※今回すごい長文注意!
格好いいタイトルが書きたかったんや(そろそろテンプレ)。
別に有名・無名の話ではなくて、
まあ「自分のことって分かってるようでわからんよねー、自分でもこんなんじゃ人はよりわからんだろうね」ってことです。
僕もかれこれ30年くらい生きて(生きさせてもらって)いますが、
自分がどんな性格なのか、
自分に何ができるのか、できないのか
何が好きで何が嫌いかって、未だによくわかりません。
小さいころや若いころの予想は、ことごとく裏切られましたしね。
いやー、人生設計は狂いまくりです(汗)。
「自分はもっとできるって思ってた…」ってこともありますし、
「お、意外と何とかできてるな」ってこともあります。
ま、それは僕の見込みが甘かっただけかも知れませんが。
いずれにせよ、「自分についての説明書」がどっかにある訳ではありません。
洗濯機とかなら、買った時に付いてくるんですけどねー。説明書が。
だから人は、経験から何となく「自分は嬉しい時にはこうなる」「悲しい時にはこうなる」ってのを判断する訳ですが、
当然「まだ経験したことのないこと」って判断できないんですよね。
例えば病気をしたことない人は「病気」になった時の感覚は分からず、
失敗*1したことのない人は「失敗」の感覚は分からないわけです。
だから必ず「分からないこと」が出てくる。
「90歳の自分の感覚」さえ、「90歳」になってみないと分からないわけです。
ましてや我々は生きているので、性格や能力は日々、変化します。
思い出一つで好みが変化することもいっぱいあります。
その意味では、十年先、一年先、明日の自分の変化だって分かりません。
つまり、生きている限り、無限に新しい自分になっている可能性があるのです。
(そしてそれが生きているってことです、多分)
だから、一番身近に思える「自分のこと」でさえ、多分完璧には説明できないのです。
そして、一番あなたと一緒にいる「あなた」でさえそうなんだから、他の人はよりあなたのことを知りません。
人の方がよく見てることもあるかもですが、それも全部ではありません。
だから誤解もすれば、過小評価もしますし、逆に過大評価をしたりすることもあるでしょう。
そういう意味では、いつでも「あなたについて知っていること」から判断するしかないのです。他の人も。
中には「色んな人に当てはまる理屈」「世の中のセオリー」を引き合いに出す人もいるかもしれません。
「人間ってのは~だ」「世の中というのは~だ」「だからお前も~しろ」っていうアレですね。
言われてる側にしたら「知らねーよ!」って思うことも多いですよね。
ま、当然それは「誰かの経験」であって、あなたに当てはまるとは限りません。逆に言えば、外れているとも限りませんが。
ともあれ「こうすれば必ず成功しますよ!/失敗しますよ!」なんて書かれた『あなたの説明書』はないわけです。
だからタイトルを(ポエミーに)続けるならこんな感じになります。
「世界は、まだあなたを知らない。
私も、まだあなたを知らない。
あなたも、まだあなたを知らない。」
ま、すごい簡単に言うと
「誤解されてもドンマイー」てことかもしれません。
ていうか「よくあるよくある。自分でさえわからんのだから」って感じですかね。
言ってみれば他の人は「あなたについての情報量が少ない」ので、限界が出るのですよ。
だからそれを補う意味も込めて様々な「タイプ」「型」に当てはめたりしつつ、話をするわけですが、それはあなたそのものではないので、どうしてもズレが生じるってわけです。
まあ自分について分からないことが多いってことは、不安のタネでもありますが、
逆に言えば、あなたが考えているより、いつもあなたは「豊か」だとも言えます。
だってあなたに未来のことが分からないなら、
いつでもそこには、「未来に生きる、あなたの知らないあなた」の可能性があるってことですから。
ま、実際に「明日」になった時、思ったよりは良くなくて、がっかりすることもあるわけですが。それもご愛敬(あいきょう)。
そして「世界はあなたを知らない」っていうとちょっと寂しい気分になりますが。
逆に言えば「まだまだ世界は、あなたにとって生きやすくなるかもしれない」とも言えます。
ここら辺も、今回主張したいところですね。
だって世界があなたを完璧に「知って」いて、あなたにフィットするように頑張って頑張って、それでもなお「生きづらい」なら、それ以上はやりようないですが。
世界はあなたのことをろくに知らないし、あなた個人のために作られたわけではないし、なので、まだまだ余力を残しているのです。
逆に「やってくれよー」と言っただけでは動いてくれませんけどね。
だから「なんか世界生きづらいなー」と思ったとして、その問題を解決できるとしたら、または世界を一番「あなたにフィットするように」変えらえるとしたら、多分あなたなのです。
誰かがあなたの願いをかなえてくれる可能性もありますが、それがあなたにぴったりフィットする可能性は小さいわけで。
だったら、自分でやっちゃうのが一番早い、とも言えます。
だからって「革命*2を起こすぜヒャッハー!」とか言いながら人を傷つけるのはダメですが。
あなたが好きなもの、嫌いなものを伝えていくだけでも結構違ったりするかな、と思います
ともあれ。
さて、あなたはどんな人でしょうか?
あなたが何が好きで、何が嫌いですか?
それは明日には変化しているかもしれませんが、考えることは無駄ではありません。
全体がガラッと変わる訳でなければ、昨日考えたことのいくつかは使えます。
パソコンで言うと、アップデート*3を続けているようなものです。
あなたについての説明書がないなら、多分、それに一番近いものを作れるのはあなたです。
ゆっくりと自分を知りながら、
今日嫌いなものが、明日好きになれるなら。
今できないことが、未来にできるようになるなら。
そんなに素敵なことはない、と思うのです。
あるいは一歩進んで、
今日嫌いなものを、明日好きに「できるように」。
今できないことを、未来に「できるようにするために」。
いったい何が必要なのか、って考えることは、一つの楽しみともいえるでしょう。
何かを説明しきることが一番大事なことではないですが。
「自分はどんな人なのか?」っていう探求は、楽しい一面をもっています。
願わくばその道に、喜びの多からんことを。
てな感じで~。
追記
ちなみに生物*4としてのレベル*5でも、似たようなことは言えます。
例えば何かで失敗して「これができないんだ!俺はもうだめだ!」って思った時だって、
あなたの心臓は動いていて、静かにあなたの存在を保っている。
体全体が、未来のあなたへの準備をしている。
脳科学とかで言われることだと思いますが、
我々の「意識(いしき)」とか考えていることというのは、我々のほんの一部です。
「あなたの知らない力*6」「意識してない力」ってのが、いくらでもあるんですね。
そういったものがあなたを支えているわけです。
◆用語集
・世の中のセオリーを引き合いに出す人:「自慢話をしたい人」や「上から目線で見たい人」が多い気がするが、悪気があるとも限らない。
なんか押し付けがましく思えても、「こういう風にやればうまく行くはずだから、こいつにもうまく行ってほしい」って気持ちで言っているかもしれない。
もしそうだとしたら、そう言った方が、相手に話が伝わりやすいと思う。…が、想像なので何とも言えない。
*1:「失敗(しっぱい)」については 6/3 学習:成功と失敗 ~成功率を上げる、失敗率を下げる~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*2:「革命(かくめい)」については 7/6 理+社:「公転(こうてん)」と「革命(かくめい)」 ~2つのレボリューション~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*3:「アップデート」については 6/19 学+ゲーム:教科書に好きなキャラを出すゲーム!? ~教科書アップデートゲーム~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*4:「生物(せいぶつ)」については 1/9 英語:素材(そざい)/生物(せいぶつ)系あれこれ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*5:「レベル」については12/1 数学:「文章題(ぶんしょうだい)」は難しい - のっぽさんの勉強メモを参照。
*6:「力(ちから)」については 3/6 理科:「力(ちから)」関係の英語 - のっぽさんの勉強メモ を参照。