国語+英語+理科+こころの話ー。
「あの虫がスマートな秘密は、主食の『タデ』にあり…」的な話ではありません。
植物の一種「タデ/蓼(たで)」や、
対応する英語の一つ「smartweed(スマートウィード)」、
そして「人によって好みって色々あるよね~」的な意味のことわざ、
「蓼食う虫も好き好き(たでくうむしもすきずき)」の話を。
前置き。
まず「タデ/蓼(たで)」とは、植物の一種ですね。
Wikipediaによれば、分類が色々変わったりしてるようなのですが、
「タデ科イヌタデ属」の一部とか、「サナエタデ節」の総称という感じらしいです。
ちなみに味は、割と「辛い(からい)」ようですね。
しかし、「タデ(蓼)」はそれ単体で聞くよりは、
ことわざの「蓼食う虫も好き好き(たでくうむしもすきずき)」で聞くことが多い印象です。
これは「(辛い)タデを食べる虫もいるよ」→「虫にも色んな好みがあるよね」という例えを通じて、
「人には色んな好み・趣味があるよね~」的な意味で使われる言葉ですね。
で、仮に「タデ」が(全ての虫や人にとって)おいしく・良い物だったら、
上記のような「好き好き」(「好きな人もいるよね」)という言い方はしなさそうです。
なので、筆者は「『タデ』はあまり『良い物』でも無いのかな…」とか、
「それを食べる虫も、変わり者とか、ちょっと『下』に見られてそうだな…」と思っていたのですが。
しかし、そんな「タデ」やそれを食べる虫は、
英語にするとむしろ「オシャレ(お洒落)」っぽいかもしれません。
というのも、「スマート(smart)」という語が関わったりするからですね。
和英辞典によれば、「タデ」に対応する英語は、
「smartweed(スマートウィード)」などがあったりするようで。
何故上記に、「スマート」という語が入っているのかは不明ですが(※関連詳細は追記で)。
英語の「smart(スマート)」には「洗練(せんれん)された」、「流行(りゅうこう)の」などの意味もあるので、なんかオシャレな感じもしますね。
まあ、「タデ(蓼)」を食べている虫の方は、別にスマートじゃない可能性もありますが。
でもこの「smartweed(スマートウィード)/タデ(蓼)」を知ってから、
「蓼食う虫も好き好き」という語を見ると。
「実は『タデ(smartweed)』食う『虫』も『スマート(smart)』…!?」って気にもなりますね。
「流行の食べ物食べてるぜ」感がちょっとある気も。
※
まあ、好みの世界に上下は無い気もするので、
逆に「『タデ』を食べてる方がスマート!」ということもないのかもですが。
しかし、そうは言っても世の中に「流行」はある印象で。
筆者なんかも「流行に乗っている方が格好良い・オシャレ」と見て、
逆に自分が理解できない物を、ちょっと変な目で見てしまいがちです。反省。
本当は「タデ(smartweed)」にせよ何にせよ、
変わって見える人の趣味も「君はそれが好きなんだね~」とか、
「(私も含めて)『蓼食う虫も好き好き』だな!」と素直に思えたら。
実はそれが、「スマート(smart)」なことなのかもしれませんね。
まあそんな感じで~。
追記
「タデ」に対応する英語「smartweed(スマートウィード)」についてですが。
英和辞典によれば「weed(ウィード)」が「雑草(ざっそう)」で、
「smart(スマート)」は「厳しい」、「ひりひりする」と言う意味があるようなので、
「辛みで『ヒリヒリする(smart)』『雑草(weed)』」→「タデ(smartweed)」という可能性もありますね。
(※あくまで筆者の仮説なので注意です)
その場合、別にタデは「洗練された」とか「流行」としての「smart(スマート)」ではなさそうですが。
しかし辞典やWikipediaによれば、タデは「香辛料(こうしんりょう)/スパイス」になったりもするようなので、
そちらで「流行」したり、「タデを使うのが洗練された料理だぜ(オシャレだぜ)!」という流れになった可能性も、あるかもですね。
追記2
ちなみに和英辞典には、「タデ」に対応する英語として、
「water pepper(ウォーター・ペパー)」などが載っていました。
「pepper(ペパー)」は、辛いことで知られるトウガラシ(唐辛子)やコショウ(胡椒)等を表すので、この辺りがタデの「辛み」を表していそうですね。
◆用語集
・タデ(蓼):
似てる用語:「タンブルウィード(tumbleweed)」*1
*1:西部劇などでよく転がっている草「タンブルウィード(tumbleweed)」については 4/30 生+英他:「タンブラー」は「西部劇(せいぶげき)」に出てきますか? ~「タンブラー(tumbler)」や「タンブルウィード(tumbleweed)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。