歴史の話ー。
歴史関係などで気になった言葉のメモです。
主に名前をとりあえずメモする用なのでご注意を。
かなり自分用です。
前置き。
筆者はこうしてブログを書かせていただいているわけですが、
調べものの中でちょっとずつ気になる言葉が出てきたりもします。
(ゲーム関係で気になった言葉などもあります)
でも全部を記事にするのは難しいので、
とりあえず名前だけでもメモを。気が向いたら説明などを追加すると思います。
今回は主に歴史上の用語などを。
(※人名・神名等敬称略)
☆日本の歴史関係
・「板額御前(はんがくごぜん)」:
平安時代末期から鎌倉時代初期にかけての女性武将のことですね。
歴史書『吾妻鏡(あづまかがみ)』に出てくる人物であり、
Wikipediaによれば、同じ女性武将である「巴御前(ともえごぜん)」*1と共に、
女傑(じょけつ)の代名詞*2として「巴板額(ともえ はんがく)」などと呼ばれてきたようです。
始めは1201年に、お兄さんの「城長茂(じょう・ながもち)」が起こした「建仁の乱」(けんにんのらん)に加わり、
平氏(へいし)として鎌倉幕府と戦ったのですが、戦いに敗れたことで源氏に捕らえられたとのこと。
でもその時の態度が雄々しくて立派だったことなどから源氏の「浅利義遠(あさり・よしとお)」という武将の妻となったようです。
ちなみにWikipediaには「弓が百発百中だった」とか、「とても美人だった」、「身長が188cmあった」などの話が載っていて、すごい人物だったようです。
・「建仁の乱」(けんにんのらん):
鎌倉時代の、1201年に起きた反乱ですね。
Wikipediaによれば「城長茂(じょう・ながもち)」ら「城氏」の一族が起こしたものであり、「城長茂の乱」ともいうようです。
・「城長茂(じょう・ながもち)」:1152 - 1201。
鎌倉時代の武将の名前ですね。
上記の「板額御前(はんがくごぜん)」のお兄さんだったりします。
Wikipediaによれば身長は七尺(約212cm)と、とても背が高かったようです。
・「坂上田村麻呂(さかのうえのたむらまろ)」:758 - 811。
平安時代の武将の名前ですね。「征夷大将軍(せいいたいしょうぐん)」に任命されたことでも有名です。
Wikipediaによれば、現代は「武芸の神」としても祭られているようですね。
ちなみに剣を色々持っていたようで、「坂上宝剣(さかのうえのたからのつるぎ)」、大刀「騒速(そはや)」、大刀「黒漆剣(くろうるしのつるぎ)」などの刀を持っていたようです。どれも名前がカッコいいですね。
また「鈴鹿山(すずかやま)」という所に住んでいた「鈴鹿御前(すずかごぜん)」という女性と結婚したという話もあります。
・「黒漆剣(くろうるしのつるぎ)」:
上記の「坂上田村麻呂」の刀の一つですね。
京都府にある「鞍馬寺(くらまでら)」に奉納したと伝えられるそうです。
・「騒速(そはや)」:
上記の「坂上田村麻呂」の刀の一つですね。
兵庫県加東市の「清水寺(きよみずでら)」(※京都の清水寺とは別)に奉納したと伝えられるそうです。
一説にはこの刀で「大嶽丸(おおたけまる)」という鬼神*3を討った、という話もあるそうです。
関連用語:「ソハヤノツルキ」*4
・「鈴鹿御前(すずかごぜん)」:
鈴鹿山(すずかやま)に住んでいたとされる、伝承上の女性のことですね。
Wikipediaによればその正体は「女盗賊・鬼・女神・天女・第六天魔王もしくは第四天魔王の娘」と色んなバージョンがあるようです。
どうも「鈴鹿峠(すずかとうげ)」では盗賊がいっぱい出たようなので、ここら辺が「鬼の住みか」とされたことなどが関係しているようです。
ちなみに鈴鹿御前は「瀬織津姫(せおりつひめ)」という、神道の「大祓詞」に名前が出てくる神さまと、同一視されたりもするようです。
ちなみに『Fate/Grand Order』に「鈴鹿御前」というキャラクターは出てきていたりします。
関連人名等:「錫華姫(すずかひめ)」*5【ムゲフロ】
・「瀬織津姫(せおりつひめ)」:
神道の「大祓詞(おおはらえのことば)」に名前が出てくる神さまですね。
Wikipediaによれば水の神様や川の神様であるとされるようです。
また「祓戸大神(はらえどのおおかみ)」という、「祓(はらえ)」を司る神様の一柱であるそうです
瀬織津姫は上記のように「鈴鹿御前」と同一視されるほかにも、
「天照大神」の荒魂(あらみたま)…ざっくり言うと一面である、とされたり、
「宇治の橋姫神社」では「橋姫(はしひめ)」と同一視されたりしているようです。
関連用語:「瀬(せ)」*6
関連神名:「吉祥天(きっしょうてん)」*7
関連名称:「聖武天皇(しょうむてんのう)」*8
・「田油津媛(たぶらつひめ)」:
Wikipediaによれば、日本書紀の登場人物ですね。
『日本書紀』によれば「山門郡(やまとぐん)」に居たとされる「土蜘蛛(つちぐも)」族の巫女女王らしいです。
「神功皇后(じんぐうこうごう)」に討たれたらしいのですが、「卑弥呼(ひみこ)」*9の子孫である可能性もあるのだとか。
あと福岡県みやま市の「老松神社(おいまつじんじゃ)」には彼女を葬った「蜘蛛塚」というものがあるようです。
・「都怒我阿羅斯等(つぬがあらしと)」:
Wikipediaによれば、『日本書紀』に伝わる古代朝鮮の人物ですね。
地名の「敦賀(つるが)」の由来であるとも言われています。
一説によれば、頭から角が生えていたとか。
「角鹿神社」では祭神とされておられるようです。
☆海外の歴史関係
・「エ・テメン・アン・キ」:
古代バビロニアの時代に築かれた「ジッグラト(聖塔)」のことですね。
Wikipediaによれば名前は「天と地の基礎となる建物」という意味だそうです。
シュメール人が建設を始めて途中で止まっていたものを、新バビロニア王国が再建し、「ネブカドネザル2世王」の時に完成したらしいです。
聖書の「バベルの塔」の話は、この塔に影響を受けている、という話もあるようです。
ちなみにWikipediaによれば「ウル第三王朝ウル」には「エ・テメン・ニグル」というジッグラト(通称「ウルのジッグラト」)もあったようなのですが、こちらはの名前は「恐怖をつくる基礎を持つ家」という意味だそうで。…なんかとても怖いですね。
・「バベルの塔」:
旧約聖書の「創世記」の中に出てくる巨大な塔のことですね。
ざっくり言うと「ニムロド王が天に届く塔を立てようとしたら神が怒り、塔を壊した。そして一つだった言語はばらばらになり、みんな意思疎通ができなくなった」みたいな物語です。
関連人名等:「ピーテル・ブリューゲル」*10
・「ニムロド」(または「ニムロデ」):
『旧約聖書』の登場人物ですね。主に「バベル」の塔の話で有名です。
ちなみに彼のひいおじいちゃんは「ノアの箱舟」で有名な「ノア」だそうです。
・「ミドラーシュ」:
Wikipediaの内容をざっくりまとめると、「聖書から隠れた意味を引き出そう」という方法の一つのようですね。
ちなみに『Fate/Grand Order』には「ミドラーシュのキャスター」というキャラクタ-がいたりします。
・「バト・シェバ」:
Wikipediaによれば、ヒッタイト人「ウリヤ」の妻で、後に古代イスラエルの王「ダビデ」の妻、ダビデの跡を継いで王となったソロモンの母となった女性のことのようです。
ちなみに小惑星にその名前が付けられているようですね(小惑星「バト・シェバ (592 Bathseba) 」)。
・「アビシャグ」:
古代イスラエル(紀元前10世紀ごろ)の美少女とされた人物のことですね。
「ダビデ王」や「ソロモン王」に関わる話で知られています。…詳細はちょっとアダルトなので略。
・「天の女王」:
Wikipediaによれば旧約聖書『エレミヤ書』に登場する女神、とのことです。
古代オリエント…つまり古い中東の地域では、力のある女神がこの名で呼ばれたりもしたようです。例えば「メソポタミア文明」の女神「イナンナ」などが。
キリスト教の正教会、カトリック教会では、この言葉は聖母マリアへの尊称(そんしょう)として用いられるようです。
・「ブラダマンテ」:
Wikipediaによれば、架空の女性騎士ですね。
具体的にはマッテーオ・マリーア・ボイアルドの「恋するオルランド」とルドヴィーコ・アリオストの「狂えるオルランド」の2つの叙事詩に登場する架空の女騎士、ということらしいです。
「シャルルマーニュ十二勇士」の一人でもあるようですね。あとシャルルマーニュ大王の姪でもあるのだとか。
旦那さんの名前は「ルッジェーロ」。ルッジェーロはイスラム教徒でブラダマンテはキリスト教徒で、敵同士だったのですが、恋に落ちてしまったようです。
また彼らはイタリアの有力な貴族「エステ家」を生み出すことにもなったようです。
ちなみにブラダマンテはゲーム『Fate/Grand Order』に登場してもいます。
関連用語:「パラディン」*11
関連人名等:「アストルフォ」、「ローラン」
・「ルッジェーロ」:
イタリアの叙事詩、『狂えるオルランド』や『恋するオルランド』の登場人物ですね。
上記の「ブラダマンテ」の旦那さんです。元はイスラム教側の戦士だったようです。
またWikipediaによればルッジェーロの家系は、かのギリシャの英雄「ヘクトール」*12の血を引いているらしいです。
Wikipediaによればルッジェーロは伝説の動物「ヒッポグリフ」に乗ったりと、色んな冒険をしているようですね。
関連用語:「マンドリカルド」*13
・「バルバロス・ハイレッディン」: 1475 – 1546。
オスマン帝国の提督ですね。
Wikipediaによれば、北アフリカの海賊*14「バルバリア海賊」の中でも、特に恐れられた存在とのことです。
またスペインとの「プレヴェザ海戦」を勝利に導いたとも。
ちなみに出身はギリシャのミディルリ島(現在の「レスボス島」*15)とのことです。
ちなみにゲーム『大航海時代 Online』*16に出ていたりもします。
関連用語:「私掠船(しりゃくせん)」*17
・「ベンジャミン・ホーニゴールド」(Benjamin Hornigold): 1680- 1719?。
イギリスの海賊ですね。
彼の船には後に「黒ひげ」と呼ばれる海賊「エドワード・ティーチ」が乗っていたことなどでも有名です。
Wikipediaによれば、他の海賊に比べれば温和な性格であったという話もあります。
・「ルイ・アントワーヌ・ド・サン=ジュスト」(フランス語:Louis Antoine Léon de Saint-Just):1767 - 1794。
フランスの政治家・革命家ですね。
Wikipediaによれば「ロベスピエール」と共にフランス革命*18に参加し、彼の右腕とも呼ばれたそうです。
またその美貌(びぼう)と冷徹な革命活動から、「革命の大天使」や「死の天使長」と呼ばれたそうです。カッコよくも怖い異名ですね…。
・「シュリニヴァーサ・ラマヌジャン」:1887 - 1920。
インドの数学者の名前ですね。「インドの魔術師」という異名もあったそうです。
数学に関する沢山の業績を残しておられます。
筆者は数学が苦手なので詳細は分からないのですが、Wikipediaにあった中では「タクシー数」の話が分かりやすくて面白かったです。
まあそんな感じで~。
◆用語集
・鈴鹿山脈(すずかさんみゃく)
Wikipediaによれば「岐阜県」及び「三重県」と「滋賀県」との県境沿いに位置する山脈。
関連する名前を持つ市としては「鈴鹿市(すずかし)」などがある。
関連用語:「鈴(すず)」*19
・鈴鹿市(すずかし):
三重県の北部にある市。
「鈴鹿サーキット」があることでも有名。
・鈴鹿サーキット:
Wikipediaによれば、三重県鈴鹿市にある国際レーシングコースを中心としたレジャー施設。
関連ゲーム:『グランツーリスモ』*20
・敦賀市(つるがし):
「福井県」の南西部(嶺南地方)の敦賀湾に面する市。
原子力発電所*21が多く建っていることでも有名(いわゆる「敦賀原発」)。
・土蜘蛛(つちぐも):
妖怪の名前ともされるが、古代の「まつろわぬ民」*22(朝廷に従わない民)を示す語という説もある。
ちなみにゲーム(PBW・TRPG)『シルバーレイン』においても登場する。
関連用語:「蜘蛛(くも)」*23
*1:女性武将「巴御前(ともえごぜん)」については 9/9 歴+ゲーム:トランプの絵札(えふだ)と英雄(えいゆう)の関係! ~テレビ番組『チコちゃんに叱られる!』より~ - のっぽさんの勉強メモを参照。
*2:「代名詞(だいめいし)」については 12/18 英語:人称代名詞(にんしょうだいめいし) ~いらん誤解(ごかい)を招かぬために~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*3:「鬼神(きしん)」については 5/25 英+歴:「聖霊(せいれい)」と死者、鬼と人 ~色んなゴースト~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*4:「騒速(そはや)」の写しとされる「ソハヤノツルキ」については 11/20 歴史:まとめ/当ブログに出てきた人物と『刀剣乱舞』の刀の関係 - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*5:鈴鹿御前を参考にしているとも言われる、ゲーム『無限のフロンティア』シリーズのキャラクター「錫華姫(すずかひめ)」については 1/2 生+英他:「お屠蘇(おとそ)」は「デーモンスレイヤー」ですか? ~「悪鬼(あっき)を屠(ほふ)る」・「邪気(じゃき)を払う」酒~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*6:水の流れが浅い、または速いところを表す語「瀬(せ)」については 12/26 国+生他:「年の瀬(としのせ)」は一つの「クライマックス」ですか? ~「年の瀬」と「瀬(せ)」と「瀬戸際(せとぎわ)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*7:瀬織津姫とつながりがある仏教の女神「吉祥天(きっしょうてん)」については 6/17 社+ゲーム:「女神(めがみ)」がテストを助けてくれる!? ~「ラクシュミー」と「吉祥天(きっしょうてん)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*8:日本の第40代天皇「聖武天皇(しょうむてんのう)」については 11/20 歴史:まとめ/当ブログに出てきた人物と『刀剣乱舞』の刀の関係 - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*9:「卑弥呼(ひみこ)」については 8/16 歴+英:そのスタンプはゴールデン! ~「金印(きんいん)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*10:バベルの塔を描いた画家の一人「ピーテル・ブリューゲル」については 12/1 音+スペ他:「フラメンコ」は「フラミンゴ」の「ダンス」ですか? ~「フラメンコ(flamenco)」と「フラミンゴ(flamingo)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*11:「パラディン」や「アストルフォ」、「ローラン」については 7/17 歴+ゲーム:聖騎士「アストルフォ」さん周りの話 - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*12:ギリシャの英雄「ヘクトール」については 9/3 社+ゲーム:ゲームで見た歴史・神話的な名前メモ ~「オルクス」と「ヘクトール」~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*13:ルッジェーロと戦った人物「マンドリカルド」については 7/22 ゲーム+歴他:「ゲーム」のおかげで「事典(の内容)」が増えた!? ~人物「マンドリカルド」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*14:「海賊(かいぞく)」については 5/28 歴史:海賊/海賊黒ひげの話 - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*15:「レスボス島」については 11/7 英+社:「未成年(みせいねん)者」は「マイノリティ」ですか? ~「minority(マイノリティ)」と「少数派(しょうすうは)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*16:オンラインゲーム『大航海時代 Online』については 12/27 地+ゲーム:ゲーム用語としての地理/「カリカット」と「マリンディ」 ~『大航海時代 Online』と絡めて~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*17:「私掠船(しりゃくせん)」については 8/24 歴史:ジョブ/「海賊(かいぞく)」は「騎士(きし)」の称号を手に入れた!? - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*18:「フランス革命」については 7/6 理+社:「公転(こうてん)」と「革命(かくめい)」 ~2つのレボリューション~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*19:「鈴(すず)」については 5/26 体+社:サッカー・イン・目隠し! ~「ブラインドサッカー」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*20:鈴鹿サーキットも登場するレースゲーム『グランツーリスモ』については 3/24 社+ゲーム:高校とゲームと 「eスポーツ」!? ~「高校 e スポーツ選手権」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*21:「原子力発電所(げんしりょくはつでんしょ)」については 12/10 世界史:正義(せいぎ)は変わるし、性別(せいべつ)も変わる。…え、性別? - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*22:「まつろわぬ民」については 7/26 国+学:「まとめ」を漢字で書けますか? ~「纏(てん)」の字と「纏(まと)わり付く」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*23:「蜘蛛(くも)」については 6/14 英+理:「虫(むし)」に関わる英語7つ+α! ~今週の英語セブン~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。