こころの話ー。タイトルは「頑張る」と「逃げる」の間ってことです。
結論から言うと、「頑張ることも逃げることも、自分にとって大事ならいいよね」みたいな話です。
ネタバレしましたが、これで終わるのもアレなので以下で説明を。
何度か書いておりますが、当ブログでは、
「頑張る」「逃げる」という二つの道があった場合、
どちらかというと「逃げる」側の選択肢*1について書いています。
でもそれはいつでも「逃げる」ことの方が重要だ、と言いたいわけではありません。
あなたが例えば「逃げずに頑張りたい」という道を選んだとして、それはそれでいいと思います。
それに価値*2はない、と言いたいわけではないんですな。
ましてや「ヒャッハー!逃げるのが賢いのに何で逃げないのさあ~!?」みたいなことを言いたいわけではないと。
考えてみたのですが、
「頑張る」「逃げる」というのはあくまで結果としての行動であり、
軸(じく)*3、つまり中心にあるのは「自分を大事にするということ」じゃないかなあと思います。
例えば、自分のためになる(かもしれない)から、頑張る。
例えば、自分のためになる(かもしれない)から、逃げる。
そんな感じでいいのではないかと思います。
「頑張る」「逃げる」というと真逆の行動・気持ちのように思えますが、
「自分を大事にする」気持ちから生まれたものなら、そんなに違いはありません。
例えば筋肉*4トレーニングの時に「筋肉を鍛える」ことと「疲れを回復するために寝る」ことは、
行動としては違いますが、どちらも一つの目的のためのことです。言ってみれば戦略の内ですね。
ゲームの「相手に合わせて属性を切り替える」みたいな感じで考えてもいいかもしれません。
どんなことでも人に「~しなさい」と言われたら、げんなりしやすかったりします。
ましてや目的がよくわからないものは特に。
(だからよくわからない教科の勉強はウンザリしやすかったり)
逆に同じことでも、意味が分かって、自分で「~しよう」と思えたら結構やる気になったりします。
(例えばその教科が将来の夢*5のためになるなら、ちょっと頑張れたりします)
迷ったら「自分にとって大事なことは何か?」「自分の軸は何か?」と考えると、
同じイヤなことをするときでさえ、ちょっと気分が楽になるかもしれませんね。
まあそんな感じで~。
追記
世間では例えば「逃げてもいいことない」とか「逃げても後で辛いことがある」ということも言われます。
まあ実際そういうことも多いかと思います。
逆に我慢とか、忍耐を通して得られるものも多いのでしょう。
年上の人はそういう思いを込めて「頑張れ!」ということがあるかもしれません。
でもその時、例えば「今のあなた」の体力・精神力が尽きていたらどうでしょう?
「頑張る」ことはすごく「将来のあなた」のためになるかもしれませんが、
「今のあなた」にとってはもはや限界であれば、
あなたはその言葉を聞いてイヤになってしまうかもしれません。
「今の私の言葉を聞いてよ!気持ちを聞いてよ!どうして『今の私』を大事にしてくれないの!?」と言いたくなるかもしれませんね。
ここでは同じ「あなたのため」という言葉に、二つのレベルが存在します。
①「今のあなた」のため
②「将来のあなた」のため
って感じですね。まあ仮に分けただけなので厳密ではないですが。
そして「頑張れ!」という人はどちらかというと「将来のあなた」のためのアドバイスをくれようとしています。
しかし、どんなに「将来のあなた」(将来の私)のためになることでも、
場合によっては、「今のあなた」にとっては心がパンクする原因になるかもしれません。
全部投げ出して、頑張ろうとしていた「それ」を見たくもなくなるかもです。
それはあなたにとっても周囲にとっても、かなり残念ですね。
そういう時は、あとでちょっと余計辛いことになるとしても
「『今は』逃げる」というのは立派な選択だと思います。
あるいは「今はちょっと無理」と後回しにするというのもいいですね。
意外と後では体力も回復して、サクッと片付くかもしれませんしね。まあ楽観視しすぎるのも難かもしれませんが。
追記2
逆に「もっと頑張りたいのに周囲が頑張らせてくれない」ということもあるかもしれません。
そういう時は
・環境を変えてみる(よりハイレベルな環境に身を置く)
・周囲を説得できる材料を見せる
などの行動が考えられます。
あと場合によってはあなたが「頑張りたい」と思っていることを周囲は「逃げ」ととっている可能性もあるかもしれません。
例えば将来に関する話とかでよくありそうですが、
ファンタジーとかで貴族*6の坊ちゃんが「俺、農家で頑張りたいんだ!」と言い出した*7ら、
周囲からは「お前それ逃げじゃね?」「貴族の重圧に耐えられなくなったん?」みたいに言われるかもしれません。
例えその貴族の情熱が本物であったとしても、です。
まあ人の心は分かるとは限らないので。
この場合「周囲を無視して家出して農業をやる」という手もありはありですが、
「周囲を説得して回る」手が打てたら、そっちの方がいいかもですね。
例えば農家になった時の具体的なプランとか、どうして農業をやりたくなったかの話を語れば、周囲に受け入れてもらえる確率*8は上がるでしょう。
それでも周囲は心配して何か言ってくるかも知れませんが、もしかしたら、そのアドバイス*9を受け入れてより良い案ができるかもです。
「いきなりフル農家」ではなく「半日は農家で始める」とか「週3農家」とか色んな手が打てるかもです。
意外とそっちの方が、問題も見えてきていいかもしれません。
そういう意味で人の意見にも「宝」が潜んでいるかもしれないので、いきなり「わかってくれない!」で済ますのはちょっともったいないかも?
*1:「選択肢(せんたくし)」については 4/10 こころの話:タノシマ・ナケレバ? ~新しい呪い~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*2:「価値(かち)」については 4/9 社会:お金と価値と愛(あい)の話 ~give me money, give me love~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*3:「軸(じく)」については 1/28 数+英:X軸・Y軸(じく)/奴らの名はアクシス! - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*4:「筋肉(きんにく)」については 6/10 理科:武器と筋肉と位置エネルギー - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*5:「夢(ゆめ)」については 2/7 こころの話:『夢(ゆめ)』ってなんなのさー - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*6:「貴族(きぞく)」については 12/5 英語:ミュージック(music)の由来とギリシャ神話 - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*7:このネタについては 4/22 国語:キャリアとギャップと物語! ~貴族は小作農になりました~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*8:「確率(かくりつ)」については 4/19 数学:確率の話メモ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*9:「アドバイス」については 12/11 話法/国語:べ、別にあんたのことが嫌いなんじゃないんだからね! - のっぽさんの勉強メモ を参照。