生活+中国語+国語の話ー。
米(こめ)を粉(こな)にした物、「米粉(こめこ、べいふん)」と、
米で作った麺(めん)、「ビーフン(米粉)」の話を。
前置き。
まず「米粉(こめこ)」とは、米(こめ)の粉(こな)のことですね。
(Wikipediaによれば本来は「米粉(べいふん、べいこ)」と呼ばれるようです)
これは米を摺(す)って粉にした物であり、
団子(だんご)や餅(もち)の材料として使われたりしますね。
ちなみに「米粉(こめこ)パン」という物もありまして。
これは文字通り、米粉で作ったパンのことですね。
スーパーでもよく売られているので、こちらでおなじみの感があるかもですね。
なので、お店などで「米粉」という表示を見たら、
「あー、材料に『米粉(こめこ)』使ってるんだな」と思うかもですが。
…しかしそう思うには、ちょっと早いかもしれません。
何故なら「ビーフン(米粉)」という物があるからですね。
「ビーフン」とは、お米で作られた麺(めん)のことで、
Wikipedia等によれば、もともと中国(ちゅうごく)で作られた物らしいのですが。
これは、漢字で「米粉(ビーフン)」と書くようです。
中国語「粉(フェン)」というのが、英語で言う「ライスヌードル(rice noodle)」…お米で作った麺を意味するようですね。
もちろん、ビーフンの状態でもまだ主原料は「米」ですが。
…ただ一回「ビーフン(米の麺)」にした後に、
わざわざ「餅(もち)」や「団子(だんご)」を作るのは難しそうなので。
その意味でも「『米粉(こめこ)』と『米粉(ビーフン)』は違う!」と言えるかもですね。
…すごく矛盾(むじゅん)っぽく見える文ですが。
※
まあ日常で、お店のパンなどに「米粉パン」と書かれていたら、
まず「米粉パン(こめこパン)」の方かと思うのですが。
…でもネットで調べたら、「ビーフンパン」という物もありました。
「焼きそばパン」みたいに、ビーフンをパンに挟んだ料理ですね。
この「ビーフンパン」を一部漢字にすると「米粉パン(ビーフンパン)」になるので、
「米粉パン(こめこパン)」と見分けがつかなくなりますね…。
ややこしい感もありますが、ちょっと面白い気もするので。
どこかで材料名などに「米粉(こめこ)」という表示を見つけたら、
「これは…実は『(ビーフン(米粉)』の可能性が?」
なんて思ってみるのも、楽しいかも?
まあそんな感じで~。
追記
ちなみにネットを調べた感じでは、
(中国の)地域によって「粉」や「米粉(ビーフン)」周りの発音は違ったりもするようです。
例えば、ネットでは「米粉(ミーフェン)」的な発音も見られましたが、
調べた感じではそれは北の方(北京周辺?)の発音で、南だと「米粉(ビーフン)」…、的な話もありました。