理科+英語+社会の話ー。
体型が特徴的な海の生物「ナマコ(海鼠)」と、
その英名の一つ「sea cucumber(シー・キューカンバー)」の話を。
体調がイマイチなので簡単に。
前置き。
まず「ナマコ」とは、海の生物の一種ですね。
種類にもよりますが、太い管(くだ)のような、変わった体のイメージがあります。
海でも浜辺*1にいたりするので、見る機会が割とあったり、
あるいは学校の理科の、生物分類などで見たりする感じですね。
(「棘皮動物(きょくひどうぶつ)」*2という特殊な分類が目立つ感じです)
そんな訳で変わった外見が知られている「ナマコ」ですが、
名前の方もなかなか変わっているようです。
というのも、何故か「ネズミ」*3や「キュウリ」*4に関わっているからですね。
まず「ナマコ」は漢字では「海鼠(なまこ)」と書きますが、
この「鼠」の字は「鼠(ねずみ)」と読む字でもあります。
なのでこれを知った後に「海鼠」の字を見ると、「ナマコ(海鼠)は海の鼠だった…?」という気にもなりますね。
(※この由来は不明なのですが、追記に少し仮説を書いておきます)
で、さらに和英辞典によれば、
ナマコは英語では「sea cucumber(シー・キューカンバー)」ともいうようです。
英語の「sea(シー)」は「海(うみ)」、
「cucumber(キューカンバー)」は野菜の「キュウリ(胡瓜)」などを指す言葉ですね。
直訳すると「海のキュウリ(sea cucumber)」という感じでしょうか。
こちらの名前も由来は不明なのですが、
ナマコもキュウリも表面がボコボコしているので、それが似ているということかもしれません(※あくまで仮説)。
なので上記の「海鼠」と「sea cucumber」の話を合わせると、
「ナマコは『ネズミ(海鼠)』で『キュウリ(sea cucumber)』!」と言えるかもですが…。
…ネズミとキュウリが結びつきづらいので、我ながらシュールですね。
ずいぶん色んな名前がある物です。
※
ちなみにWikipediaによれば、ナマコは日本で古くから人と関わってきたようです。
例えば古い時代の書物『古事記』*5にもナマコの話が書いてあるようですし、
また日本史で聞く用語の「俵物(たわらもの)」として、ナマコが取引されることもあったようですね。
あと食材(しょくざい)として食べることもできるようです。
なのでまとめると「ナマコ」は、
理科的にちょっと変わった分類(「棘皮動物」)であり、
さらに社会(古くからの歴史)のネタともつながっている生物…と言えるかもです。
(また食材としては「家庭科」とも)
まあナマコは「外見が好きでない」という方もおられるかもですが。
一度調べてみると勉強になるかも?
まあそんな感じで~。
追記
ちなみに「海鼠(なまこ)」という読みについてですが、
漢和辞典には「海鼠(かいそ)」という読み、また「海鼠」は「海産の動物」という意味が載っていました。
なのでナマコが特にネズミに似ているというより、
「海の動物」くらいの意味で「鼠(ねずみ)」の字を使った可能性もあるかもしれません。
◆用語集
・ナマコ(海鼠):
ちなみに「エクレアナマコ」という、お菓子の「エクレア」*6に似たナマコもいるようだ。
関連用語:「ヒトデ(海星)」
*1:「浜辺(はまべ)」や「砂浜(すなはま)」については 7/29 社+諸外:「砂浜(すなはま)」を表す外国語7つ+α! ~今週の外国語セブン~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*2:「棘皮動物(きょくひどうぶつ)」や「ヒトデ」については 4/5 理+英他:「ヒトデ」は「星(ほし)の魚(さかな)」ですか? ~「ヒトデ(海星)/starfish(スターフィッシュ)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*3:動物の一種「ネズミ(鼠)」については 1/9 理+国:「ネズ(杜松)」は「ネズミ(鼠)」を刺しますか? ~「ネズ」と「ネズミサシ」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*4:野菜の一種「キュウリ(胡瓜)」については 6/17 英+理+家:野菜(やさい)に関する英単語 - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*5:『古事記(こじき)』については 12/17 社会:水(みず)と宗教(しゅうきょう)の話(ざっくり仮説) - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*6:お菓子の「エクレア」については 7/21 生+フラ:あなたは「エクレア」が怖いですか? ~お菓子の「エクレア(éclair)」と「éclair(エクレア)/雷」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。