社会+英語の話ー。
「今までポストを使わずに生きてきました…!」的な話ではありません。
手紙やハガキを出す「郵便(ゆうびん)ポスト/ポスト(post)」と、
同じスペルで違う意味の語、「post(ポスト)/地位(ちい)」などの話です。
前置き。
調べ物をしている時に見つけた語、
「ポスト(post)」周りが面白かったので、その話を。
※
まず普段「ポスト(post)」というと、「郵便(ゆうびん)ポスト」の印象が強いですね。
手紙(てがみ)やハガキを入れて送る箱、郵便箱(ゆうびんばこ)という感じです。
今の時代、連絡はメールやアプリなど、ポストを使わない物も多いですが、
それでも「年賀状(ねんがじょう)」の習慣などもあるので、利用者は多そうです。
そんな「ポスト(post)」ですが、実は同じ音で違う意味の物もあります。
それが例えば②「地位(ちい)」などの意味の「post(ポスト)」ですね。
英和辞典によれば、実は「post」のスペルの語は複数あるようで、
中には②「地位(ちい)」や「部署(ぶしょ)」を意味する「post(ポスト)」もあるようです。
同じスペル・発音記号のようなので、ややこしいですね。
そういえばビジネスや政治関係のドラマとかだと、
「君には、良いポストを用意したよ…」的なセリフを聞くこともありますが、
これは別に良い「郵便ポスト(post)」を用意したわけではなく、良い「地位(post)」を用意したということですね。
なので「そういえば『ポスト』って何ですか?」と聞かれたときに。
「そりゃ『郵便ポスト(post)』に決まってるだろ!」と答えたくなるかもですが。
実は「地位(post)」の可能性もあるので、答えは決まっていない訳ですね。
※
ちなみに上では略しましたが、他にも「post(ポスト)」はありまして。
例えば③「柱(はしら)」等の意味の「post(ポスト)」や、
接頭辞(せっとうじ)…頭に付ける語で、
④「後の」「次の」、という意味の「post(ポスト)」という語もあるようです。
特に④の「後の」の「post(ポスト)」は意外と聞く語かもしれません。
例えば学問の用語では「ポストモダン」というものがありますし、
政治系のニュースでは「ポスト○○」…、
つまり「政治家○○さんの次の有力者(ゆうりょくしゃ)」的な言葉も使われます。
(例えば「政治家ノッポの次の有力者」なら「ポストノッポ」みたいな感じです)
なので一口に「ポスト」と言っても、
「郵便ポスト(post)」、「地位(post)」、「柱(post)」、「後の(post)」…等がありえるわけですね。
まあ「普段、ポストって言ったら郵便ポストだろ!」と思ってもいいかもですが、
「今話してるのは、どの『ポスト』のことですか?」と確認するくらいの方が、
「後の(post)」印象が良く、また積もれば「地位(post)」につながるかも?
まあそんな感じで~。
関聯用語:「飛脚(ひきゃく)」*1
◆用語集
・ポスト【地位】:
関連用語:「腹芸(はらげい)」*2
*1:昔の配達人「飛脚(ひきゃく)」については 9/17 社+国他:「三度笠(さんどがさ)」は「シフト」を表してますか? ~「三度笠(さんどがさ)」と「三度飛脚(さんどびきゃく)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*2:「腹芸(はらげい)」については 12/13 国+こころ他:「政治家(せいじか)」に「腹踊り(はらおどり)」は必要ですか? ~色んな「腹芸(はらげい)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。