音楽+生活+社会の話―。
具材(ぐざい)を串(くし)に刺した料理、①「田楽(でんがく)」と、
それの由来となったらしい伝統芸能(でんとうげいのう)、②「田楽(でんがく)」などの話を。
遅くなってしまったので簡単に。
前置き。
昨日の記事では「おでん」こと「煮込み田楽(でんがく)」について調べ、
また「おでん」などの由来になった料理の①「田楽(でんがく)」について書きました。
ちなみに改めて書くと、料理の①「田楽(でんがく)」は、具材(ぐざい)を串(くし)に刺した料理らしいです。
しかし調べてみると、
(おでんの由来になった)料理の「田楽」には、さらに由来があるようで。
それが音楽・伝統芸能(でんとうげいのう)の②「田楽(でんがく)」ですね。
Wikipedia等によれば、音楽の②「田楽(でんがく)」は、
田植え(たうえ)の前などに、豊作(ほうさく)を祈(いの)るために行われたもののようです。
(お米がたくさん穫れますように、と神様に祈るわけですね)
内容は音楽(おんがく)の演奏と、踊り(おどり)などが含まれるようですね。
で、Wikipediaによれば、この田楽の内容に、
「高足(たかあし)」という芸があるらしく。
この「高足(たかあし)」は一本の棒(ぼう)に乗って飛び跳ねる、というものらしいのですが、
この(田楽での)「高足」の様子から、料理の「田楽」や「焼き田楽」などの名前が生まれたようです。
(「田楽」の串(くし)に刺さった様子が、伝統芸能田楽の「高足」っぽいということらしいですね)
なので流れをまとめると、
(伝統芸能の)「田楽」
→(料理の)「田楽/焼き田楽」
→「おでん(煮込み田楽)」
…って感じですかね。なかなか複雑です。
ちなみに今も、料理としての①「田楽(焼き田楽)」の名前はよく聞きますし、
また伝統芸能の②「田楽」も、日本史の教科書に載ってたりします。
…でも伝統芸能の②「田楽」を知ってから、
「(①料理の)『田楽』を食べる」という言葉を聞くと、
「あなたは『伝統芸能(田楽)』を食べられるの…?」なんて気分になりそうですね。
…なんか妖怪(ようかい)の一種みたいです。
※
まあ、普段この2つを誤解して困ることは、そうないかもですが。
でももしあなたが、
どこかで料理の①「田楽(でんがく)」を見ることがあれば。
ついでに伝統芸能の②「田楽(でんがく)」や「高足」を調べて、
「似てるかな?」と比(くら)べてみるのも、面白いかもですね。
まあそんな感じで~。