社会+国語+生活の話―。
オリンピック的な話…と見せかけて無関係です、すみません。
4年に1度くらいある年、「閏年(うるうどし)」等と、
「正統(せいとう)でない王位(おうい)」を表すらしい語、
「閏位(じゅんい)」の話を。
遅くなってしまったので簡単に。
(※本記事中、称号等敬称略。例:「皇帝」、「天皇」)
前置き。
さて、今年はいわゆる「閏年(うるうどし、じゅんねん)」で、
今日は2月の「29日」…、いわゆる「閏日(うるうび、じゅんじつ)」というやつでしたね。
だいたい4年に1度しかない、珍しい日です。
普段は2月は「28日」までしかありませんが、
太陽(たいよう)の動きと暦(こよみ)…カレンダーのズレを埋めるため、
だいたい4年に1度、「閏日」が差し込まれる感じです。
そしてそれがある年は「閏年(うるうどし)」という訳ですね。
で、上記の「閏日」、「閏年」といった表記が印象的なので、
筆者は「閏」の字について、「うるう○○」専用の字かと思っていたのですが。
しかし調べてみると、また意外な時に使う字でもあるようです。
というのも「正統(せいとう)でない王位(おうい)」を表したりもするらしいので。
まず漢和辞典によれば、
「閏(じゅん)」という字には、「正統でない天子(てんし)の位(くらい)」という意味があるらしいです。
「天子(てんし)」とは、皇帝(こうてい)や天皇(てんのう)等のことですね。
また「閏位(じゅんい)」という熟語は、同じく「正統でない位」、「正統でない天子の位」を表すようです。
なので、すごくざっくり言うと、
「閏・閏位」=「ちゃんと認められていない王様*1・皇帝などの位」
(いわゆる偽物(にせもの)や自称(じしょう)の王様っぽい扱い)
…みたいな感じですかね。(※この辺りの詳細は、後の追記で)
なので歴史上、とても重要そうな単語かと思うのですが。
…でも筆者には、「閏」の字はやはり「閏年(うるうどし)」の印象が強いので、
「閏位(じゅんい)」を、思わず「うるうい(閏+位)」と読んでしまいそうになりますね。
すると「4年に1度」の「閏年(うるうどし)」が思い浮かぶので、
「『閏位』って、『4年に1度』出てくる『王位』ですか…?」
的な感じもしてしまいますね。
…「正統でない」はずなのに、逆にレア度が高そうです。ガチャ系ゲームで言うレア王位っぽい
※
まあ、残念ながら(?)「閏位」がそんなにありがたいことはなく、
できるなら「正統な王位の方が良いよね…」的な感じなのですが。
(そもそも「閏=正統じゃない」と言われてる時点で、結構な悪口かと思うので)
でももし、あなたが4年後くらいに…、
つまり次の「閏年(うるうどし)」に、この話をまだ覚えていたら。
「そういや『閏位』がどうのって話あったな…」、
「歴史上で、どれ(誰)がそう呼ばれてるんだろう…?」と、
歴史系の本(もちろん教科書でも可)をめくってみても、面白いかもですね。
まあそんな感じで~。
追記
ちなみに国語辞典やWikipediaによれば、
歴史に関して、「正閏論(せいじゅんろん)」というものがあるらしいです。
ざっくり言うと、王(おう)や皇帝、天皇を名乗る人物が、同時に複数いた場合、
「誰が正統で、誰がそうでないのか?」(つまり、誰が正しい「王」なのか)…というのを決める感じの議論(ぎろん)らしいですね。
Wikipediaによれば、日本だと「南北朝時代(なんぼくちょうじだい)」がその議論に関わったりするらしいです。
◆用語集
・閏位(じゅんい):
関連記事:『王を表す外国語セブン』*2
*1:「王(おう)」については 5/25 国語:鉞(まさかり)/魔王とマサカリと金太郎! - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*2:記事『王を表す外国語セブン』については 10/6 社+諸外他:「王(おう)」を表す外国語7つ+α! ~今週の外国語セブン~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。