数学の話ー。ですがまあ学習全体の話です。
要は「問題文で、自分がわからん言葉が続くとやる気ダウンするよねー」って話です。
さらには「ストーリー漫画を途中から読んでもあんま面白くないのに似てる」って話です。
まあ冒頭で全ネタバレした気もしますが。
数学の参考書を見ていたのですが。
例えば
「二つの連続(れんぞく)する正の整数(せいすう)*1があります。その差(さ)*2は○○、その積(せき)は△△……」
って問題を見まして。
この問題、それぞれの単語を知っていれば答えられるのですが、
そもそも「それぞれの意味がよく分からん!」っていう人にとっては
「分からないもののオンパレード」みたいな感じかなと思いました。
「イライラするポイント」がしょっちゅうあるみたいな。
で、過去記事でも「文章題」*3とか「専門用語」とかで書いてきましたが
今回は「この問題の感じはストーリー漫画に似てるかもしれん」と思いまして。
ストーリー漫画というのはいわゆる続きもののマンガのことです。
4コマ漫画とかじゃなくて、ある程度連続したお話のことですね。
で、そういうのは大体前の話の設定とか用語とかを使っていくので
途中から読み始めると分からなかったりします。
例えばこんな感じ。
☆マンガの会話の1シーン
ノボル「まさか、アツシも『マセマティクス・ウォーリアー』だったなんて!あの『プロブレム』にやられてしまったかと思ったよ」
アツシ「ああ、『プロブレム』の持つパワーは強大だった。『リドル』の前に俺も絶望してしまう所だったが、すんでのところで『ファクトリゼーション』が発動できることに気付いてな。こうして俺も『マセマティクス・ウォーリアー』になれたってわけさ」
……うん、よく分からないっすね。
展開自体がアレなことやカタカナ語が多いことはさておいて。
もしこれがマンガの一部分だった場合、
以前から読んで用語も覚えていれば、このやり取りの意味は分かるかもしれません。
でもよくわからないままにこの文を読むと、なんだこれ……とげんなりするかもしれません。
で、これを踏まえて上に挙げた数学の問題を眺めてみると。
「二つの連続(れんぞく)する正の整数(せいすう)があります。その差(さ)は○○、その積(せき)は△△……」
ちょっと「分からない」感じが似てませんか?
逆に言えば、「1つ1つの意味を知る」ことでこの分からない感じは減らせます。
上に挙げた(でっち上げ)マンガ文だって、実は漢字にするとこんなもんですしね。
☆マンガの会話の1シーン・改
ノボル「まさか、アツシも『数学戦士(すうがくせんし)』だったなんて!あの『問題』にやられてしまったかと思ったよ」
アツシ「ああ、『問題』の持つパワーは強大だった。『謎(なぞ)』の前に俺も絶望してしまう所だったが、すんでのところで『因数分解(いんすうぶんかい)』*4が発動できることに気付いてな。こうして俺も『数学戦士』になれたってわけさ」
って感じです。
分からない問題を前にしたとき、
「俺は学力が足りない……」とか考えると、なんか固い感じで落ち込んでしまうかもですが。
「俺は今、ストーリー漫画を途中から読んでいるのか。そりゃつまんねーや」
と考えてみてもいいかもしれませんね。
そうすれば、「1巻から読もう」みたいな感じで、ちょっと前の勉強がしやすくなるかも?
まあそんな感じで~。
追記1
ちなみに本文で出てきた
「二つの連続(れんぞく)する正の整数(せいすう)があります。その差(さ)は○○、その積(せき)は△△……」
って問題はざっくり書くとこんな感じになります。
「なんか続いてる二つの数が二つあります。どっちもマイナスとかじゃなくて+で、小数*5とか分数*6とかじゃない、きっちりした数(整数)です。例えば1とか2とか。そんで、その二つを引き算してみた時には、答えは○○になって、二つをかけてみた時には△△になります。そこら辺の条件*7から、この二つの数を割り出してみてください」
追記2
皆様もいろんなことを「分からない」と思ったりするでしょうが
筆者思うに、「分からない」ことにもいくつかレベルがあったりします
例えば数学の問題文については
①ひらがながわからない
②漢字がわからない
③数字*8の扱いがわからない
④(漢字でできている)その単語がよくわからない
⑤単語の意味はよく分かるけど扱い方がよくわからない
⑥扱い方も分かるけど、その問題が難しい
⑦解けるんだけどミスが多い
⑧(わからないことは特にない)
みたいな。
なので「自分がどのレベルでわからないのか?」ってことを知っておくと、どこら辺を学べばいいかわかりやすくなって便利かと思います。
「ああん!?⑧のレベルとか俺にはねーよ!」と思うかもしれませんが、日本人である場合ひらがなの読み書きとかは結構自然にできる場合が多いです。
逆に、日本語が母語でない外国人の方が日本語を学ぶときは、日本語は「①」のレベルから始めなくちゃいけないわけです。
当たり前にできてるから意識しないかもしれませんが、結構「⑧」のレベルでできてることは多かったりします*9。
あとはより多くのものをその「⑧」のレベル、つまり「意識しないでもすらすらできるレベル」にできると、めっちゃ勉強進むって感じですね。
でも単純に一つレベル上げするだけでも結構違ったりしますので、全部⑦じゃなきゃダメってことじゃありません。
*1:「整数(せいすう)」については 6/29 数学:数字が属しているグループ(0~10)(仮) - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*2:引き算の結果である「差(さ)」やかけ算の結果である「積(せき)」については 6/23 数学:「加減乗除(かげんじょうじょ)」 ~+-×÷って何なのさ~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*3:「文章題(ぶんしょうだい)」や「専門用語(せんもんようご)」「レベル」については12/1 数学:「文章題(ぶんしょうだい)」は難しい - のっぽさんの勉強メモを参照。
*4:「因数分解(いんすうぶんかい)」については 5/31 数学:因数分解の話メモ ~推理ゲームにして格闘ゲーム!?~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*5:「小数(しょうすう)」については 1/7 数学:少数(しょうすう)/細かい所にこだわるココロ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*6:「分数(ぶんすう)」については 2/4 算数:わり算/強欲なやつらの宝石採り! - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*7:「条件(じょうけん)」については 10/11 数学:プログラム/ロボに指示を出すゲーム! ~条件と予約のゲーム~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*8:「数字(すうじ)」については 1/5 数学:なぜ「1+1=2」ができるのか(雑考) - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*9:ここら辺の「できること」と「できないこと」への意識については 12/16 こころの話:「現実(げんじつ)」は変えられない、のではなくて - のっぽさんの勉強メモ も参照。