理科+家庭科の話ー。
別に特定のコラーゲンが6億年生きてるわけではないので、ご注意を。
美容(びよう)などでお肌*1などにいいとされる物質「コラーゲン」と、
その誕生時期についての話です。
前置き。
昨日は「グリコーゲン」*2という物質の話をしたので、
今日は名前が似ている「コラーゲン」の話を。
「コラーゲン」というと美容(びよう)関係などでよく聞く言葉であり、「何やら肌にいい物質」というイメージがありますが。
よく考えるとあまり知らないので、調べてみました。
Wikipediaによれば「コラーゲン」とは
「主に脊椎動物(せきついどうぶつ)*3の真皮(しんひ)、靱帯(じんたい)、腱(けん)、骨(ほね)、軟骨(なんこつ)などを構成するタンパク質のひとつ」ということらしいです。
まあざっくり言うと「タンパク質の一種」ということですね。
コラーゲンは、色んな組織(そしき)や骨を守ったり、皮膚(ひふ)に弾力を与えたりするそうで。
ここら辺が「肌にいい」とされる理由みたいですね。
…と、ここまでは何となく知っていたのですが。
なんとWikipediaによれば、コラーゲンが地球*4で初めて誕生したのは、原生代(げんせいだい)後期の「全球凍結(ぜんきゅうとうけつ)」後(6億〜8億年前)と考えられているそうです。
つまり大昔、地球が一回凍り付いた後に、コラーゲンが誕生した、ということですね。
…コラーゲンも物質である以上、どこかで誕生するタイミングはあった、というのは分かりますが、
まさか「原生代」とか「6億〜8億年前」といった単語を聞くとは思いませんでいた。壮大な感じがします。
「コラーゲン」自体は別に特定の生き物ではないですが、
6億年(以上)前からあったとすると、「コラーゲンは6億歳」みたいに言えそうで、面白いですね。
もしコラーゲンがなかったら、私たちの肌はもっとカサカサで、膝や関節も痛みやすかったかも。
そう考えると「コラーゲン、6億年(以上)前に誕生してくれてありがとう!」みたいに、感謝してもいいのかもしれませんね。
まあそんな感じで~。
追記
ちなみにコラーゲンを「食べた」場合の効果については諸説あるようです。
食べた栄養素がそのまま使われるわけではない、ということもあり、いろんな説があったりするようですね。
追記2
本文で紹介した「全球凍結(ぜんきゅうとうけつ)」という状態は、
Wikipediaによれば「スノーボールアース」、「雪球地球(せっきゅうちきゅう)」、「全地球凍結(ぜんちきゅうとうけつ)」といったりするようです。
◆用語集(人名等敬称略)
・コラーゲン:
ちなみに「ゼラチン」*5は高温で編成させたコラーゲンとのこと。
関連用語:「膠(にかわ)」*6
・原生代(げんせいだい):
地質時代の区分、累代(るいだい)のひとつ。
Wikipediaによれば、「 真核単細胞生物(しんかくたんさいぼうせいぶつ)から硬い骨格(こっかく)を持った多細胞生物(たさいぼうせいぶつ)の化石が多数現れるまでの25億年前〜約5億4,100万年前を指す」とのこと。
英語では「Proterozoic(プロテロゾイク?)」。
・スノーボールアース:
ざっくり言うと地球(ちきゅう)がみんな凍った状態。
「スノーボール」とは「雪玉(ゆきだま)」*7、「アース(earth)」は「地球」のことであり、地球の表面が氷や雪に覆われて白くなってしまったことを指す。
これとは少し違うかもしれないが、現代の地球に氷河期(ひょうがき)が訪れる映画には『デイ・アフター・トゥモロー』という作品もある。
またさらにちょっと違うが、今年(2019年)の秋にはゲーム『モンスターハンターワールド:アイスボーン』という拡張コンテンツが出るらしい。雪や氷の多い世界が舞台となるようだ。
・凍結(とうけつ):
ものが凍ること、凍っていること。
英語では「freeze(フリーズ)」。
RPGなどのゲームなどでわりと出てくる単語でもある。
氷属性、凍結属性の魔法使い、というのもよくいる。
が、冬には見てて寒いかもしれない。そこら辺のリアルさや悲哀を見てみたい方には、「グレゴリウス山田」氏の漫画『竜と勇者と配達人』がオススメである。
ちなみに銀行では「口座(こうざ)の凍結」、ネット用語では「アカウント凍結」などの言葉もある。が、これらは「停止(ていし)」に似た意味であり、本当に口座やアカウントが氷で覆われているわけではない。
また「freeze」には「凍ったように動かないでいる」という意味もある。
アメリカの映画などで警察官が犯人に「Freeze!」と言っているのは「動くな!」ということ。別に「凍れ!」とか「お前を魔法で凍り付かせてやろうか!?」という意味ではない。
…なのだが、たまに相手を凍らせる・凍らせうるヒーローなどは存在する。例えばアニメ『TIGER&BUNNY』の「ブルーローズ」、漫画『僕のヒーローアカデミア』の「轟焦凍(とどろき・しょうと)」など。
ちなみにSFなどでは「コールドスリープ」という、人体冷凍保存技術がある。これらはあくまでSFのものと思われていたが、現代のアメリカなどでは死後の人体を冷凍し、未来での復活に望みをかける「クライオニクス」というものが行われているらしい。
関連用語:「冷凍庫(れいこうこ)」*8
関連ゲーム:『原神-Genshin-』*9
・クライオニクス:
関連用語:「クリオキネシス」*10
・タンパク質:
Wikipediaによれば「20種類存在するL-アミノ酸が鎖状に多数連結(重合)してできた高分子化合物であり、生物の重要な構成成分のひとつ」。めっちゃ難しい。
まあざっくり言うと「生物の体を作っている大事な成分」といった感じか。
漢字では「蛋白質(たんぱくしつ)」。
英語では「protein(プロテイン)」。
関連用語:「豆(まめ)」*11、「クリーム」【食品】*12、「緑色蛍光タンパク質」*13、「生体物質(せいたいぶっしつ)」*14、「ビタミン」*15、「ゲノム」*16、「セントラルドグマ(central dogma)」*17
*1:「肌(はだ)」については 7/10 英+体:「体(からだ)」関係の英語7つ+α! ~今週の英語セブン~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*2:「グリコーゲン」については 5/3 歴+家他:その「1歩」を支える「グリコーゲン」!? ~お菓子の『グリコ』と「グリコーゲン」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*3:「脊椎動物(せきついどうぶつ)」については 1/30 理+英:生物分類の話(in英語) - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*4:「地球(ちきゅう)」については 12/22 理科:地磁気(ちじき)の話 - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*5:「ゼラチン」については 4/15 英語:海の中の布(ぬの)、海の中の天(てん)!? ~海藻(かいそう)の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*6:ゼラチンの仲間である「膠(にかわ)」については 7/5 英語:「土嚢(どのう)」 is 「サンドバッグ!? - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*7:「雪玉(ゆきだま)」について 1/20 歴+体:「雪玉(ゆきだま)」に「石」を詰める少女!? ~ロシア帝国大公女「アナスタシア」の話~ - のっぽさんの勉強メモ はを参照。
*8:「冷凍庫(れいとうこ)」については 11/13 英語:冷蔵庫の中の「コンパートメント」! ~区画(くかく)、仕切りの話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*9:元素を使うアクションRPG『原神-Genshin-』については 10/9 ゲーム+理英:ゲーム『原神-Genshin-』(の元素反応など)に関する英語7つ+α!(※非公式) ~今週の外国語セブン~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*10:物を凍らせる超能力「クリオキネシス」については 7/25 英:「花火師(はなびし)」は炎のテクニシャン!? - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*11:「豆(まめ)」については 2/3 国+歴:豆(まめ)は「魔目(まめ)」で「魔滅(まめ)」ですか!? ~「節分(せつぶん)の話」~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*12:食品としての「クリーム」については 12/19 英+家:「ホイップクリーム」と「鞭(むち)」の関係!? ~「whip(ウィップ)」と「whipped(ホイップド)」~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*13:「緑色蛍光タンパク質」については 10/25 理科:「夜光(やこう)」の光は、なに由来(ゆらい)ですか? ~色んな「ルミネセンス」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*14:タンパク質などを含む「生体物質(せいたいぶっしつ)」については 12/22 理+英:理科の細胞(さいぼう)や「生殖(せいしょく)」に関わる単語英訳メモ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*15:「ビタミン」については 2/16 こころの話:こころのビタミン~頑張れ&ゆっくり~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*16:遺伝子の情報などを指す「ゲノム」については 10/7 理+生他:「ゲノム編集食品」についてのメモ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*17:「セントラルドグマ(central dogma)」については 12/2 理+英他:「DNA(ディーエヌエー)」は「神(かみ)」を信じますか? ~「ドグマ(dogma)」と「セントラルドグマ(central dogma)」~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。