社会+英語の話ー。
といってもボイコットした人ではなく、された人の方の名前ですが。
何かを欠席(けっせき)したりする抗議(こうぎ)「ボイコット(boycott)」と、
その由来と言われる人物、「チャールズ・ボイコット大尉」の話を。
(※本記事中、人名等・敬称略です)
前置き。
最近ニュースでよく聞く語、
「ボイコット」について調べてみました。
※
まず「ボイコット(boycott)」は、何かに抗議(こうぎ)することの一種ですね。
Wikipediaによれば欠席(けっせき)、拒否(きょひ)、不買(ふばい)…何かを買わない、等の行為が含まれるようです。
つまり「何かをしない」ことで不満(ふまん)を表す感じですね。
(不買運動をするなど、そのための運動自体はしたりしますが)
そんな「ボイコット」ですが、よく考えると由来を知らなかったので、
英和・国語辞典などで調べてみますと。
実は「人名(じんめい)」…人の名前が由来であるようです。
というのもWikipediaによれば、昔イギリスに「チャールズ・ボイコット大尉」という人がいたようで。
(フルネームは「Charles Cunningham Boycott」さんらしいです)
彼はアイルランドの小作人(こさくにん)…農業で働く人を過酷(かこく)に扱ったため、
土地改革同盟から排斥(はいせき)された…ということみたいですね。
つまり簡単に言うと「ひどいことをしたので、集まりから追い出された」みたいな感じです。
ボイコット大尉は1832年~1897年に生きた人物らしいので。
100年以上前の人物の名が、今も一般用語として残っているわけですね。
なので、
「『ボイコット(boycott)』といえば『人名』(が元)!」と言えそうですが。
…まさかこんな風に名前を連呼される日が来るとは、本人も予想していなかったでしょうね。
※
ちなみに「ボイコット」の語は聞き慣れた感もありますが。
でも「筆者(のっぽ)」で言うと、「のっぽ!」とか「ノッポ!」と連呼される感じになりますね。
例えば「ボイコットしようぜ!」が「ノッポしようぜ!」となると。…かなり違和感がすごいです。
しかも語源をたどられると、元になった自分の悪事もついでにバレるという…。なかなかなシステムですね。
良いことや偉業(いぎょう)で名前が残るなら良かったのですが。
もちろん現在の「ボイコット(boycott)」は色んな目的があり、
それ自体が悪い物でもないのですが。
でも「ボイコット大尉(Boycott)」みたいに、100年後に自分の名前が使われるのを避けたい方は。
せめて、悪いことをしないようにしておくと良いかもですね。
でないと100年後の人に名前を連呼され、
その上、さかのぼって悪事を調べられてしまうかも?
まあそんな感じで~。