英語+ドイツ語+生活+体育+国語の話―。
ドイツ語由来らしい、スキーで使う道具「ストック(Skistock、Stock)」と。
在庫(ざいこ)などを表す英語、「stock(ストック)」の話を。
前置き。
まず日本で普段①「ストック(stock)」というと、
「在庫(ざいこ)」のイメージが強いかと思います。
例えばお店で「この商品(しょうひん)のストックはあります」というと、
まだ在庫がある…商品が「倉庫(そうこ)」などに「ある(在る)」(から、売ることができる)といった意味ですね。
ところで「ストック」というと他にも、
スキーで使う②「ストック/スキーストック」があったりします。
スキーをする時、手に持つ棒(ぼう)*1状の道具(どうぐ)ですね。
この2つはどんな関係があるのか…?と調べてみると。
実はあまり(少なくとも直接的には)関係は無いようです。
というのも①在庫の「ストック」は英語で、
②スキーの「ストック」は、ドイツ語由来らしいからですね。
Wikipediaによれば「スキーストック」…スキーのストックは、
ドイツ語では「Skistock(シーシュトック)」というようです。
手元の独和辞典に「Skistock(シーシュトック)」は載っていなかったのですが、
ドイツ語「Ski(シー)」は「スキー」、
「Stock(シュトック)」は「棒(ぼう)」や「杖(つえ)」を表す、と載っていました。
なので「スキー(Ski)で使う棒(Stock)」→「スキーストック(Skistock)」って感じですかね。
(ちなみに「Stock」だけでも「(スキーの)ストック」を表せるようです)
そのため②スキーのストックを由来(ドイツ語)っぽく発音すると、
「(シー)シュトック」ということになるのかもですが。
…でも日本では「ストック」と発音されることが多いですね。
なのでお店で「スキーストックの在庫、まだありますか?」と聞く時、
「『(スキー)ストック』の『ストック(在庫)』はありますか?」と言えるかもですが。
…普通に尋ねているつもりでも、何かダジャレっぽい文になってしまいますね。
※
ちなみにWikipediaによれば、
スキーのストックは英語では「ポール(pole)」や「スキーポール(skipole)」というようです。
(手元の和英辞典では「skipoles(スキーポールズ)」と載っていました)
また独和辞典によると、
在庫はドイツ語で「Vorrat(フォアラート、フォーアラート)」というようです。
なので「(スキー)ストック」の「ストック(在庫)」という文が生じうるのは、
色んな語をカタカナで使う日本ならでは、と言えるかもしれません。
それを「雑(ざつ)」と感じる方もおられるかもですが、
個人的には、その混ざり具合が「面白い」気もします。
とりあえず今度「ストック」という語を聞いたら、
「どっちの『ストック』だ…!?」なんて思ってみても、面白いかもですね。
まあそんな感じで~。
◆用語集
・スキーストック:
似てる用語:「ステッキ」*2
*1:「棒(ぼう)」や「杖(つえ)」については 2/1 英語:英語マシーン2/我が手に来たれ、英語の剣! - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*2:「ステッキ」については 2/13 生+英他:「ステッキ」を英語で書けますか? ~「ステッキ/杖(つえ)」についてのクイズ~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。