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生活+歴史+国語+英語の話ー。
別に「今日から湯たんぽが俺の妻(つま)!」という話ではありません。
お湯*1を入れて使う暖房器具*2「湯たんぽ(ゆたんぽ/湯湯婆)」と、
その由来の「湯婆(tangpo、タンポー)」等についての話です。
※以下、ちょっとセクシーな内容を含むので注意です
前置き。
近頃は冬*3らしく、夜*4が寒かったりするので、
布団(ふとん)*5などを暖かくしてくれる「湯たんぽ」について調べてみました。
※
まず「湯たんぽ(ゆたんぽ)」とは、暖房器具(だんぼうきぐ)の一種ですね。
容器(ようき)*6の中に温かいお湯を入れて使います。
湯たんぽの素材(そざい)にもよりますが、温かさはしばらく保たれるので、
これを寝る前に布団(ふとん)・ベッドの中に入れておくと、温かくて快適(かいてき)という訳です。
ところで辞書を見ると、「湯たんぽ」は「湯湯婆(ゆたんぽ)」と書くようで。
「『婆』の字が入っているのは何でだろう?」と思い、さらに調べてみました。
なんてもWikipediaによれば、
湯たんぽは元々中国の「湯婆(tangpo、タンポー)」が日本に伝わった物らしく。
そして、ここでの「婆」の字は「妻(つま)」…「奥さん」を意味し、
「妻の代わりに抱いて暖を取る」ので「湯婆」らしいですね。
(で、これの名前が変化した物が日本の「湯湯婆(ゆたんぽ)」とのこと)
…なかなかセクシーな由来ですね。
なので「『湯たんぽ(湯婆)』は『妻(婆)』の代わり(が由来)!」と言えるかもしれません。
…ただここら辺をあんまり強調すると、セクハラになりそうなのが難ですし、
本当の妻がいたら「じゃあ湯たんぽ抱いて寝てなさいよ!」とか言われて、夫婦ゲンカに発展しそうですが。
※
まあ由来の内容についてはともかく、
身近な物の名前に由来があるのは、やはり面白いですね。
そして筆者も「湯たんぽ」について深く考えてこなかったので、反省です。
湯たんぽは扱いによって、火傷(やけど)の危険もあるようですが、
安くて使いやすい、というメリットがあるようで。
なので「夜、布団が寒いなあ…」という方は、使用を考えてみてもいいかもですね。
例えあなた(※年齢・性別問わず)に「妻(婆)」がいてもいなくても、
「湯たんぽ(湯湯婆)」では代わりになれない気がしますが。
心はともかく、体は温めてくれるかもしれません。
まあそんな感じで~。
追記
ちなみに「湯たんぽ」を和英辞典で調べてみると、
「hot-water bottle(ホットウォーター・ボトル)」、「hot-water bag(ホットウォーター・バッグ)」、「foot warmer(フット・ウォーマー)」などの訳が載っていました。
意味は「hot-water(ホット・ウォーター)」が「お湯(おゆ)」、
「bottle(ボトル)」は「瓶(びん)」、「bag(バッグ)」は「袋(ふくろ)」
「foot(フット)」は「足(あし)」、
そして「warmer(ウォーマー)」が「温める物」ですね。
なので直訳すると「お湯(hot-water)を入れる瓶(bottle)/袋(bag)」、または「足(foot)を温める物(warmer)」という感じです。
◆用語集
・湯たんぽ(ゆたんぽ)/湯湯婆:
お湯を入れて使用する、暖房器具の一種。
英語では「hot-water bottle(ホットウォーター・ボトル)」、「hot-water bag(ホットウォーター・バッグ)」、「foot warmer(フット・ウォーマー)」など。
本文で書いた通り、Wikipediaによると「妻(婆)の代わり」→「湯婆(タンポー)」という成り立ちのようだが、逆に言えば別の言葉が入っていた可能性もあるかもしれない。
例えば「ペットの猫が布団に入ってて温かかった」とか「猫を抱いて寝る」いう体験があった場合、「湯たんぽ」は「猫の代わり」→「湯猫(タンマオ?)」とか「湯湯猫」という言葉がありえたかもしれない。かわいい
同様に「ペットの猿が~」という場合もあるかもしれないが、「湯湯猿」と書くともう「温泉に入っている猿」感がすごい気もする。
ちなみにジブリ映画『千と千尋の神隠し』に「湯婆婆(ゆばーば)」というキャラクターがいたりする。が、多分関係はないと思われる。
あと秋田県の「きりたんぽ」とも多分関係ない。…関係ないが、「~ぽ」で終わる言葉はどこかかわいい感じもする(個人的感想)。「はとぽっぽ」とか。
関連用語:「給湯(きゅうとう)」*7、「ストーブ」*8、「温泉(おんせん)」*9、「chaud(ショー)/温かい」*10【フランス語】
関連記事:『温かい物に関する英語セブン』
・妻(つま):
ある人と結婚した女性。「奥さん(おくさん)」と呼ばれることも多い。
英語では「wife(ワイフ)」など。
でも手元の国語辞典によれば、昔は雅語(がご)で「夫(つま)」と書いて、男性をも指したらしい。
また昔の和歌(わか)でも時々(結婚してなくても)「愛しい女性」のことを「妻」と呼んだりしているように思う(要再確認)ので、時代によっても(「つま」の響きの)意味は違うかもしれない。
関連用語:「夫婦(ふうふ)」*11、「未亡人(みぼうじん)」*12、「稲妻(いなづま)」*13、「輿(こし)」*14、「一夫一妻制(いっぷいっさいせい)」*15、「一夫多妻制(いっぷたさいせい)」、「一妻多夫制(いっさいたふせい)」、「後宮(こうきゅう)」、「ハーレム」
関連歌:「八雲立つ 出雲八重垣 妻籠めに 八重垣作る その八重垣を」*16
・奥さん(おくさん):
*1:「お湯(おゆ)」については 3/26 歴+国:お湯を「沸かす」のに「涼しい」名前!? ~茶道の「風炉(ふろ)」「涼炉(りょうろ)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*2:「暖房(だんぼう)」や記事『温かい物に関する英語セブン』については 11/2 英+生:「温かいもの」に関する英語7つ+α! ~今週の英語セブン~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*3:「冬(ふゆ)」については 12/15 学習+中2と受験:冬休み・春休みで何ができるかな~プラン - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*4:「夜(よる)」については 12/26 英語:単語/関係(かんけい)を意識してみる ~石と山とか、朝と夜とか~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*5:寝具の一種「布団(ふとん)」については 6/8 英+生:「洗濯(せんたく)」に関する英単語7つ! ~今週の英語セブン~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*6:「容器(ようき)」については 7/14 国+英:「内容(ないよう)」に関する話メモ ~「コンテンツ」と「コンテナ」~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*7:「給湯(きゅうとう)」については 9/10 生+英他:「給湯(きゅうとう)」は「給湯」じゃない!? ~「お湯が出てくること」と、「お湯を沸かすこと」の違い~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*8:暖房器具の一種「ストーブ」については 12/5 生+英:「ストーブ」は「ストーブ」じゃない!? ~「stove(ストーブ)」と「heater(ヒーター)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*9:天然のお湯を調達しやすそうな「温泉(おんせん)」については 12/23 英+社:色んな「バース」の話! ~「誕生(birth)」、「温泉の町(Bath)」、あと「野球選手(Bass)」~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*10:「温かい」などの意味を持つフランス語「chaud(ショー)については 11/20 英+フラ:「ショー」はいつでも「温かい(あたたかい)」ですか? ~「show(ショー)/出し物」と「chaud(ショー)/温かい」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*11:「夫婦(ふうふ)」については 4/22 国+社:22日は「ふ~ふ」の日? ~同性、あるいはLGBTパートナーの呼び名~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*12:夫を亡くした妻などを指す言葉「未亡人(みぼうじん)」については 5/20 理+英他:その「未亡人(みぼうじん)」は「黒い」ですか? ~「クロゴケグモ」と「黒い未亡人(ブラック・ウィドウ)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*13:雷に関する用語「稲妻(いなづま)」については 7/3 英語:カルタ・ライトニング・イダテーン! ~雷光(らいこう)と速さ~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*14:昔、婚礼の時に妻を運ぶのに使われたとも言う乗り物「輿(こし)」については 11/2 国+歴:「乗り物(のりもの)」はすべて人力(じんりき)ですか? ~「乗物(のりもの)」と「駕籠(かご)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*15:「一夫一妻制(いっぷいっさいせい)」、「一夫多妻制(いっぷたさいせい)」、「一妻多夫制(いっさいたふせい)」、「後宮(こうきゅう)」、「ハーレム」については 4/18 歴史:奥さんが多くて争いが起きる!? ~「後宮(こうきゅう)」や「四夫人(しふじん)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*16:「八雲立つ 出雲八重垣 妻籠めに 八重垣作る その八重垣を」については 5/27 国+数:「八(はち)」≠「8」ですか!? ~「八重歯(やえば)」と「八重(やえ)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。