国語+英語+生活+ゲーム(というかホラー)の話―。
「俺のスマホが、呪いのアイテムに…!?」的な話ではありません。
ある人が持っている物「所有物(しょゆうぶつ)」と、
それに対応する英語の一つ「possession(ポゼッション)」、
そして「possession」の他の意味、「(悪霊(あくりょう)・考えなどに)とりつかれること(取り憑かれること)」の話を。
遅くなってしまったので簡単に。
※ちょっとだけホラー内容を含むので、苦手な方はご注意を。すみません。
※本記事では、パッと見の読みやすさを重視して、
「取り憑かれる(とりつかれる)」を、ひらがなで「とりつかれる」と表記しています。
前置き。
まず「所有物(しょゆうぶつ)」とは、ある人が持っている物(もの)ですね。
「所有(しょゆう)する」というのが「持つ(もつ)」的な意味なので、
「持ち物(もちもの)」や「所持品(しょじひん)」と考えても、分かりやすいかもです。
で、何かしら物を持っている…「所有」している人は多そうなので、
「所有物」という語は、割と「日常(にちじょう)」的な感じもするかもですが。
しかし一方で、英語での「所有物」は、
「非日常(ひにちじょう)」というか、「ホラー」的な単語に関わってもいるようです。
というのも「悪霊(あくりょう)」という語に関わるからですね。
(「悪霊(あくりょう)」とは、悪い霊(れい)・幽霊(ゆうれい)のことですね)
まず和英辞典によれば「所有物」を表す英語の一つに、
「possession(ポゼッション)」という語があるのですが。
英和辞典によればこの「posession(ポゼッション)」には、
「(悪霊(あくりょう)・考えなどに)とりつかれること(取り憑かれること)」という意味もあるらしいです。
「所有」と「悪霊にとりつかれること」は、日本語だと離れているようにも思えますが。
しかしホラー映画とかでは「悪霊にとりつかれて、体が動かせない!」というシーンがあったりもするので、
「悪霊に体・心を『所有(possession)』される/所有権(しょゆうけん)を奪われる」→「とりつかれること(possession)」という感じかもですね。
なので、例えば自分の「所有物(possession)」に悪霊が「とりつくこと(possession)」…、
つまり「『所有物』が『とりつかれてる』!」というのはホラーな事態かもですが。
でも英語だと「『ポゼッション(所有物)』が『ポゼッション(とりつくこと)』されてる!」って感じになるので、
「ちょっとジョークっぽいな…?」なんて思われてしまうかもですね。
※
ところで上でも少し記したように、
「possession(ポゼッション)」は「悪霊」以外にも、「考えにとりつかれること」という意味合いがあるようです。
また関連語の「possessive(ポゼッシブ)」は「所有欲(しょゆうよく)の強い/独占欲(どくせんよく)の強い」という意味らしいので、
まさに「欲(よく)にとりつかれている」って感じがしますね。
さて、ホラー映画などでは時に、
自分の欲のために、他の人を犠牲にしてしまう人も出てきたりします。
中には、持っている物…「所有物(possession)」を失いたくない、という場合もありますね。
(すでに持っているお金とか名誉とか)
なので「『悪霊にとりつかれること(possession)』は怖くない!」という方も。
他の欲や、悪い「考えにとりつかれること(possession)」はあるかもなので、
「所有物(possession)」への「こだわり」は、ほどほどにしておくと良いかも?
まあそんな感じで~。
追記
ちなみに英和辞典によれば、
動詞「possess(ポゼス)」には、「所有する」という意味と、「(悪霊・考えなどが)人にとりつく」という意味があるようです。
元になっているっぽい動詞から、もう両方(「所有」と「とりつき」)の意味がある訳ですね。