情報+英語+生活+国語の話ー。
「今の季節はコンピューターも寒いだろうから…」的な話ではありません。
手芸(しゅげい)でも使う、当て布(あてぬの)の「patch(パッチ)」と、
コンピューター等で使う修正プログラム、「パッチ(patch)」の話を。
前置き。
昨日は「パウチ」*1の話をしたことから、
似た語の「パッチ」を連想したので、調べてみました。
※
まず英和辞典によれば「パッチ(patch)」とは、
「継ぎ(つぎ)」や「当て布(あてぬの)」などのことらしいです。
服(ふく)の破れた所などを、上からふさぐ布(ぬの)…みたいな感じですね。
少し違いますが「ワッペン」を似た風に使うこともあります。
また関連語として「patchwork(パッチワーク)」というものもあります。
これは「継ぎはぎ細工」などのことであり、
色んな布を縫い合わせた、手芸作品(しゅげいさくひん)などを指すようですね。
こう書いていくと「パッチ」=「布」という印象ですが、
最近の「パッチ」は、コンピューター系でも使う単語だったりもします。
このコンピューター系の②「パッチ(patch)」は、ソフトなどのアップデートのプログラムという感じですね。
ざっくり言うと「修正(しゅうせい)プログラム」という感じです。
これを使うことで、後からプログラムの内容を新しくできたり、
欠陥(けっかん)があったら直すことができる、みたいな印象です。
なので、新しい内容にすることを「パッチを当てる」とも聞く印象です。
しかし、この②「パッチ(修正プログラム)」だけを知っている方が、
布の方の①「パッチ(当て布)」を知った時には、
少し「私たちは『コンピューター』に『布(パッチ)』を当ててたのか!?」なんて気分にもなりそうですね。
…「パッチのダウンロード」が「布のダウンロード」とかになって、ちょっと面白そうです。
※
ちなみに上ではジョークにしましたが、
「コンピューターに布を当てる」というのは、あながち間違いでもなかったかもです。
というのも今回Wikipediaを調べてみると、
「初期のコンピュータでプログラムが紙テープに記録されていた時代に、
プログラムを修正する時に穴をパッチ(あて布)で塞いでいたことに由来する」ということが書いてありました。
…つまり例えとかではなく、直接「パッチ(当て布)」を当てて、プログラムを修正していたようですね。
思ったより物理的です。
今のプログラムの「パッチ(patch)」には、物理的な形はないですが。
でもどこかで「当て布(patch)」を見ることでもあれば、
「昔の『修正プログラム(patch)』にはこういう『当て布(patch)』を使っていたのかな…」
…なんて思ってみても、面白いかもですね。
まあそんな感じで~。
◆用語集
・patch(パッチ):
関連用語:「boot(ブート)/(プログラムを)起動する、立ち上げる」*2
・patchwork(パッチワーク):
ちなみに『パッチワーク』というボードゲームもある。
*1:「小袋(こぶくろ)」等を意味する英語「pouch(パウチ)」については 12/1 生+英他:「動物(どうぶつ)」も「ポーチ」を持ってますか? ~「pouch(パウチ)」の色んな意味の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*2:「(プログラムを)起動する、立ち上げる」という意味がある英語「boot(ブート)」については 1/5 情+英他:「コンピューター」は「蹴(け)って」動かしますか? ~「boot(ブート)/起動(きどう)、靴(くつ)、蹴る」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。