入院から帰ってきましたー。「のっぽ(筆者)」です。
まだしんどいのでご容赦を。
さて、適当にまた書かせていただきますよー。
学習全体の話ですが主に国語の話。
「分からん言葉?バラして調べてみようぜ!」ってことです。
タイトルの「専門用語分解」も、「専門用語*1を小さく分解するよー」ってことです。
どんな教科でも、進めばそれなりに難しい用語は増えていきますね。
高校数学だと「微分・積分(びぶん・せきぶん)」とか。あるいは中学でも「中点連結定理」とか。
でも、この難しいものも、2タイプに分けられるかと思います。
①新しく学ぶ、難しい言葉(例:「微分・積分」)
②今まで知識を応用した、なんか長い単語(例:「中点連結定理」)
この①は覚えるしかないのですが、②の「長い単語」はゆっくり読めば意外とわかるものもあります。
今回はその話を。
例えばタイトルの「東京特許許可局」です。
みなさん、これが聞いてどういう意味か想像つきますか?
「トーキョートッキョキョカキョク」と聞くと、魔法の言葉にも聞こえますがそうでもないです。
これはよく見ると「東京・特許・許可・局」と分解できます。
一つ一つ意味を確認すると
①東京=「東京」。日本の首都*2。
②特許(とっきょ)=発明・技術に関する免許みたいなもの。
(新しい発明の特許をとると、他の人から以後、特許料を取れる)
③許可(きょか)*3=認めること、オッケーすること
④局(きょく)=お役所とか、仕事するところ。公的な感じ?
てなわけで。
つまり「東京特許許可局」とは「東京にある、特許を許可する(公的な)場所」ということです。
かみ砕くと「東京にある、技術の免許にオッケー出す場所」ってことです。
なんで大事かというと、「特許を認めることが、お金とか名誉にかかわってくるから」ってことですな。
ここら辺がちゃんとしてない時代はよく争いになったようで……興味がある方は昔の科学史を参照あれ。
あとは用語は「漢字」*4のレベル*5にまでバラせば、結構わかることもあります。
上の「特許」てのも「特別な許し」→「この人が最初に発明したと、公的に(みんなに)認められていること」
ってことですからね。
その意味で「分からなかったらまずは辞書を引いてみる」ってのは結構有効ですね。
国語辞典もそうですが、漢和辞典を引いて見るのもおススメです。
難しいものに出会ったら慌てるかもしれませんが、理解できるヒントはそこここにあったりするので
まずは「この単語はどんなタイプなんだろう」って考えてみると、分かりやすいかもしれません。
まあそんな感じで~。
追記
本文にはうまく組み込めませんでしたが、
日本のテレビとかでもよく使う「ダイジェスト」はまさに「消化する(digest)」と同じ英単語から来てます。
つまり「編集してわかりやすく(知識吸収しやすく)したよー」と
「消化して栄養吸収しやすくしたよー」は、同じ「digest」で表せるわけです。
まさしく「かみ砕いて説明する」ってことですね。
追記2
タイトルの「専門用語分解」は、数学の「因数分解」*6をヒントにした言葉です。
後者が「因数に分解する」、前者は「専門用語を分解する」なのでご注意を。
その意味では「要素((に)分解」の方がいいかもしれないですが、分かりづらいかなと思ったので。
◆用語集
・微分・積分(びぶん・せきぶん):
なんか難しい数学の概念。
ざっくり言うと「その瞬間どれくらい変化したのか」的なのを求めるやつ。
まあ「微(び)」という感じからお察しの通り「めっちゃ細かいレベル」を求める話です。「微生物」*7の微ね。
どうでもいいが「セブン・イレブン」に響きが似てる気もする。
・特許(とっきょ):
技術を発明した証。
もってると何かお金とか入ってきてウハウハ(筆者の勝手なイメージ)。
日常だと似た意味の「著作権(ちょさくけん)」の方がよく聞くかも?
同じものを同タイミングで発明しても、先に申請出した方のが認められるので、めっちゃ競争になる。
そんなわけで、基本みんな特許は欲しいのだが、ちょっと違う人もいたらしい。
イギリス産業革命*8期、「ミュール紡績機」を開発した「クロンプトン」(1753-1827)という人は、
「他人の発明の統合にすぎないと謙遜して(中略)特許を申請しなかっった」らしい(『世界史B用語集』p.191)
「ジェニー紡績機」と「水力紡績機」ってのの長所を合わせたものみたいです。
まあそれでもすごいよね……というのが序の口の話。
ところが、実はこの「ミュール紡績機」、性能がヤバ高いのです。
「インドのキャラコ*9・モスリンをもしのぐ品質の線織物」の生産が可能になり、
しかもこのミュール紡績機の原理は「現在でも用いられている」らしい。
これがどれくらいすごいかというと(筆者も詳しくはないですが)
当時イギリスはインドに綿織物を作らせて儲けてたわけですが。それを超えたと。
しかもミュール紡績機誕生は「1779年」なので、237年も前。なのにその原理がいまも使われているとは。
これ「大金持ちになれるレベル」を超えて「歴史を変えるレベル」じゃないか……?
と、筆者はこの『用語集』の説明でクロンプトンさんがちょっと好きになっていたのですが……
ネットで調べたら「特許を取りたかったが取れなかった」「特許権利は売った」「後で議会*10からお金もらったけど事業の失敗とかですぐに消えた」とかいろんな話がありましたので、実際のところは不明。
いろんな資料を調べるって大事ですな……。
とりあえずミュール紡績機の実力はめっちゃ高かったようです。
関連用語:「利益(りえき)」*11、「メリット」*12、「資格(しかく)」*13、「広告(こうこく)」*14、「規格(きかく)」*15、「規格外(きかくがい)」
*1:「専門用語(せんもんようご)」については 12/1 数学:「文章題(ぶんしょうだい)」は難しい - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*2:「首都(しゅと)」については 9/29 英語:色んな「キャップ(cap)」の話! ~首都(しゅと)、キャプテン、そして見出し~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*3:「許可(きょか)」については 7/7 社+英他:「七夕(たなばた)」に「パーミッション」をもらえますか? ~「permission(パーミッション)/許可(きょか)」と、カードゲームの「パーミッション」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*4:「漢字(かんじ)」については6/6 国語:まとめ・システムとしての漢字 - のっぽさんの勉強メモを参照。
*5:「レベル」については12/1 数学:「文章題(ぶんしょうだい)」は難しい - のっぽさんの勉強メモを参照。
*6:「因数分解(いんすうぶんかい)」については 5/31 数学:因数分解(いんすうぶんかい)の話メモ ~推理(すいり)ゲームにして格闘ゲーム!?~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*7:「微生物(びせいぶつ)」については 12/17 地理:都市運営ゲーム/「ごみ」編ですよ、市長! - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*8:「産業革命(さんぎょうかくめい)」については 2/23 歴史:さかのぼる練習/ペリー来航←蒸気機関←産業革命 - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*9:「キャラコ」については 5/29 歴史:海賊(かいぞく)/一つのナンパが歴史を動かす!? ~女海賊アンとメアリー~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*10:「議会(ぎかい)」については 12/5 英語:色んな「ブリ」の話 ~議会(ぎかい)、鰤(ぶり)、bとv~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*11:「利益(りえき)」については 4/21 数+社:売買ゲーム ~儲け(もうけ)と借金(しゃっきん)のシステム(軽く)~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*12:「メリット」については 8/10 社会:戦争(せんそう)を回避するために、戦争の両面を語りたいという話 - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*13:「資格(しかく)」については 8/4 歴+生:日本初の(国家資格)「女性医師」! ~「荻野吟子(おぎの・ぎんこ)」さん、あと東京医科大学ニュースの話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*14:「広告(こうこく)」については 3/13 社+ゲーム:宇治市(うじし)はゲームでPR(ピーアール)!? ~ゲーム風PR動画~ - のっぽさんの勉強メモを参照。
*15:「規格(きかく)」や「規格外(きかくがい)」については 7/13 国+英他:「規格外(きかくがい)」をうまく訳(やく)せますか? ~辞書の「規格外」と、マンガ等の「規格外」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。