のっぽさんの勉強メモ

主に中学の学習内容と、それに絡みそうな色んなネタを扱っています。不定期更新ですー。あ、何か探したいことがある場合は、右の「検索」や記事上のタグやページ右にある「カテゴリー」から関係ある記事が見られたりします。

8/3 理+英他:全ての「ガガンボ(カトンボ)」は「おじさん」ですか? ~「ガガンボ/daddy longlegs」等と『あしながおじさん(Daddy-Long-Legs)』の話~

 理科+英語+国語の話―。
 「この虫は、生まれたときからおじさん顔で…」という話ではありません。


 「カトンボ」という呼び名も有名な、細長い虫*1ガガンボと、
 英語「daddy longlegs(ダディー・ロングレッグス)/ガガンボ、ザトウムシ」
 そしてザトウムシに名前が由来するっぽい有名小説、
 あしながおじさん(Daddy-Long-Legs)』の話を。


 前置き。

 まずガガンボとは、虫(むし)の一種ですね。
 外見は蚊(か)に似ていますが、かなり足*2が長い感じです。
 でも蚊と違って血(ち)は吸わなかったり、
 体がかなり脆(もろ)い…壊れやすいことで有名だったりもします。


 ちなみに筆者はこの「ガガンボ」の名前を、
 ずっと「カトンボ(蚊とんぼ、蚊蜻蛉)」だと思っていたのですが。
 しかしWikipediaによれば「カトンボ」は地方名であり、基本の名前は上記の「ガガンボ」らしいです。
 もっとも誤解していたのは筆者だけではないらしく、
 手元の(古い)国語辞典や和英辞典には、「蚊とんぼ」のみ名前が載っておりました。


 で、この「ガガンボ」にもオスとメスの性別があるのですが。
 しかし英語だと、みんな「おじさん」*3や「パパ」っぽく見えるかもしれません。
 というのも、英語では「daddy(ダディー)」と呼ばれたり、
 小説あしながおじさんに関わっていたりするからですね。


 ます和英辞典によれば「蚊とんぼ」(ガガンボ)は
 英訳の一つに「daddy longlegs(ダディー・ロングレッグス)」と書いてあったのですが。
 この「daddy longlegs(ダディー・ロングレッグス)」を英和辞典で調べてみると、
 上記の「ガガンボ」の意味の他に、「ザトウムシ」や、「足長(あしなが)おじさん」という意味があるらしいです。


 どういうことか?といいますと、
 アメリカの作家「ジーン・ウェブスター」氏の有名な小説に、
 あしながおじさん』(英語タイトル:『Daddy-Long-Legs』)というものがあるのですが。


 Wikipediaによればその物語の中で、主人公が、長い人影(ひとかげ)…
 ざっくりいうと、まるで「ザトウムシ(daddy longlegs)」科の虫のように長い影を見たということで。
 そこから、その人をあしながおじさん(daddy longlegs)」と呼ぶようになったみたいですね。


 ちなみに英和辞典によれば、
 「daddy(ダディー)」は「お父さん」を表す幼児語(ようじご)…小さい子が使う言葉で、
 「long(ロング)」*4は「長い」、「leg(レッグ)/legs(レッグス)」は「足(あし)/脚(あし)」を表す語ですね。
 なので「ザトウムシ(daddy longlegs)」は、まさに「長い(long)足(legs)のお父さん(daddy)」…「あしながおじさん」って感じです。
 (実際には上記のように、ザトウムシの名前が先で、そこから『あしながおじさん』が命名されたようですが) 


 で、「ザトウムシ」と「ガガンボ」は別の種類なのですが、
 外見が似ているからか、ガガンボも「daddy longlegs」とも呼ばれるようです。


 なので、ガガンボは英語だと「daddy longlegs」…と思っても問題無さそうですが。
 …でもなんか少し、
 「全ての『ガガンボ(daddy longlegs)』は『おじさん(daddy)』!」って言ってる気分にもなりますね。
 メス(女性)のガガンボが聞いたら「!?」って感じになりそうです。


 ちなみに筆者の印象では、「ガガンボ」は割と身近な虫だったり、
 また小説『あしながおじさん』は、よく学校や図書館に置いてあったりもします。
 そのためこの夏/夏休みに、どちらかを見る方もおられるかもですね。


 なので、今度ガガンボ(daddy longlegs)」を見たり、
 もしあしながおじさん(Daddy-Long-Legs)』を読む言葉があれば。
 お互いの映像や小説の挿絵(さしえ)を見て、
 その「長い足(long legs)」を見比べてみても、面白いかも?




 まあそんな感じで~。






追記
 ちなみに和英辞典によれば、
 「ガガンボ」は英語で「crane fly(クレイン・フライ)」ともいうようです。
 「crane(クレイン)」*5は鳥の「ツル(鶴)」や重機の「クレーン」、
 「fly(フライ)」は「ハエ(蝿)」などを表す語ですね。
 ざっくり訳すと「『鶴(crane)やクレーン』のように手足が細長い『ハエ(fly)』」って感じですかね。
 Wikipediaによればガガンボは「ハエ目/双翅目(そうしもく)」に属するようなので、その関係だと思われます。
 

追記2
 ちなみに本文では、『あしながおじさん』についてのWikipediaの説明を、
 「まるで『ザトウムシ(daddy longlegs)科』の虫~」とボカしましたが。
 しかしこれはWikipedia本文では、「まるでメクラグモのようにとても足の長い虫のような姿」とされていました。

 この「メクラグモ(盲蜘蛛)」はザトウムシ科の呼び名らしいです。
 ただWikipediaに、「ザトウムシはクモではなく、通常は機能的な眼をもつ」という誤解の話や、「1970年代以降ではほぼ使われなくなっている」という記述もあったこと、
 また今日では「盲(めくら)」という語は、差別的な観点から使用が避けられていると判断したことから、
 本文では「ザトウムシ科の虫」と、表現をボカさせていただきました。
 ですが諸々のことを、不快と感じられましたらすみません。


追記3
 ちなみにガガンボの話ではないですが、
 先日ゲーム『ピクミン4』の動画で、やはり足の長いボス「ダマグモインフェルノ」という物を見ました。
 なかなかインパクトがあって面白い敵だったので、興味がある方は調べてみてもいいかもです。



◆用語集
ガガンボ/カトンボ(蚊とんぼ、蚊蜻蛉):
 関連用語:「トンボ(蜻蛉)」*6、「アメンボ」*7
 関連記事:『虫に関わる英語セブン』*8


・ザトウムシ:


・「daddy longlegs(ダディー・ロングレッグス)」:


・『あしながおじさん』:


・daddy(ダディ、ダディー)【英語】:
 ネットの発音を聞くと「ダディ」という感じもしたが、日本語のカタカナでは「ダディー」表記をよく見る印象。




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*1:「虫(むし)」や「昆虫(こんちゅう)」、また「蚊(か)」については 7/25 英+ゲーム:カード『遊戯王』英語版、ちょっと表現追記 - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*2:「足(あし)」や「脚(あし)」、英語の「leg(レッグ)」、また記事『体に関する英語セブン』については 7/10 英+体:「体(からだ)」に関する英語7つ+α! ~今週の英語セブン~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*3:「おじさん」については 4/12 韓+国他:新生活に「オッチャン」は必要ですか? ~「タンス(箪笥)」と「옷장(オッチャン)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*4:英語の「long(ロング)」や「長い(ながい)」については 11/7 英+こころ他:「long(ロング)」といえば「切望(せつぼう)」ですか? ~2つの「long(ロング)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*5:英語の「crane(クレイン)」や「鶴(つる)」、「クレーン」については 6/4 国+英:「鶴(ツル)」はツルでも、鋼(はがね)の「ツル」!? ~「つるはし」と鶴(ツル)の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*6:虫の「トンボ(蜻蛉)」については 12/27 国+英他:「トンボ(蜻蛉)」は「お正月」の「ドラゴン」ですか? ~「羽根つき」と「ドラゴンフライ」~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*7:ガガンボと似ている気もする虫、「アメンボ」については 5/31 理+英他:「アメンボ」は「池(いけ)」の「スケーター」ですか? ~「アメンボ(水馬)」と「pond skater(ポンド・スケーター)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*8:記事『虫に関わる英語セブン』については 6/14 英+理:「虫(むし)」に関わる英語7つ+α! ~今週の英語セブン~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。