生活+英語+国語の話ー。
家族で食事をしたりお茶を飲んだりする部屋、「茶の間(ちゃのま)」と。
それに対応するらしい(アメリカ)英語の一つ、「parlor(パーラー)」*1の話を。
前置き。
まず「茶の間(ちゃのま)」とは、家族(かぞく)で食事(しょくじ)をしたりする部屋(へや)のことですね。
国語辞典では、「家族が集まって、食事をしたりくつろいだりする部屋」と説明されていました。
まあ、今は昔ほど「家族で集まって食事」というのは無いかもですが、
とりあえず「茶の間」は、「リビングルーム」や「ダイニングルーム」的なもの、と考えておくと分かりやすいかもです。
(和英辞典では「茶の間」に対応する英語に「living room(リビング・ルーム)」もありましたし)
で、そんな感じで生活感(せいかつかん)がありそうな「茶の間」という語ですが。
しかしこれを英語にすると、ちょっと高級感(こうきゅうかん)が出るかもです。
というのも、和英辞典によれば
「茶の間」に対応する英語…アメリカ英語の一つに「parlor(パーラー)」というものがありまして。
何故この語が当てられているのか、詳細は不明ですが。
ただ英和辞典によれば「parlor(パーラー)」には「客間(きゃくま)用の」という意味があり、
また熟語で「parlor conversation(パーラー・カンバセーション)/茶飲み話」というものがありました。
なので、「お茶を飲む場所」というイメージを通して、「parlor」と「茶の間」が関係しているかもですね。
(※ただ「茶の間」を家族の空間として捉えると、客人用の「客間」と違う場所になるので、説明がちょっと苦しいのですが)
ともあれ、和英辞典では「茶の間」に「parlor(パーラー)」が対応していたので、
「『茶の間(パーラー)』で『お茶』を飲んでます」という言葉は、
「『パーラー(茶の間)』で『お茶』を飲んでます」と言い換えられるのかもですが。
ただ、日本だと(昔からある)高級な店名に「パーラー」とついている印象もあるので(東京の銀座とかにありそうなイメージです)、
「よく高級な『お店(パーラー)』に行っているの…!?」なんて、誤解(ごかい)されそうで面白いですね。
※
まあ「茶の間(ちゃのま)」という響きは、なんかホッとする気もするので、
そちらにはそちらの良さがあると思いますが。
でも、もし「家に居ながら、高級感が欲しいな…」と思うことがあれば。
リビングやダイニングなど、「茶の間(parlor)」っぽい所でお茶を飲み、
「私は今、『パーラー(parlor)』でお茶を飲んでいる…!」
なんて思ってみるのも、楽しいかも?
まあそんな感じで~。
追記
ちなみに昔のイメージだと、
テレビが置いてある場所は「家族の集まる茶の間」が多かった気もします。
(実際には違うかもですが、そういう「イメージ」という感じですかね)
なので、テレビのニュースなどの言い回して、
「最新の情報を『茶の間』にお届け!」みたいなものもあった気がしますね。
(今もあるかもですが)
ただ、今はそもそもテレビがないご家庭も多そうですし、
また本文で書いたように、昔ほど集まって食事をする…という感じでもないかもなので。
昔ほどには、「茶の間に~」という言い回しは通じないかもですね。
◆用語集
・茶の間(ちゃのま):
関連用語:「居間(いま)」*2、「客間(きゃくま)」、「座敷(ざしき)」
*1:英語「parlor(パーラー)」や「客間(きゃくま)」、「座敷(ざしき)」については 10/25 社+英他:「座敷わらし(ざしきわらし)」は「パーラー・チャイルド(parlor child)」ですか? ~「座敷わらし」と「座敷(ざしき)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*2:「居間(いま)」については 4/2 中+英他:「居間(いま)」は意外と「ジューシー」ですか? ~「居室(ジューシー)」と「juicy」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。