数学+英語+こころの話ー。
「暗算をするには、心を鍛(きた)えなければならない…」的な話ではありません。
頭(あたま)の中で計算すること、「暗算(あんざん)」と、
それに対応する英語「mental arithmetic(メンタル・アリスメティック)」や「mental calculation(メンタル・カルキュレーション)」、
そして日本でも「心(こころ)」関係のイメージが強い英語、「mental(メンタル)」の話を。
遅くなってしまったので簡単に。
前置き。
まず「暗算(あんざん)」とは、頭(あたま)の中で計算(けいさん)をすることですね。
紙(かみ)に書いたり、計算機(けいさんき)やスマホを使ったりせず、
頭の中だけで考えて、計算する感じです。
で、上でも何度か書いているように、
筆者は「暗算」を「頭の中でする」…「頭でする」物だと思っていたのですが。
しかし英語にすると、どちらかというと、
暗算は「心(こころ)でする」ものに見えるかもしれません。
何故なら「メンタル」という語が関わったりするからですね。
まず和英辞典によれば「暗算(あんざん)」には、
対応する英語として「mental arithmetic(メンタル・アリスメティック)」、「mental calculation(メンタル・カルキュレーション)」などが書いてありまして。
英和辞典によれば「mental(メンタル)」は「頭の中で行なう」、
また「arithmetic(アリスメティック)」は「算数(さんすう)」や「計算」、
「calculation(カルキュレーション)」は「計算」や「見積もり(みつもり)」の意味があるようです。
なので「頭の中で行う(mental)計算(arithmetic、calculation)」
→「暗算(mental arithmetic、mental calculation)」って感じですかね。
ただ一方で英和辞典には、
英語の「mental(メンタル)」には「精神(せいしん)の」、「心的(しんてき)な」という意味があることも書いてありました。
日本でも普段「メンタル(mental)」というと、こちらの「精神/心」関係のイメージが強い気がしますね。
そのような「mental(メンタル)/精神の、心的な」の意味を意識してから、
「暗算(mental arithmetic、mental calculation)」の語を見ると。
ちょっと「『暗算(あんざん)』は『心(mental)』でするものなの…!?」って感じもして、面白いですね。
バトル系マンガとかの、「目に頼るな、心で感じるのだ…」的なセリフっぽくもあります。
※
まあ「暗算」の「mental(メンタル)」と心の「メンタル」は違うので、
「暗算に強い」ことと「メンタル(心)が強い」ことは、あまり関係が無いかもですが。
でも、もしあなたが算数・数学の授業などで。
長い長い「暗算(mental arithmetic/mental calculation)」を、
諦(あきら)めずにやりとげることができたなら。
「強い『心(mental)』で『暗算』をやりとげたぞー!」なんて思ってみても、楽しいかも?
まあそんな感じで~。
◆用語集
・暗算(あんざん):
関連用語:「そらで(暗で)」*1、「暗唱(あんしょう)」、「そらんじる」。「九九(くく)」
・mental(メンタル):
関連用語:「防衛機制(ぼうえいきせい)」*2
*1:「暗で」などの表記がある「そらで」、また「暗唱(あんしょう)」、「そらんじる」、「九九(くく)」については 5/13 数+国:「九九(くく)」を「空中(くうちゅう)」で言えますか? ~「そらで言える」と「そらで/暗で/空で」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*2:「防衛機制(ぼうえいきせい)」については 8/27 こころ+英他:「心(こころ)」の中(なか)に、「メカ」はいますか? ~心の「防衛機制(ぼうえいきせい)/defense mechanism(ディフェンス・メカニズム)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。