理科+社会+英語の話ー。
別にホラー映画的な話ではないので大丈夫です。
丸っこくて緑の印象の植物「マリモ(毬藻)」と、
アイヌ*1の人々が呼んだという別名、「トラサンペ(湖の化け物)」の話を。
前置き。
今日3月29日は「マリモの日」と聞いたので、
藻(も)の一種「マリモ(毬藻)」について調べてみました。
※
まず「マリモ(まりも、毬藻)」とは、植物の一種ですね。
藻(も)の一種であり、形は丸く、水中に存在するイメージです。
漢字では「毬藻(まりも)」と書くので、まさに「鞠(まり)」のように丸い「藻(も)」という感じですね。
日本では特に北海道のものが有名かと思います。
そんな「マリモ」、丸いのでなんか可愛い感じもするのですが、
意外にも「化け物」と呼ばれることもあるようです。
というのもWikipediaによれば。
北海道の先住民族「アイヌ」の人々は、
マリモを「トラサンペ(湖の化け物)」と呼ぶことがあったのだとか。
…理由は不明ですが、そう言われてみるとマリモは確かに正体不明の感じもしますね。
動物っぽい毛が生えているように見えるのに、目とかはありませんし。
なのでアイヌの人々の言葉を参考にすると、
「『マリモ』は『湖の化け物(トラサンペ)』!」と言えるのかもです。
…でも「あの湖には化け物がいる…!」と聞いてからマリモを見たら、ちょっと拍子抜けしそうですが。
※
ちなみに手元の和英辞典では、
マリモは英語で「aegagropila(エーガグロピラ)」ともなっていました。
それこそ化け物とか、怪獣(かいじゅう)っぽい名前ですね。
ただネットで調べたら「Marimo(マリモ)」とも出てきたので、今はこちらが主流かもしれません。
さて、「マリモ」、「トラサンペ」、「エーガグロピラ」と、
色々名前がありますが、あなたはどれがお好みでしょうか?
今度どこかで「マリモ(毬藻)」を見ることでもあれば、
「これには、どの名前が似合うかな…」なんて考えてみるのも、楽しいかもですね。
まあそんな感じで~。
追記
ちなみにWikipediaによれば「マリモ」の一個体は「線(せん)」の形をしていて、
それが沢山集まったものが、よく知られるマリモの丸い形のようです。
また多くの生息地では、丸い形も取らなかったりするようですね。
とすれば「実は(多くの)マリモは丸くない!」というのが正しいのかもですが、
すでに「マリモ=丸い」イメージが広まっている日本では、「?」って顔をされそうですね。
追記2
ファンタジー系のゲームではよく、
「湖の化け物を倒してくれ!」みたいな依頼もあったりしますが。
マリモ(トラサンペ/湖の化け物)の話を知ってからだと、一瞬「マリモ…!?」みたいな気分になるかもですね。
◆用語集
・マリモ:
関連用語:「怪(かい)」*2、「怪しい(あやしい)」、
*1:「アイヌ/アイヌ民族」については 1/13 地理:「かわいた大きな川」(札幌/さっぽろ)のラーメン! - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*2:「怪(かい)」や「怪しい(あやしい)」については 12/17 国+こころ他:「あやしい」と「あやしい」は違いますか? ~「妖しい」と「怪しい」、「妖(よう)」と「怪(かい)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。