のっぽさんの勉強メモ

主に中学の学習内容と、それに絡みそうな色んなネタを扱っています。不定期更新ですー。あ、何か探したいことがある場合は、右の「検索」や記事上のタグやページ右にある「カテゴリー」から関係ある記事が見られたりします。

9/3 ゲーム:【※注意 論文調 個人的メモ】TRPG雑考メモ5(ゲーム内経験の利用について)

 ゲーム*1の話ー。
 色々ありまして、ちょっと「TRPG」*2という遊びについて色々考えたときのメモです。
 手元に持っててもいいのですが。自分で色々考えたくなったのでブログ上に載せさせていただきます。

※注意
 なんか論文調でやたら堅く難しいです。あと自分用メモなのでみんながわかるように説明はしていません。すみません。
 普段のよりさらに「勉強」とはあまり関係ありませんのでご注意を。

今回は主にTRPGが現実に「直に」役立つ可能性について。
(必要性ではなくてあくまで可能性)



☆ゲーム内外の相関関係
 TRPG内でのPLとPCなどの相関関係についてはすでに書いた。
 ここではTRPGに限らず、ゲーム内とゲーム外の相関関係について書いてみたい。
 まず、単純にゲーム内で楽しみを得たりストレス*3を解消する、ということは、精神状態にプラスの影響を与える場合があるだろう。そのことだけでも、実はゲーム外にプラスになりうる。もちろんゲーム内でストレスをためてしまう可能性もあるが。

 だが単純な苦楽の話だけにとどまらず、ゲーム内で人間モデルを獲得する可能性、というのもあるだろう。

 例えば、小説や映画(えいが)*4が、ある人の人生の参考になることがある。であれば、同様にゲームTRPGの中の経験などを、実際の人生に生かせるということもありえる。そこいは単純に他者の人生モデルに触れることに加えて、疑似的とはいえ人物の人生を演じるという経験が加わる。つまりさまざまな人生経験を「疑似体験」できる可能性がある。
 普段の自分と違う性格を演じることで、発見もあるかもしれない。それは例えば俳優(はいゆう)がドラマの会見で「普段とは違う自分に出会えた」とか「成長できた」という語ることに似ている。

 ロールプレイが自分と違う自分を演じることならば、それはそのまま「他者の立場を考える」ということでもある。それは道徳*5にとって重要な「共感(きょうかん)」の練習になると考えられる。
 電源系ゲームでも存在する「シリアスゲーム*6は、様々な社会問題を扱うゲームである。例えば難民(なんみん)の立場や被災地(ひさいち)の生活を扱ったものが存在する。同様のものをTRPGでも遊び、また考えることができるだろう。
 筆者がブログで書いたようにボードゲームでもそれを学べる可能性はある。例えば「パンデミック*7がそれである。これは世界*8で起こる伝染病などを止めて回るゲームである。これはあくまでゲームだが、遊ぶ中で世界の地理や地名、また病気について、また世界の協力の重要性を自然と学ぶことができる。専門家からすれば拙いかもしれないが、それらをあまり知らないものにとっての入り口となりうる。

 脱線したがつまり、あるテーマ、あるキャラクターを扱うことだけでも、それらについて学ぶチャンスになっているということだ。あるいはそれ自体が学びと言える。もちろん、専門的なものと同等とまでは言えないかもしれないが。

 例えばTRPGで「騎士(きし)」*9をロールプレイしたものは、騎士について少し知り、また考えるかもしれない。興味があれば、ゲームが終わった後に、自分で「騎士」について調べるかもしれない。その人は、現実の騎士についていくつかの知識を得ることになるだろう。これは小説などの作品や、有名人について(例:好きな有名人が扱っていた者について調べる)など、基本的には何にでも起こりうる。そのためTRPG特有の現象ではない。だが、TRPGがゲーム外にもたらしうる恵みの一つになりえるだろう。

 また学校の授業に対して、教育学でいう「レディネス(準備性)」*10を持たない人でも、これらのゲームにはレディネスを持っている可能性もある。
 必要ならば学校の授業とTRPGを「相互影響的(インタラクティブ)」に行うこともできるだろう。つまり、「今日授業で習ったことについてTRPGでやってみよう」というわけだ。また望むなら「TRPG中にわからなかったことを、授業で重点的に学ぶ」ということもできるだろう。そこではゲーム内外が、互いに参照しあい成果をもたらしあっている。


☆TRPGにおける「後付け」の分析
 TRPGではしばしば後付けや整合性を合わせる作業がなされる。これはある程度、シナリオ構成にある種の「欠陥(けっかん)」(致命的ではなく、単に即興的であるという意味で)があることが織り込み済みであることが、了承されているようにも思える。なにしろ違った考えを持つ他者が集まって物語を作り上げるのだから。
 ここでは何が真実であるということではなく、解釈というものは後から更新されうるということが重要である。
 TRPGにおいても意味や設定は更新されうる。ゲーム的な有利や、GM・PLにとっての利益のために。ただ個人が行うことはある程度自然であり見えにくい(それは個人的な営みであることが多い)のに対し、TRPGでは他者間でしかも会話によって行われるため、これを会話記録として参照しやすくなるかもしれない。つまりそこで行われる解釈(かいしゃく)作業、意味の変更、後付け、補修(ほしゅう)、破綻(はたん)、メタ性の暴露、またはそれらすべての変更について。
これは日常においては自然で見えにくい、なにより「当人が自然と思っているがゆえに意識しない」潜在のワークを、TRPGから捉えらえる可能性がある、ということである。
破綻した状況ほどルールが見えやすくなる。と考えれば状況が破綻する可能性を持ったTRPG場面でこそ、何かの潜在的なルールを検討できるようになる可能性もあるかもしれない。


 まあそんな感じで~。


◆用語集
インタラクティブ
 相互(そうご/お互いに)に影響しあって、という意味。
 英語のスペルでは「interactive(インタラクティブ)」。
 関連用語:「レディネス」、「ソフト」、「ハード」、「レジリエンス*11、「VR(ブイア-ル)」*12、「AR(エーアール)」

・破綻(はたん):
 うまく行かなくなること。


benkyoumemo.hatenablog.com

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*1:「ゲーム」については 3/27 こころの話+体育:不自由(ふじゆう)だからゲームは面白い!? - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*2:「TRPG(ティーアールピージー)」については 3/14 こころの話:人生(じんせい)/君と道を行くRPG - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*3:「ストレス」については 2/7 こころの話:「怠惰(たいだ)」に見えるもの、そこに広がるもの - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*4:「映画(えいが)」については 10/27 英語:英語でお化けを道案内するゲーム! ~「ハロウィン・ゴーストガイド」~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*5:「道徳(どうとく)」については 12/3 社会:アダム=スミスと道徳 - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*6:シリアスゲーム」については 7/15 社会:ゲームはゲームでも「シリアスゲーム」! ~社会問題をゲームで学ぶ~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*7:パンデミック』については 7/15 社会:シリアスゲーム追記:カード&ボードゲーム紹介 - のっぽさんの勉強メモ を参照。」

*8:「世界(せかい)」については 2/11 学習:世界(せかい) is テキストブック!? - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*9:「騎士(きし)」については 12/27 社会/騎士(きし)と馬(うま)の話(ざっくり) - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*10:「レディネス」、「ソフト」、「ハード」については 12/5 勉強:苦手なものって色々あるよね~、という話 - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*11:心理学などの「レジリエンス」については 7/19 こころの話:心理学(しんりがく)の「レジリエンス」についてメモ ~凹んでも戻る心~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*12:「VR(ブイアール)/仮想現実(かそうげんじつ)」や「AR(エーアール)/拡張現実(かくちょうげんじつ)」については 10/21 社+英:「VR(ブイアール)」と「AR(エーアール)」の話 ~色んな現実~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。