国語+学習+英語+こころの話ー。
人によってちょっと重い話題かもしれません。すみませんがご注意を。
今日は6月2日…6(ろ)・2(に)の日ということで、
「浪人(ろうにん)」という言葉の「浪(ろう)」の字、
そして「浪漫(ろまん)」という言葉についての話を。
前置き。
まず現代で「浪人(ろうにん)」というと、
受験(じゅけん)などで学校に合格できなくて、もう一年後に受ける人、というイメージですね。
また江戸時代の終わり…幕末(ばくまつ)などの、「藩(はん)から抜けた武士(ぶし)」、というイメージもあります。
(ちなみに今回、Wikipediaを調べてみると、武士に限らず戸籍(こせき)を抜け出た人は「浪人」と呼ばれたりもしたようです)
そんなこともあって、ちょっとマイナスイメージもある「浪人」、また「浪」の字ですが。
そもそもの「浪」はどういう意味か?と漢和辞典で調べてみると、
この「浪」の字というのは、「なみ(波)」という意味らしいです。
確かに左が「さんずい」で、水(みず)関係を表すものですね。
また台風(たいふう)とかの時の「波浪警報(はろうけいほう)」で目にする字でもあります。
で、この「浪」の字には「さすらう」という意味もあるようです。
確かに海(うみ)の波は行ったり来たりしていますしね。
なので、これが居場所が無くてさ迷っている人…「浪人」という言葉に使われたかと思われます。
しかし、「浪」がつくもの全部がマイナスイメージなわけでもなく。
当て字ではありますが、「ロマン」という言葉を「浪漫(ろまん)」と書くこともあるようです。
これはなかなかカッコいい言葉ですね。
また幕末の「浪人」についても、
例えばこの時代に活躍した「坂本龍馬(さかもと・りょうま)」は、
立場としては「脱藩浪人(だっぱんろうにん)」だったという話もあります。
なので色んな「浪人」の方がいるということですし、浪人の状態でできることも色々あるってことですね。
坂本龍馬は自由な立場で活躍したことを考えると、
これもなかなか「ロマン」のある話かもしれません。
※
例えば筆者なんかは、
できるだけ「さまよわず(「浪」せず)」、失敗せず、早くいい結果を得たい、なんて思ってしまいますが。
でも、それが「一番いい結果」に結びついているとは限りません。
失敗しまいと早く成果を得ても、
結局それが小さなもので終わってしまう、ということもあるでしょう。
逆にさまよったり、失敗した分だけ学んだり、
時間をかけた分だけ、いい結果を得られる、ということもあるかもしれません。
なので「浪」しない…「さまよわない」ことが単に大事なのではなく、
むしろ「その時間で何を得られたか?何をするか?」
「自分は何がしたいのか?そのために、どの道がいいか?」
と考えることが大事なのかもしれませんね。
そうしていたらいつか、何かいいもの…、
ワクワクするような「浪漫(ロマン)」に出会える、なんてこともあるかも?
まあそんな感じで~。
◆用語集
・浪人(ろうにん):
関連用語:「合格(ごうかく)」*1、「不合格(ふごうかく)」、「合否(ごうひ)」
*1:「合格(ごうかく)」、「不合格(ふごうかく)」、「合否(ごうひ)」については 4/27 国+社:「合格(ごうかく)」の「逆(ぎゃく)」は何ですか? ~「不合格(ふごうかく)」と「合否(ごうひ)」、「不(ふ)」と「否(ひ)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。