理科+国語の話―。
単に変なタイトル…と見せかけて、実は絵描き歌っぽかったりもします。
イチゴなどの果物(くだもの)の上についた部分、「へた(蔕)」と、
その代わりの漢字の一つ、「蒂(へた)」の話を。
「帝(みかど)」などの言葉を参考にしつつ。
遅くなってしまったので簡単に。
前置き。
まず「へた(蔕)」というと、果物(くだもの)などの上についている部分ですね。
例えば「イチゴ(苺)」や「カキ(柿)」の上についている部分って感じです。
それぞれ果物が枝(えだ)や、植物の茎(くき)などにくっついいていた箇所(かしょ)になりますね。
で、果物の「へた」などはあまり食べられないので、
捨てられることが多そうな、ある意味「地位(ちい)が低そう」な部分ですが。
しかし漢字にすると、逆に「地位が高そう」に見えるかもしれません。
というのも「帝(てい、みかど)」という字に関わったりもするからですね。
まず上でもチラッと書いたように、
国語辞典によれば、「へた」は漢字で「蔕(へた)」らしく、
ちょっと難しそうなのですが。
しかし漢和辞典によれば、この「蔕(へた)」の代わりに、
「蒂(へた)」とも書いたりするようです。
(おそらく比較的、簡単な代わりの字としてだと思われます)
で、この「蒂」のつくりとしては
「くさかんむり」+「帝(てい)」→「蒂(へた)」となりますが。
この「帝(てい)」の字は、「帝(みかど)」や「帝王(ていおう)」という風に、
偉(えら)い立場を表すことも多いですね。
そう考えると、くさかんむりは「植物」や「草」関係に使われるので、
「くさかんむり」+「帝」→「蒂(へた)」の図式から、
ちょっと「『へた(蒂)』は『草(くさ)』の『帝(みかど)』だった…!?」って気分にもなりますね。
「いきなり偉くなった…!?」って感じで面白いです。
※
まあ調べた感じでは、「蔕(へた)」の字の方には、「帝」は関係無いようですし、
また漢和辞典によれば「帝」自体に「がく(萼)」…植物の一部分が「帝」の由来、という説もあるようです。
そして国語辞典等によれば、実は「へた(蒂)」も「がく(萼)」の一部のようなので、
「蒂(へた)」の「帝」部分に、特に「偉い」意味はないのかもですが。
でもあなたが今度、果物を食べる時などに、
「へた(蔕)」のついたものを見ることがあれば。
「お前…実は『帝(みかど)』だったのか…?」という気持ちで、
「へた(蒂)」の部分を眺めてみても、面白いかもですね。
まあそんな感じで~。
追記
ちなみに「へた」が「果物が枝についていた部分」と考えると、
先日調べた「へそ」と「へその緒」の関係っぽい気もしますね。