ゲーム+英語+社会+こころの話―。
「税金をかけるヤツはみんな敵だ…!」的な話ではありません。
ゲーム『Among Us(アモングアス)』の影響で有名な感もある、
「詐欺師(さぎし)」などの意味を持つ英語、「impostor(インポスター)」と。
「だます」や「税を課す」などの意味がある英語、「impose(インポーズ)」などの話を。
体調がイマイチなので簡単に。
前置き。
まず「impostor(インポスター)/imposter」とは、英語の一種ですね。
(スペルはイギリスとアメリカで違ったりするようです)
英和辞典によれば、「他人の名をかたる人」や「ぺてん師」、「詐欺師(さぎし)」と解説されていました。
つまり「何かのふりをしてだます人」って感じですね。
ちなみにこの語に関するゲームで、『Among Us(アモングアス)』というものもありまして。
これは仲間の中に少数の詐欺師…つまり「裏切り者(うらぎりもの)」がいるゲーム(いわゆる人狼ゲーム形式)なのですが、
この「裏切り者」が、ゲーム中で「インポスター(impostor)」と呼ばれたりしています。
なので、このゲームから「インポスター」を知った方もおられるかもですね(※筆者もその一人だったりします)。
で、そんな訳で「インポスター」は「裏切り」のイメージだったのですが。
しかしこの語を調べていると、少し意外な言葉も見つかりました。
というのも関連語っぽい物に、「税(ぜい)を課(か)す」という意味があったからですね。
まず英和辞典で「impostor(インポスター)」周りを見ていると、
近くに「impose(インポーズ)/だます、人に粗悪品(そあくひん)などをだましてつかませる」という語がありまして。
これは、いかにも「impostor」の関連語っぽいな…と思って見てたのですが。
しかしこの「impose」には他にも、
「(義務・仕事・罰金・税などを)課(か)す、負(お)わす」とか、
「(人が)人に(意見・権威・信仰・条件など)を押しつける」いう意味が載っていました。
どうやら、全体の意味を見た感じ、
「impose」は「人に、イヤな物を強引に押しつける」感じのことを、広めに含むようですね。
(税金は重要ではあっても、課されて…かけられて嬉しい物では無さそうですし)
なので、「だまして押しつける」ことも、「税金を押しつける」ことも、
同じ「impose」に入っているのだと思われます。
(※ただ、この辺りは筆者の仮説なのでご注意を)
で、そう考えると「税を課す人」…税金(ぜいきん)をかける人は、
「impose(税を課す)」+「-er(人)」ということで
「『税を課す人』は『インポスター(imposter)!」と言えるかもなのですが。
…でもこれ、『Among Us(アモングアス)』を知っている人には、
「あいつ、税をかける政府(せいふ)を『インポスター』呼ばわりか…!?」と思われてしまいそうですね。
※
まあ上記の通り、手元の英和辞典でも「impostor(インポスター)/imposter」は、
「詐欺師」系の意味しか載っていませんでした。
なので、税関係の人を「インポスター」と呼ぶ人はあまり居ないかもですが…。
…でも一方で、やはり関連語っぽい「impost(イムポウスト、インポスト)」は、
「賦課金(ふかきん)」、「税」、「関税(かんぜい)」など、
逆に、「税」関係の意味しか載っていませんでした。
…こちらに「-er/~する人」をつけて「インポスター(imposter)」と呼んじゃう可能性も、わりとありそうですね…。
何が正しいのかは、筆者には不明ですが(※すみません)、
でも例えば「税」関係の人を「インポスター」と呼ぶと、
「詐欺師(impostor/imposter)」の方で伝わってしまうかもなので。
「impose(インポーズ)」や「impost(インポスト)」などの語を扱う時は、ちょっと注意しておくと良いかも?
まあそんな感じで~。