国語+英語+数学の話―。
「数(かず)を数(かぞ)える」という言い回しについて、
「数(かず)」*1と「数(かぞ)える」が「重複(じゅうふく)」…意味がかぶっているかな?どうかな?と考える話です。
英語の「number(ナンバー)/数」や「count(カウント)/数える」と比べつつ。
思いつきなので、雑(ざつ)かもしれません。すみません。
前置き。
一昨日、「1番目」などについて記事で書いてから、
ふと「数(かぞ)える」という語が気になったので、その話を。
※
まず、「重複(じゅうふく)」とは、同じ物が重(かさ)なること…「かぶる」ことですね。
で、今回テーマにしたいのはその中でも、
主に「意味(いみ)の重複」についてだったりします。
例えば、日本語(にほんご)には色々言葉があったりします。
その中で、単語(たんご)などを割と自由に組み合わせ(くみあわせ)ることができますが、
組み合わせによっては上に書いた「重複(じゅうふく)」…、
つまり、意味(いみ)がかぶっているように見えることもあります。
例えば「白(しろ)い白馬(はくば)」や「白馬の馬(うま)」というと、
なんだか意味が重複している(かぶっている)ので、
「白馬(はくば)」か「白い馬」でいいのでは…、という感じですね。
同様に「雷(かみなり)の落雷(らくらい)」も、「雷が落ちる」か「落雷/落雷する」でいいかと思います。
で、上の例などを見た感じでは、
「同じ漢字(かんじ)が近くにある」時は重複していることも多いイメージですが。
(例えば「『白』い『白』馬」など)
にも関わらず、同じ漢字が近いのに、
自然な感じで、普段から使われている言い回しもある気がします。
それが「数(かず)を数(かぞ)える」というものですね。
(すみませんが)筆者は、国語の文法(ぶんぽう)に詳しくないので、
「数を数える」がもともと正しいのか、そうでもないのかは不明ですが…。
しかし例えば、英語の場合ですと。
和英辞典によれば「数」は英語で「number(ナンバー)」、
「数える」が「count(カウント)」、
そして「数を数える」を「count the number(カウント・ザ・ナンバー)」と訳されたりするようです(※「count」だけでもいいかもですが)。
こちらの場合では、文の見た目や響きが「重複」している感じはしませんね。
(※でも特に日本語と英語のどちらが良い、という話ではないので悪しからず)
なので、筆者にとって「数を数える」は自然な言葉・文でしたが。
しかし日本語を学んでいる外国の方にとっては、
「『数(かず)』と『数(かぞ)える』(の意味)が、『重複(じゅうふく)』してない…?」と、気になるかもですね。
感覚(かんかく)の違いがありそうで、なんだか面白い感じがします。
※
まあ、「数」や「数える」に詳しくなくても日本語は使えるので、
普段はあまり気にしなくてもいいのかもですが。
でも、例えば「『数を数える』は重複してる/してない」ということを、
自信をもって説明できるようになっておくと。
ちょっと国語の成績(せいせき)が伸びていたり、
日本語を学ぶ外国の方に、色々教えてあげられたりする…かも?
なので気になる方は、調べてみるのもいいかもですね。
まあそんな感じで~。
追記
ちなみに、ご飯と一緒に食べるものを「おかず」と呼んだりしますが。
これは漢字にすると「御数(おかず)」だったりします。
そして食材の一種に「数の子(かずのこ)/カズノコ」があるので、
「『数の子(かずのこ)』の『御数(おかず)』の『数(かず)』を『数(かぞ)える』」
という文もできるかもしれません。…我ながらややこしいですね。
◆用語集
・数える(かぞえる):
*1:「数(かず)」については 1/5 数学:なぜ「1+1=2」ができるのか(雑考) - のっぽさんの勉強メモ を参照。