生活+英語+理科+社会の話ー。
「俺は…悪を倒す悪!」的なダークヒーロー話ではありません。
列車などの振動(しんどう)を抑える装置「ダンパー(damper)」と、
「興(きょう)を削ぐ(そぐ)もの」…楽しみをなくすもの、という意味もある、
英語「damper(ダンパー)」の話を。
前置き。
先日、テレビ番組の列車コーナーで聞いた用語、
「ダンパー」を調べたら面白かったので、その話を。
※
まず装置(そうち)としての「ダンパー(damper)」は、振動(しんどう)を抑(おさ)えるもののことですね。
筆者が観た番組によれば、この「ダンパー」を列車につけておくことで、
振動を抑え、列車の乗り心地を良くすることが出来るようです。
(ちなみに「ショックアブソーバー」ともいうようです。詳しくは追記で)
ところで、この「ダンパー」という名前ですが、
英単語としてちょっと面白かったりします。
というのも、「興(きょう)を削ぐ(そぐ)もの」という意味もあるからですね。
(※ちなみに「興を削ぐ」は「面白みを無くす」、「しらけさせる」みたいな意味です)
まず英和辞典によれば「damp(ダンプ)」という語は、
「弱める」とか「勢いを削ぐ」という意味があるようです。
(「削ぐ(そぐ)」とは、何かを減らしたりすることですね)
そしてそれに「-er(~するもの)」をつけた語「damper(ダンパー)」には、
「勢いを削ぐもの」、「興を削ぐもの」という意味があるわけです。
たぶん列車などに使われている「ダンパー(damper)」は、
「(列車が走る振動の)勢いを削ぐもの(damper)」的な感じだと思われます。
ところで、「ダンパー」という、振動を抑える装置がわざわざあるように、
あまりにも強い列車の揺れは、列車旅の楽しみを減らしてしまう…、
それこそ「興を削ぐ(damp)」可能性もあります。
そう考えると装置の「ダンパー(damper)」は、揺れを弱める事で、
「列車の興を削ぐもの(damper)」をやっつけている…、
ある意味「『ダンパー』は『ダンパー』をやっつけている!」と言えるかもですね。
なんか同族バトルみたいで面白いです。
※
まあ、画像を見るに、列車の「ダンパー」は下の方にあるようなので、
ふだん直接見ることはないかもですが。
でも今度、「この列車、速いのにあまり揺れないな…」と思ったら、
「下で『ダンパー』が働いてくれているのか…?」とか、
「『ダンパー(揺れ制御装置)』が『ダンパー(不快な揺れ)』を抑えているのか…!?」と思ってみると、
ちょっと面白いかもしれませんね。
まあそんな感じで~。
追記
本文で少し書きましたが、
「ダンバー」は、Wikipediaによれば「ショックアブソーバー(shock absorber)」ともいうようです。
英和辞典によれば、英語の名詞「shock(ショック)」は「衝撃(しょうげき)」、
動詞「absorb(アブソーブ)」は「吸収する」などの意味なので、
まさしく「衝撃(shock)を吸収する(absorb)もの(-er)」という感じですね。
◆用語集
・ダンパー【装置】
・damper(ダンパー):
似てる語:「dumper(ダンパー)」*1
・damp(ダンプ)【英語】:
関連用語:「湿気(しっけ)/damp」*2
*1:「dumper(ダンパー)」については 10/8 生+英他:「ダンパー」に「ダンパー」はついてますか? ~車の「ダンプカー/dumper(ダンパー)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*2:英語では「damp(ダンプ)」ともいう「湿気(しっけ)」については 7/13 地理:「気候(きこう)」と「地形(ちけい)」の話 ~大づかみなレベルで見る~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。