生活+国語の話―。
船(ふね)や釣り(つり)の道具なども指す語、「棹(さお)/竿」と。
細長(ほそなが)い和菓子(わがし)を表す語、「棹菓子(さおがし)」の話を。
遅くなってしまったので簡単に。
前置き。
まず「棹(さお)」とは、長いものなどを表す言葉ですね。
漢和辞典等によれば、(昔の)船(ふね)を漕(こ)ぐ時に使う棒(ぼう)や、
釣り(つり)に使う道具の「竿(さお)/棹」を表したりするようです。
素材としては、
また国語辞典によれば、「棹(さお)」は、家具の「タンス(箪笥)」を運ぶ時の棒(ぼう)も指すようです。
そのことからか、タンスを数える単位も「棹(さお)」といったりするようですね。
(例:「タンスが一棹(ひとさお)/1棹」など)
で、上記の「棹(さお)」は、素材(そざい)が木(き)や竹(たけ)なので、
基本的に「食べられない」感じがするのですが。
しかし一方で、「食べられる棹(さお)」もあると言えるかもしれません。
何故なら「棹菓子(さおがし)」というものがあるからですね。
国語辞典等によれば、「棹菓子(さおがし)」とは細長(ほそなが)い和菓子(わがし)のことのようです。
具体的には「羊羹(ようかん)」や「外郎(ういろう)」などが、これに含まれたりするようですね。
また国語辞典によれば、「羊羹(ようかん)」などを数える時にも、「棹(さお)」の単位を使うようです。
(上に書いた「タンス」の単位と同じですね)
なので、特に羊羹(ようかん)にアレルギーなどが無い方は、
「『棹(棹菓子)』を『食べる』ことができる!」と言えそうですが。
(あるいは「(羊羹の)『1棹』を食べることができる」、など)
…でも、船や釣りの道具としての「棹(さお)」しか知らない人からすると、
「あの人、木や竹の棒(棹、竿)を食べてる…!?」なんて思われそうですね。なんか新手の妖怪っぽい
※
ちなみに「羊羹(ようかん)」は、かなり長い・大きいものも多いので、
一人だけで全部一気に食べると、
結構なカロリーや糖分(とうぶん)を摂(と)ってしまいそうですね。
なので、「棹菓子(さおがし)」という名前でも、
「1棹(全部)」食べても大丈夫…という訳ではないかもです。
「これは食べられる『棹(さお)』…」と油断していると、
あとでちょっと、後悔(こうかい)したりするかも?
まあそんな感じで~。
◆用語集
・棹(さお):
関連用語:「pole(ポール)/棹」*1
・棹菓子(さおがし):
*1:「棹」を表したりもする英語「pole(ポール)」については 6/27 理+英他:「棒(ぼう)」の「星(ほし)」ってなーんだ? ~「北極星(ほっきょくせい)/the Polestar」と「pole(ポール)/棒」等の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。