生活+フランス語+ドイツ語+社会+英語の話―。
サブタイでネタバレしていますが。
柔らかいお菓子の一種「ババロア(bavarois)」と、
その名前の由来に関わる地名、ドイツの「バイエルン(Bayern)」などの話を。
前置き。
今日は8月8日…8(は)・8(は)の日ということで、
「ババロア」という語を連想したので、調べてみました。
※
まず「ババロア/バヴァロワ(フランス語: bavarois)」とは、洋菓子(ようがし)の一種ですね。
卵やクリーム、牛乳にゼラチンを加えた、柔らかいお菓子という感じです。
Wikipediaでは、似たお菓子として「ムース」や「プディング(プリン系とか))」などの名前も載っていました。
(でもWikipediaによれば、ムースの方がゼラチンを使っていない分、軽いようです)
で、筆者は「ババロア」という名前は知っていたのですが、
その名前の意味や、「どこ」(どこ由来)のお菓子かは全く知りませんでした。
でもフランス語が分かる方は、
「ババロア」という名前だけで、「どこ」のお菓子か分かるかも知れません。
というのも、Wikipediaによれば、「ババロア/バヴァロワ(フランス語: bavarois)」という名前が、
「バイエルンの」という意味らしいからですね。
この「バイエルン(ドイツ語:Bayern)」とは、現在のドイツの地名のことですね。
Wikipediaによれば「ババロア」は、昔の「バイエルン王国(バヴァリア)」の貴族のためにシェフが考案した物、とか、
1815年にフランスのシェフ「アントナン・カレーム」氏が、バヴァリア地方にあった温かい飲み物を元に考案した…など、諸説あるようなのですが。
いずれにせよ、とりあえずこの「バイエルン」の地にルーツがあるようです。
なので「ババロア/バヴァロワ (bavarois)/バイエルンの」という名前で呼ばれている、ってことですかね。
なので「『ババロア(bavarois)』は『どこ』のお菓子ですか?」という質問には、
フランス語を知っている方は、とりあえず「バイエルン(Bayern)!」と答えられるかもですね。
…日本語で言うと、「日本の(菓子)」とか「日本風」って名前のお菓子について聞かれた感じですかね。なかなかシュールです。
※
まあ「ババロア」も、かなり日本に馴染んでいる感もあるので、
あまり外国(由来)っぽい…と思わないかもですが。
でも今度「ババロア(bavarois)」を食べることでもあれば、
何となくドイツの「バイエルン(Bayern)」の地や、
フランス語「bavarois」から、フランスをイメージしてみるのも良いかも?
まあそんな感じで~。
追記
ちなみに「ババロア」を和英辞典で調べてみると、
英語では「Bavarian cream(バヴァリアン・クリーム)」等と載っていました。
ネットによれば、「Bavarian(バヴァリアン)」は「バイエルンの」、または「バイエルン人の」と言った意味を持つようです。
残念ながら、手元の英和辞典には「Bavarian」自体は載っていませんでしたが、
「Bavaria(バヴァリア)」は「バイエルン、ババリア」と載っていました。
なので、「アメリカ(America)の」→「American(アメリカン)」となるように、
「バイエルン(Bavaria)の」→「Bavarian(バヴァリアン)」となる、って感じですかね。
追記2
ところで追記1で書いた英語、
「Bavarian(バヴァリアン)/バイエルンの、バイエルン人の」ですが。
似た英語で、「barbarian(バーバリアン)/野蛮人(やばんじん)」というものもあります。
…間違えると失礼になりそうなので、ちょっと気をつけた方が良いかもですね。