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道具などを使わず、物を見ること/状態(じょうたい)「肉眼(にくがん)」と。
その反対語のこともある、「心眼(しんがん)」という語の話を。
前置き。
まず普段「肉眼(にくがん)」というと、人(ひと)が道具(どうぐ)を使わないで見(み)ることを指しますね。
例えば、眼鏡(めがね)や双眼鏡(そうがんきょう)、顕微鏡(けんびきょう)等を使わず、
そのままの肉体(にくたい)…身体の「眼(め)/目」で見る、という感じです。
関連して、「肉眼で見える/見えない」なんて言ったりもしますね。
で、そんな「『肉眼』の『反対(はんたい)』(の語)は?」というと。
「肉眼」を「その人の、元々(もともと)の視力(しりょく)」と考えると、
上に挙げたような「眼鏡」や、「双眼鏡」などの道具…、
つまり「物(もの)」(を使った視力)等が、主な答えになりそうですが。
しかし調べてみますと他にも、
そもそも「物」ではない言葉が、答えになったりするようです。
というのも、「心眼(しんがん)」という言葉があるからですね。
まず漢和辞典などによれば「肉眼(にくがん)」には、
上に挙げた「その人の視力」的な意味だけでなく、
「物の表面(ひょうめん)だけ見る目の力」という意味もあるようでして。
で、その場合の肉眼の反対語(はんたいご)が、「心眼(しんがん)」…、
つまり「形(かたち)の無い物をはっきりと見つめ、または見分ける心のはたらき」(※漢和辞典参考)とか、
「物事(ものごと)を見きわめる、鋭(するど)い心の働き」(※国語辞典参考)といったものになるようです。
なので「眼/目」そのものと言うより、「見た目にだまされない賢(かしこ)さ」みたいな感じですかね。
そんな訳で、「『肉眼(にくがん)』の『反対(はんたい)』は何ですか?」と聞かれた時に、
「『心眼(しんがん)』…!」と答えることも可能かもですが。
…でも上の例と合わせると、
「『肉眼』の『反対』は眼鏡、双眼鏡、顕微鏡、そして…『心眼』」となって、
ちょっと「最後に何が起こった…!?」って感じで面白いですね。
※
ちなみに、「心眼」はマンガ等でもよく出てくる語だったりします。
そちらでは、「目を使わずに物が見える」能力だったりしますね。
例えば「目をつぶっていても、相手や周りの様子が分かる」みたいな感じです。
(そのため「心眼」といいつつも、実は聴覚(ちょうかく)や肌(はだ)の触覚(しょっかく)が関わる場合もあります)
なので例えば、理科の授業などで、
「『肉眼(にくがん)』では見えない小さな生物が…」とか、
「太陽を『肉眼』で見ない方が良い…」的な言葉が出てきたら。
「これは…『心眼(しんがん)』の出番か!?」なんて思ってみても、面白いかもですね。
(※でも安全のため、必要な道具はちゃんと使いましょうね)
まあそんな感じで~。