国語+社会+こころの話ー。
ギャグっぽいタイトルですが、普通に由来の話だったりします。
子どもが元気で言うことを聞かなかったりする様子「わんぱく(腕白)」と、
その由来らしい偉い役職、「関白(かんぱく)」*1の話を。
日本では一人で色々決めちゃう意味のことも多い、「ワンマン(one‐man)」*2という語も添えて。
前置き。
昨日は「なまいき(生意気)」の話をしたので、
今日は似た語である、「わんぱく」の話を。
※
まず「わんぱく」とは、子どもなどが元気な様子ですね。
国語辞典などでは「言うことを聞かず手に負えない」的な意味でしたが、
今は単に「かなり元気」的な、プラスの意味で使われることも多いようです。
だからか、子ども関連の施設名などには「わんぱく○○」といった物も多いですね。
ところでわんぱくは、漢字だと「腕白(わんぱく)」と書きます。
筆者は「腕(うで)が白(しろ)いの…?」などと誤解していましたが、
調べてみると、意外と偉(えら)い立場に関係があるようです。
というのも、国語辞典やWikipediaによれば
役職の「関白(かんぱく)」に由来するらしいからですね。
(「関白(かんぱく)」とは、天皇(てんのう)を補佐(ほさ)する官職(かんしょく)で、偉い人ですね)
さらに国語辞典では、「ワンマンの意(意味)の関白」とも書かれていました。
「ワンマン」とは、色々勝手に一人(one‐man)で決めちゃう人ですね。
(※ただこれは日本的な意味のようですが)
一応「関白」は天皇をサポートする役のはずですが、
権力を持っていることもあり、「勝手にできちゃう人」といった印象もあります。
「わんぱく」自体の意味にも「言うことを聞かない」という物がありますし。
由来としての「関白」は単に「偉い人」というより、
「偉い立場で色々決めちゃう、言うことを聞かない人」といった意味と思われます。
なので「わんぱく」の言葉を作った昔の人は、
「『わんぱく』な子は『関白(ワンマンな人)』みたい!」と思ったのかもですね。
ワガママな子を「王様(おうさま)のように振る舞う」と言ったりもするので、その感じかもです。
※
ところで過去記事でちょっと書いたように、
関白の英訳の一部には、「chief adviser(チーフ・アドバイザー)」という物があったりします。
いかにも天皇の相談役、アドバイスする人って感じですね。
こちらだと「ワンマン・ワガママな人」というより「話を聞ける人」って感じです。
子どもが関白…「わんぱく(元気)」なのはいいかもですが、
あんまり「関白(ワンマン)」が過ぎると、人が離れてしまうかも?
そこは「関白(チーフ・アドバイザー)」の方を参考にして、
元気ながらも、人の話は聞ける子になれたらいいかもですね。
まあそんな感じで~。
◆用語集
・わんぱく(腕白):
関連用語:「なれなれしい」*3、「そばかす(雀斑、雀卵斑)」*4、「兄弟(きょうだい)」*5
関連ゲーム:『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』*6
関連記事:『兄弟を表す外国語セブン』
*1:「関白(かんぱく)」については 6/13 社+英他:「秀吉(ひでよし)」は「チーフ・アドバイザー」になりましたか? ~「関白(かんぱく)」と、その英訳の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*2:「ワンマン」については 2/14 社会:「悪用(あくよう)」 ~防げ!ワルーイ・ノッポの陰謀~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*3:「なれなれしい」については 1/5 国+英他:「なれなれしい」ことは「必殺技(ひっさつわざ)」ですか? ~「なれなれしい/over-familiar(オーバー・ファミリア)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*4:「そばかす(雀斑、雀卵斑)」については 1/8 生+国他:「スズメ(雀)」は「ソバ」の一種ですか? ~「そばかす/雀斑/雀卵斑」と、「蕎麦殻(そばがら)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*5:「兄弟(きょうだい)」や、記事『兄弟を表す外国語セブン』については 2/10 生+諸外他:「兄弟(きょうだい)」を表す外国語7つ+α! ~今週の外国語セブン~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*6:ポケモンによって性格が違ったりするゲーム『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』については 11/26 生+英:「ピーマン」は「甘い(あまい)」野菜(やさい)ですか? ~「ピーマン」と「sweet pepper(スイート・ペッパー)/甘いトウガラシ」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。