生活+英語+社会+こころの話ー。
「とにかく送金すればいいんだ!」という話では全然ないので、ご注意を。
誰か・どこかにお金を送ること、「送金(そうきん)」と、
それに対応する英語「remittance(レミタンス)」、
そして「送金する」や「怒りを和(やわ)らげる」などの意味がある、
動詞「remit(レミット)」の話を。
前置き。
まず「送金(そうきん)」とは、お金を送(おく)ることですね。
銀行(ぎんこう)や口座(こうざ)関連でよく聞く印象です。
(ちなみに国語辞典によれば、反対語は「着金(ちゃっきん)」らしいです)
で、そんな感じで「送金」は、
日本語では文字通り「お金を送る」意味、という印象かと思いますが。
しかしこれを英語にすると、ちょっと意外な意味と関係するようです。
というのも、「怒りを和らげる」という語か絡(から)んでくるからですね。
まず和英辞典で「送金」を調べてみると、
対応する英語が「remittance(レミタンス、レミッタンス)」となっていたのですが。
この「remittance(レミタンス)」の関連語…というか、元になっていそうな語、
動詞「remit(レミット)」を英和辞典で調べると。
「remit(レミット)」には「送金する」という意味の他にも、
「(苦痛・怒り・注意・努力)などを和(やわ)らげる、緩(ゆる)める、軽減(けいげん)する」、
あるいは「(神が罪を)許す」という意味が載っていました。
ちょっと意外な感じですね。
これらの由来は不明ですが、例えば、
「お金を送られて(誰かが私にremitして)、(生活などが)助かる」
「神様から許しや慈悲(じひ)を頂いて(神様が私にremitして)、助かる」
→「苦痛や怒りが和らげられる(苦痛や怒りがremitされる)」
…というようなイメージが、「remit」にはあるのかもしれません。
(※あくまで筆者の仮説なのでご注意を)
でも「remit」に「送金する」という意味と
「怒りを和らげる」という意味があるのは、かなり印象的なので。
ちょっと「『送金(remittance)』は『怒りを和らげる(remit)』のか…!?」って風に見えて、シュール面白い気もしますね。
「お金で許してる…」という感が出てしまうのがアレですが。
※
さて、ネタにして置いて難ですが。
実際に、「送金が怒りを和らげるのか?」というと、
そんなにシンプルではない、かと思います。
むしろ現代では「詐欺(さぎ)」がよくあるので、
「怒った振りをして、とにかくお金を振り込ませようとする詐欺」…、
…つまり「『送金』させようとする詐欺」も、ありそうですし。
その場合、一度送金したら、むしろその後も「怒った(振りの)電話」が来そうです。
なので、もし怒った感じで「送金(remittance)」を求める電話がかかってきたとしたら、
怖くて「怒りを和らげる(remit)」ために、従ってしまいたくなるかもですが。
そういう時は一度落ち着いて、警察や周りの人に相談したりして、
うかつに「送金する(remit)」ことのないように、するといいかも?
まあそんな感じで~。