数学+国語+理科の話―。
『冷たい方程式』というSF作品や、
それに関連して書かれた作品群、「方程式もの」についての話です。
まだ体調がイマイチなので簡単に。
【注意:一応できるだけぼかしていますが、
SF作品『冷たい方程式』の内容やネタバレを含む…かもしれません】
前置き。
まず「方程式(ほうていしき)」とは、算数(さんすう)・数学(すうがく)の式の一つですね。
中学など、またテストではよく見かける単語です。
なので、数学が嫌いな方は、これら「方程式」も嫌いな可能性があり、
「方程式は嫌いだよ!」とか「そもそも考えたくないよ!」と思うかもですが。
しかし、そんな人でもある意味、
「方程式」について考えるのが、好きな/好きになる可能性があるかもしれません。
といっても、ここでは数学の教科書に載っている方程式ではなく、
『冷たい方程式』というSF作品についての話ですが。
Wikipediaによれば、この『冷たい方程式』は、トム・ゴドウィン氏による短編SFらしいのですが。
…ざっくり言うとわりと極限(きょくげん)状況の…シビアな、厳しい状況について書いた作品だったりします。
それもあって有名なようで、SF関連でこの作品の名前を聞いたりもしますね。
そしてさらに面白い所は、この作品の後に「方程式もの」と呼ばれるSF作品群が生まれたらしいことですね。
これはざっくり言うと、上記『冷たい方程式』の結末(けつまつ)・判断に対して、
多くの人が、「もっと他のやり方は無かったのか?」的なことを考えたようで。
で、みんな頑張って別の行動を考えたり、
あるいは少し条件・状況などを変えて書いた作品などが、
「方程式もの」と呼ばれるほどになった(溜まった)ようです。
なので、数学や「方程式」は苦手な、いわゆる「文系(ぶんけい)」な人でも、
上記の『冷たい方程式』を読んで感情移入(かんじょういにゅう)したなら、
頑張って、別の結末や方法…「方程式もの」を考えようとするかもですね。
(または、特に別ルートは用意せず、本家の感じでやるかもですが)
そして、別の方法を見つけたり、あるいは満足いくまで考えられたなら。
もしかすると、「『方程式』(『冷たい方程式』や「方程式もの」)を考えるのが『好き』!」と言えるくらいになったりするかもですね。
「方程式(数学)」は嫌いだけど「方程式(『冷たい方程式』や「方程式もの)」は好き、と考えるとちょっと面白い気もします。
※
ちなみに上ではジョークをメインに書きましたが、
「ある分野に詳しくなくとも、読んでいる本から興味が出る」的なことは、ある気もします。
私事ですが、筆者も数学や理科系はもともと苦手なのですが。
そういった物が関わるSF小説とかを読んでいる間に、
「数学や理科の考え方や用語、カッコいいな…」なんて思ったりして。
そして調べ始め、得意とまでは言えずとも、少し好きになったところもあります。
なので、上記の『冷たい方程式』や「方程式もの」から、
逆に数学の「方程式」に興味が出る…なんてこともあるかもですね。
まあそう上手くはいかないかもですが、何か苦手でも気になる分野があれば、
教科書だけじゃなく小説やマンガなど、自分が読みやすそうな物から触れてみてもいいかも?
まあそんな感じで~。
追記
ちょっと『冷たい方程式』の内容に関わってしまうところもありますが、
こういうシビアな難しいテーマに関しては、
「究極の選択」や「トロッコ問題」、「カルネアデスの板」などの言葉もあったりします。
これらが関わるゲームもあったりするので、知っている方もおられるかもですね。