英語+国語+美術+音楽+ゲームの話―。
なんか「妖精を見たことはありますか?」みたいなタイトルですが。
だんだん黒い画面が明るくなる、あるいは明るい画面が黒一色になるなどの、
映画などの演出、「フェードイン」や「フェードアウト」と。
それらに対応する日本語、「溶明(ようめい)」や「溶暗(ようあん)」の話を。
前置き。
まず「フェードイン」や「フェードアウト」とは、映画などの演出(えんしゅつ)の方法ですね。
Wikipediaによれば、「フェードイン(fade-in)」は、例えば黒い画面から、だんだん色んな物が見えてくる演出で、
「フェードアウト(fade-out)」は、色んな物が見えてくる画面が、だんだん黒一色になる…的な感じらしいです。
(※細かい英単語の意味は、後の「追記」で)
例えば映画とかで、「意識(いしき)が遠のく…」みたいな感じで画面が暗くなり、
やがて画面に黒だけ見えなくなるのが「フェードアウト」で、
逆に、寝ている・気絶したシーンからだんだん目が覚めて、
色んな物が見えてくる…みたいなのが「フェードイン」って感じですかね。
で、これらはマンガやアニメ、ゲームなどでもよく見る演出の気がするので、
どちらかの名前は知っている、という方は多そうですが。
しかし違う呼び方だと、逆に「どちらも知らない」という方はかなり多いかもしれません。
というのも日本語では。
「フェードイン」は「溶明(ようめい)」、
「フェードアウト」は「溶暗(ようあん)」というらしいからですね。
…なんか途端(とたん)に知らない言葉に聞こえますね。日本語にしたのに。
あと何やら名前がカッコいいです。
ちなみに、もしかすると「溶明・溶暗」は映像業界では常識なのかもですが、
おそらく筆者は、今までこれらの語を聞いたことは無いと思われます。
なので誰かに、
「『フェードイン』(演出)を見た事がありますか?」と聞いたら、
「あります」と答える人は多いかもですが。
しかし「『溶明(フェードイン)』を見た事がありますか?」と聞いたら、
同じ質問のはずなのに、「ないですね…」と答える人が多くなりそうですね。
※
まあ「溶明・溶暗」に限らず、
そもそも「フェードイン・フェードアウト」を知っている必要も、そんなに無いかもですが。
でも今度、映画やアニメ、ゲームなどで、
「フェードイン(溶明)」や「フェードアウト(溶暗)」っぽい演出を見たら。
「私は知ってるぞ、これらは『溶明』や『溶暗』とも言うんだ…!」と思ってみると、
ちょっと賢い感じがして、楽しいかもですね。
まあそんな感じで~。
追記
ちなみに英和辞典によれば「fade(フェイド、フェード)」には、
「<光/音などが>(次第に)薄れる)」という意味があるらしいので、
画面などの光などが次第に薄れて「外へ(out/アウト)」消えていく…暗くなるのが「フェードアウト(fade-out)」で、
逆にゆっくりと画面の「中へ(in)」色んな物が映り込んでくる…というのが「フェードイン(fade-in)」って感じですかね。
追記2
ちなみに今回、英和辞典で偶然「fade-in(フェードイン)」を見つけて、
そこの意味欄に「溶明(ようめい)」とサラッと書いてあったのが、何か面白かった感じです。
「なんか意味ありげなカッコいい言葉が書いてあるぞ…!?」って感じでしたね。
なので、あなたがよく耳にするカタカナの言葉・外国語にも、
何かカッコいい日本語の呼び名があったりするかも?
気が向いたら調べてみるのも、面白いかもですね。