社会+英語+こころの話ー。タイトルは語感で書きたかっただけです。
主に「エゴサ」(エゴサーチ)と呼ばれるものについての話です。
ちょっと哲学者*1「デカルト」さんの話も。
(本文中、人名敬称略)
前置き。
筆者はちょっと前に知ったのですが、「エゴサ」という言葉があるようですね。
これは「エゴサーチ(egosearching)」の略で、「自分に関係のあることや評価をネットの検索エンジンで調べる」という意味らしいです。
まあざっくり言うと、「自分が人からどう見られているか」が気になるから調べるって感じですね。
ちなみに「エゴ(ego)」はラテン語で「自己(じこ)」や「自分(じぶん)」、「自我(じが)」、
「サーチ(seach)」は英語で「探す」「検索する」などの意味です。
この「エゴ」という言葉は、哲学やこころ・性格についての話で見ることも多い印象ですね。
例えば「エゴイスト(egoist)」というのは「自分の利益しか考えてない人」という感じです。ざっくり言うとわがままさんですね。
ちなみに「自分」という物に関しては、「我(われ)思う、ゆえに我あり」という言葉もあります。
哲学者「デカルト」が言ったとされる有名な言葉ですね。
「自分は考えている、だから自分は存在するんだ」という感じです。
ざっくり言うと、「この世界の色んなものが疑わしいぜ!確かなものは何だ?」と考えたとき、
世の中の色んなものを疑えても、まさに考えている「自分」は存在するじゃないか…、というような意味ですな。
この言葉についてはラテン語の「Cogito ergo sum(コギト・エルゴ・スム)」という文が有名ですが
Wikipediaによればデカルト自身の言葉で「ego cogito, ergo sum(エゴ・コギト、エルゴ・スム)」という記述もあるようです。
ここでもちょうど「ego(エゴ)」という言葉が出てきますね。
さて、何かをやっていると、自分に対する他人の評価、というのは気になるもので。
ついつい自分のことなどを「エゴサ」したくなるかもしれません。
言ってみれば「我思う、気になる、だからエゴサ(する)!」という感じかもしれませんが…。
しかしネットの範囲は広く、しかも無責任に批判や悪口も書けたりします。
あとたくさんの人の目を気にしていると、それだけで疲れてしまうかもしれません。
もちろん「自分(エゴ)だけの世界」に閉ざされないことも、成長には大事かもしれませんが。
他人の目に疲れてしまったなら、
時には「最初の自分(エゴ)の思い」というものを、自分の中に「サーチ(探索)」してみてもいいかも?
それもまた、ある意味では「エゴサ」(自分自身こそが、自分をどう思うのか確かめる)、なんて言えるかもしれませんよ。
まあそんな感じで~。
追記
あとは特に精神分析学者の「フロイト」という方が「エゴ」に関するいろんな用語を作ったりしています。
「自我(じが)/ego(エゴ)」に対する「超自我(ちょうじが)/super ego(スーパー・エゴ)」とか。
これらは社会科や、現代社会の教科書で見ることも多いかもしれませんね。
◆用語集
・エゴサ:
自分に関してインターネットの検索エンジンなどで検索すること。
なので相手に直接「私のことどう思う?」と聞くのは、ここでいうエゴサには入らないと思われる。
ちなみにバーチャルYoutuberの「ミライアカリ」*2さんはよく「エゴサ」するらしく、「エゴサ―の姫*3」という愛称がある。
これはネット用語的な所もある用語「オタサーの姫」という言葉をもじったものと思われる。
・エゴ:
自我(じが)のこと。
ちなみに「別人格(べつじんかく)」を表す言葉として「アルターエゴ」、または「オルターエゴ」という言葉もある。
関連用語:「心理学(しんりがく)」*4、「腹いせ(はらいせ)」*5
・「アルターエゴ」/「オルターエゴ」:
別人格(べつじんかく)のこと。
英語のスペルでは「Alter ego(オルターエゴ)」。
音楽や芸能で人格(またはキャラ)を演じる場合も入るらしく、Wikipediaのページには多くの有名人が名を連ねている。
ちなみにゲーム『Fate』*6においては「アルターエゴ」というサーヴァント・クラスが存在する。
関連用語:「alter(オルター、アルター)」*7【英語】、「アバター」*8、「シェイプシフター」*9、「ドッペルゲンガー」
関連名称:「ヴィシュヌ」*10、「ニャルラトホテプ」*11
・アルターエゴ(『Fate』)
サーヴァントのクラスの一つ(としても扱われる何か)。
基本と言える7つのサーヴァントたちとは違う「エクストラクラス」*12の一つであり、独自のサーヴァント相性を持つようだ。
「フォーリナー」*13クラスに対してはとても有利。
「バーサーカー」*14から多くのダメージを受けるが、より多くのダメージを与えられる。
ちなみに過去記事で紹介した「メカエリチャン」*15も『Fate/Grand Order』においてはこの「アルターエゴ」である。
・オタサーの姫:
男性が多い文科系サークルでの、一人の女性。紅一点。
「オタク・サークルの姫」みたいな意味。「オタク」というと悪口っぽくもあるが、今は「オタク」は世界的には結構誉め言葉(「OTAKU」)に使われたりもしているらしくて、つまり時と場所と相手の受け取り方によるかもしれない難しい(蛇足)。
ちなみに「サークル」というのは大学とかの「部活」や「クラブ」みたいなもの。
「姫」ということなのでわりと「ちやほや」されているイメージだと思われる。多分女性一人でも、すごい勢いでお茶を配っていれば姫というより「オタサーの女子事務員」、「お前ら行くぞー!」みたいな感じでメンバーを引っ張っていれば「オタサーの女リーダー」「 〃 女傑(じょけつ)」みたいな感じになる気もする。
あと当然ながら「オタサー」以外でも「姫」になる可能性はある。例えば「猫(ねこ)サーの姫」という場合は、猫に囲まれている女性・お姫様みたいな感じかもしれない。楽しそう。
ちなみにマンガ作品に『騎士サーの姫』というものがあるが、こちらはとてもほのぼのしている。
あとカードゲーム『遊戯王』では「マドルチェ」*16というお菓子をテーマにしたモンスター群があるのだが、そこのお姫様っぽい《マドルチェ・プディンセス》はある意味「(お)菓子(をテーマにしたモンスター)サー(クル)の姫」みたいな感じと言えるかもしれない。マドルチェに女子は割といっぱいいるが。
・エゴイスト:
ちなみに同名のファッションブランド「egoist」もあられる。
・「ルネ・デカルト((仏: René Descartes)」:1596-1650。
フランス生まれの哲学者、数学者。
「合理主義哲学(ごうりしゅぎてつがく)」の祖として有名。
著書に『方法序説』などがある。
ちなみにWikipediaによればデカルトは数学者でもあり、現在の数学の書き方などにも色々影響を及ぼしているようだ。
ちなみに時代を共にした人物に「ガリレオ・ガリレイ」*17がいる。
ちなみに「デカルト主義者」は「Cartesian(カルテジアン)」(英語)と呼ばれるらしい。関係ないが、なんとなく名探偵「シャーロック・ホームズ」*18のファンは「シャーロキアン」などと呼ばれるのを連想する。
*1:「哲学者(てつがくしゃ)」や「哲学(てつがく)」については 1/5 数学:なぜ「1+1=2」ができるのか(雑考) - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*2:バーチャルYoutuberの「ミライアカリ」さんについては 3/30 社会:「バーチャルYoutuber」の方たちの名前メモ(個人的) - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*3:「姫(ひめ)」については 12/19 社会:お姫様(おひめさま)と一狩り行こうぜ! ~姫(ひめ)のイメージと実際~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*4:「心理学(しんりがく)」については 7/19 こころの話:心理学(しんりがく)の「レジリエンス」についてメモ ~凹んでも戻る心~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*5:何かの仕返しにわざと迷惑をかけること「腹いせ(はらいせ)」については 12/12 国+こころ:「腹いせ(はらいせ)」は「癒やし(いやし)」になりますか? ~「腹癒せ(はらいせ)」と「癒(ゆ)」の字の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*6:『Fate』については 4/24 英語:お遊び/中二病的な英文例 ~あいつは魔王で魔眼使い~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*7:英語の「alter(オルター、アルター)」については 7/3 生+英他:「リフォーム」と「リフォーム」は違いますか? ~家の「リフォーム」と、英語「reform(リフォーム)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*8:「アバター」については 12/15 学+ゲーム:まるでゲームみたいな学校生活!? ~「サイバー学習国」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*9:姿を変える怪物「シェイプシフター」や「ドッペルゲンガー」については 9/7 英語:色んな「shift(シフト)」の話! ~バイトの「シフト」、「タイムシフト」、「パラダイムシフト」~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*10:多くの化身を持つヒンドゥー教の最高神「ヴィシュヌ」については 6/17 社+ゲーム:「女神(めがみ)」がテストを助けてくれる!? ~「ラクシュミー」と「吉祥天(きっしょうてん)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*11:多くの化身を持つクトゥルフ神話の神「ニャルラトホテプ」については 9/23 ゲーム:簡単ゲームプレイメモ ~『クトゥルフ神話TRPG』風~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*12:ゲーム『Fate』シリーズの「エクストラクラス」については 8/19 英+国他:その「ちょい役(エキストラ)」は「特別(エクストラ)」ですか? ~「extra(エクストラ)」の色んな意味~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*13:「フォーリナー」については 1/14 歴+美:(だいたい)年に1度は引っ越しする人!? ~「葛飾北斎(かつしかほくさい)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*14:「バーサーカー」については 5/25 ゲーム+歴:勇気(ゆうき)、元気(げんき)、狂気(きょうき)!? ~狂戦士(きょうせんし)の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*15:「メカエリチャン」については 10/31 社+英+学:「白い襟(えり)」と「青い襟」の話!? ~「ホワイトカラー」と「ブルーカラー」~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*16:カードゲ-ム『遊戯王』のモンスター群「マドルチェ」については 1/20 家庭科:あなたを元気づけるデザート!? ~「ティラミス」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*17:「ガリレオ・ガリレイ」については 11/26 歴史:幻想AR(げんそうエーアール) ~災害に神を見る、燃える火に精霊を見る~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*18:「シャーロック・ホームズ」については 1/27 数学:方程式2/犯人を追い詰めろ! ~数学迷宮入り未遂事件~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。