社会+ちょっと数学の話―。あとこころの話。
「変な数学シリーズ」の番外編でもあります。
まとまらないですが、早めに記事を切って
並べるスタイルで書きますのでご注意を。
あと内容が哲学*1っぽかったり青臭かったりするかもですがすみません。
ぶっちゃけると、
タイトルで書きたかったのは「『世界(せかい)』*2と聞いた時に意識してる人の数」についてです。
現在の世界人口は73億人らしいです。
で、一方で時々「世界は一つ」というキャッチフレーズがありますが、
「世界」というものを「1」という単位で数えることもできます。
その理論で言うと、世界の中に暮らしている73億人も「世界」としては「1」。
だから「70億(人)=1(つの世界)」と言えなくもないかな、という話です。
まあ言葉のトリックですけどね。
まあそんな感じで~。
長いおまけ
①「人口(じんこう)」の話
当然ですが「世界」の人口数は昔と今ではだいぶ違います。
世界人口、と言っても、以前は人口がもっと少なかったわけです。
(Wikipediaによると1800年年頃は10億人だった)
200年前の1800年では10億人、2016年の今では73億人とすると
つまり単純に「世界人口」と聞いて思い浮かべる数は、「7倍」の開きがあるわけです。
それはすごくシンプルに考えると、世界の人による過密度、混み具合が「7倍」になったといえるかもしれません。
(場所によって人がいたりいなかったりするのでそんな単純ではないですが)
それだけで「世界」に対するイメージが違いそうですね。
極端に言えば、人があまりいない時に「世界」について考えるのと、
人がいっぱいいる忙しい&うるさい都会で「世界」について考えるのでは
だいぶイメージや求めるものが違ってきそうです。
②「意識(いしき)」と「知識(ちしき)」、世界という言葉の範囲の話
また、具体的な人口の話とはちょっと違う、
意識とかイメージの話から「世界」というものを捉えることができます。
例えば「世界」と言った時に「どれくらいの人数を想像しているか?」
というのは時や人、時代によって違います。
今は「世界=地球」みたいな感じもしますが、
昔は村とか町とかが、自分の関わる(身近な)「世界」だったのではないかと思います。
他の国の存在を知らずに死んでいった人や、一生その村の外に出なかった人については
そこが「世界」の限界であり、自分にとっての「世界の全て」だったんじゃないかと思います。
逆に将来、宇宙人と交流するようになったら、
「世界」という言葉は「宇宙」を含めて使われるようになるかもしれません。
そうすると今の「世界(地球)」という数え方も古い、狭いものになりますね。
③より狭い「意識」の話、あるいは感覚の話
逆に、知ってはいても、世界をいつも身近に感じるわけではありません。
意識の上での世界は狭くなることがあります。
村に住んでいる人にとって重要な人は、自分が関わる100人ほどかもしれません。
そして「自分にとっては自分だけが大事」と考える人は、
世界にたくさんの人がいることを知っていても、どうでもいいかもしれません。
その時「他の人のことは意識の外」という意味では、
「世界」の(重要な)登場人物は「1」、つまり「私」だけに思えるかもしれません。
その意味でも、「世界」*3にはいろんな数字が入りうるわけです。
他の人が世界、と聞いて「73億」を思い浮かべている時に、
上に挙げた「自分だけが大事な人」は「私ただ一人」という「1」を思い浮かべていると。
(誰かにとって)「世界」=「73億」、(私にとって)「世界」=「1」。
だからその意味でも「(誰かの)73億=(私の)1」ってことが起こりうるわけですね。
追記
「人間」と数えると一人ですが
細胞*4や含まれる微生物で数えると、億とか兆とかすごい数になります。
(よく乳酸菌などのCMでは「億」や「兆」などの単位が使われたりします)
そこらへんはよければ過去記事の「マクロ」「ミクロ」の話を参照ください。
◆用語集
・人口(じんこう):
ある地域に住む(いる)人間の数。
英語では「population(ポピュレーション)」。
関連用語:「密度(みつど)」*5、「過疎(かそ)」*6、「出生率(しゅっしょうりつ)」*7、「集中(しゅうちゅう)」*8、「町(まち)」*9、「都市(とし)」*10、「国(くに)」*11、「普及(ふきゅう)/popularization(ポピュラリゼーション)」*12、「popular(ポピュラー)/人気の」*13、「婚期(こんき)」*14
関連自作ゲーム:『トレイン・ゲーム』*15
*1:「哲学(てつがく)」「数字(すうじ)」「マクロ」「ミクロ」については1/5 数学:なぜ「1+1=2」ができるのか(雑考) - のっぽさんの勉強メモを参照。
*2:「世界(せかい)」については 2/11 学習:世界(せかい) is テキストブック!? - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*3:ここでは「世界(せかい)」という言葉を数学の「変数(へんすう)」や「x(エックス)」のように使っています。それらについては 9/8 数学:変数(へんすう)/変幻自在のカメレオンX ~そしてその限界~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*4:「細胞(さいぼう)」については 2/10 理科+こころ:細胞の入れ替わりと「私」 - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*5:「密度(みつど)」については 1/19 理科:いろんな「ぎっしり具合」の話! ~濃度(のうど)、密度(みつど)、湿度(しつど)~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*6:「過疎(かそ)」については 4/3 社会:「コスト」と「効果(こうか)」の話 - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*7:「出生率(しゅっしょうりつ)」については 12/5 社+英:神と人間と「出生率(しゅっしょうりつ)」!? ~「mortality」と「immortality」~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*8:「集中(しゅうちゅう)」については 10/4 英+学:「集中(しゅうちゅう)」と「ジュース」の関係!? ~「concentrate(コンセントレイト)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*9:「町(まち)」については 4/17 地理:ダンジョンが街(まち)を作る!? ~街と、人が集まる場所~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*10:「都市(とし)」については 12/16 地理:「そこどんな土地(とち)なのさー」って想像する - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*11:「国(くに)」については 9/2 英+社:国(くに)に関する英語メモ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*12:英語では「popularization(ポピュラリゼーション)」とも言う言葉「普及(ふきゅう)」については 2/9 国+こころ:「不朽(ふきゅう)」って何ですか? ~「不朽」と「朽(く)ちる」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*13:英語の「popular(ポピュラー)/人気の」については 7/27 理+英他:「ポプラ(poplar)」は「人々(populus)」に「人気(popular)」ですか? ~「ポプラ」の由来の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*14:「婚期(こんき)」については 1/27 ゲーム+英他:「ババ抜き」は「メイドさん」ですか? ~「ババ抜き/Old Maid(オールド・メイド)」と「オールド・ミス」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*15:筆者の自作ゲーム『トレイン・ゲーム』については 8/29 数+社会+ゲーム:町から町へ、電車を走らせるゲーム! ~自作ゲーム『トレイン・ゲーム』~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。