歴史+ゲームの話ー。
諸事情によりゲームに関わってくるネタでもあります。
江戸時代*1に高い評価を得たと言われる刀工(とうこう)*2、
「津田越前守助広(つだ えちぜんのかみ すけひろ)」についての話です。
遅くなってしまったので簡単に。
(※本記事中敬称略)
前置き。
昨日テレビの『所さんの学校では教えてくれないそこんトコロ!』という番組を見ていたのですが。
古いお宝を探すコーナーで、「津田越前(つだえちぜん)」という人物の作った日本刀が出てきていました。
(綺麗な刀の実物があり、そこの根元の方に「津田越前」と彫られていたようでした)
でも筆者はこの人物を知らなかったので、ちょっと調べてみました。
まずWikipediaによれば、
名前は正確には「津田越前守助広(つだ えちぜんのかみ すけひろ)」(1637 - 1682)という人物のようです。
江戸時代の摂津国(せっつのくに)刀工(とうこう)…つまり刀の職人さんだったようです。
ちなみに「摂津国(せっつのくに)」とは今でいう大阪・兵庫のあたりですね。
彼は江戸時代には、他の刀工、例えば江戸の「虎徹(こてつ)」や大坂の「井上真改(いのうえしんかい)」という人々らとともに、高い評価を得ていたらしいです。
「虎徹(こてつ)」の刀は「新選組(しんせんぐみ)」絡みなどで有名だったりもするので、こちらを知っている方もおられるかもしれません。
「津田越前」(略)は江戸時代の人物のため、作った刀は300年以上前ということになりますが、
上記の番組の中での刀は錆びておらず、銀色に輝いておりました。なかなかすごいですね。
まあ日本刀はあくまで武器なので、人によって好みは別れるかもしれませんが、
その刀に使ってある「鋼(はがね)」を作る・保つ技術というのは、色んな人に役に立つものではないかと思います。
「包丁(ほうちょう)」に使えたりしますしね。
今の時代はどちらかというと「安くて使い捨て」のものも多いですが、資源が大事な時代ではあります。
なのでたまにはこのように「長く残るもの」、「昔から残っているもの」について調べてみるのも、面白いかもしれませんね。
まあそんな感じで~。
追記
ちなみ「津田越前守助広」さんは『天下百剣(てんかひゃっけん)』というゲームに出ておられるようです。
…ただし女性化していますが。
津田越前の師匠である「ソボロ助広」も出ていますが、こちらも女性化していたりします。
追記2
ちなみに有名な刀工に「村正(むらまさ)」こと「千子村正(せんご・むらまさ)」という人物もいたりします。
日本刀のお約束として、彼の作った刀も「村正」と呼ばれたわけですが、
いつのまにやら「村正の刀は徳川家に仇をなす」などの「妖刀(ようとう)」伝説が生まれてしまったようで。
今日のゲームで「妖刀村正(ようとうむらまさ)」というワードが出るくらいには、有名になってしまったようです。
軽く調べてみただけでも「村正(むらまさ)」こと「千子村正(せんご・むらまさ)」の名を持つキャラは、
例えば本文でも書いたゲーム『天下百剣(てんかひゃっけん)』、またゲーム『刀剣乱舞(とうけんらんぶ)』、ゲーム『Fate/Grand Order』に出ておられるようです。
おそらく武器としてはもっといっぱいの所で出ていると思われます。
◆用語集
・井上真改(いのうえ・しんかい):1630 - 1682。
江戸時代前期に摂津国で活動した刀工。
Wikipediaによれば、上記の「津田越前守助広」とともに大坂新刀の双璧(そうへき)と称される刀工らしい。
また「大阪正宗(おおさかまさむね)」とも呼ばれたとのこと。
Wikipediaを見ていると陽明学(ようめいがく)を学び、「中江藤樹(なかえ・とうじゅ)」の影響を受けているようであるとか、儒者の「熊沢蕃山(くまがわ・ばんざん)」とかかわっている話があるようだ。その当時を感じさせる、また文化的なエピソードである。
・『天下百剣(てんかひゃっけん)』
刀を美少女化したメディアミックス企画(アニメとかゲームとかいろいろな企画)。
ゲーム版の名前は『天下百剣 斬』であるらしい。
ちなみに公式サイト様を拝見したら、今年の夏に向けてグッズの予約がなされていたのだが、
そこで「津田越前守助廣&ソボロ助廣と水着*3デート」の様子を描いたイラストが描かれたタペストリーの予約であったので筆者は「!?」となった。筆者が今日の記事を書いたのはただの偶然なのだが、とてもタイムリー。ちなみに予約は4月末まで受け付けている様子。
またゲーム版は昨日(29日)まで劇場版アニメ『魔法少女リリカルなのは Detonation』*4とのコラボイベントを行っていたようだ。
・ソボロ助広:
ちなみにゲーム『ファイナルファンタジーXI』には「ソボロ助広」という名前の武器が登場するらしい。
関連用語:「そぼろ」*5
・陽明学(ようめいがく):
Wikipediaによれば、中国の明代に、「王陽明(おう・ようめい)」がおこした儒教(じゅきょう)の一派。
「孟子(もうし)」の性善説の系譜に連なるらしい。
・中江藤樹(なかえ・とうじゅ):1608 - 1648。
江戸時代初期の陽明学者。。「近江国(おうみのくに)」(今の滋賀県のあたり)出身。
「近江聖人(おうみせいじん)」とたたえられたらしい。すごい名前だ…。
・孟子(もうし):紀元前372年? - 紀元前289年。
中国戦国時代の儒学者。
人間*6の本性は良いもの・善であるとする「性善説(せいぜんせつ)」を主張したのが特徴。
・性善説(せいぜんせつ):
人間の本性は善(ぜん)であるとする考え方。
反対語は「性悪説(せいあくせつ)」*7。
関連人名等:「ヤマト イオリ」*8
関連記事:『人間を表す外国語セブン』
・村正(むらまさ):
関連ゲーム:『朧村正(おぼろむらまさ)』*9
*1:「江戸時代(えどじだい)」については 12/7 英語:「I am」でたらめ翻訳(ほんやく)のお遊び - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*2:「刀工(とうこう)」については 6/25 英語:ゲーム「英語サバイバル」/実践!装備(そうび)購入 - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*3:「水着(みずぎ)」については 7/6 英語:「まゆげ」・「まつげ」と格闘技の関係!? ~「ブロー」と「ラッシュ」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*4:『魔法少女リリカルなのは』シリーズについては 5/24 英+音:ラップの「リリック」と「竪琴(たてごと)」の関係!? ~「lyric」と「lyre」~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*5:「そぼろ」については 7/13 生+国:「そぼろ」は「おぼろ」で「でんぶ」ですか? ~「素朧(そぼろ)」、「朧(おぼろ)」、「田麩(でんぶ)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*6:「人間(にんげん)」や、記事『人間を表す外国語セブン』については 1/20 生+諸外他:「人間(にんげん)」を表す外国語7つ+α! ~今週の外国語セブン~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*7:人間の本性は悪であるとする考え「性悪説(せいあくせつ)」については 1/19 歴史:王ではないのに、強い「4人」!? ~中国の「戦国四君(せんごくしくん)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*8:ファンの間では「性善説の擬人化」という呼び名もあるバーチャルYoutuber「ヤマト イオリ」さんについては 12/22 社会:南極(なんきょく)の「大和(やまと)」と観測船「しらせ」 - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*9:ゲーム『朧村正(おぼろむらまさ)』については 6/22 音楽:テンション上げられそうなゲーム音楽メモ - のっぽさんの勉強メモ を参照。