばこの「味蕾」のおかげで、味を感じることができる訳ですね。
ちなみに和英辞典等によれば、
「味蕾」は英語だと「taste bud(テイスト・バド)」などというようです。
英和辞典によれば「taste(テイスト)」は「味(あじ)」、
「bud(バド)」は「蕾(つぼみ)」のことなので、
英語でもまさに「味(taste)を感じるための蕾(bud)」→「味蕾(taste bud)」という感じですね*1。
つまり日本語でも英語でも、
「『舌』には『蕾(味蕾、taste bud)』がある!」と言えそうですね。
…やっぱり木の蕾をイメージすると、ちょっと邪魔そうではありますが。なんか舌ピアスっぽい気も
※
さて最近は暖かい日も多く、「春」らしい感じですが。
冒頭で書いたように、春は「蕾」が開き、花を咲かせる季節でもあります。
もちろん、花の「蕾」と「味蕾」はまた別の物ですが。
でも例えば「花見」をしながら食事をすることでもあれば、
「『蕾』のおかげで花が咲き、(舌の)『味蕾』のおかげでご飯がおいしい…」と思ってみると、
なんか色々繋がっているように思えて、ちょっと楽しいかもですね。
まあそんな感じで~。
*1:「味蕾」と「taste bud」の名前・構成が似ていることについては、「英語→日本語」か「日本語→英語」の順で訳された可能性もありそうです。理科・医療系は英語が先の可能性が高い気もしますが、詳細は不明ですね。