生活+国語+社会+音楽の話―。
「白い牛乳以外は、邪道(じゃどう)…!」的な話ではありません。
メインではない芸(げい)…的な意味もある語「色物(いろもの)」と、
「コーヒー牛乳」や「フルーツ牛乳」などを含む分類(ぶんるい)、
「色物乳飲料(いろものにゅういんりょう)/色物」の話を。
遅くなってしまったので簡単に。
前置き。
昨日は2月16日…1(い)・6(ろ)の日だったということで、
「色物(いろもの)」という語が気になって、調べてみました。
※
まず「色物(いろもの)」は、単に色(いろ)のついた物を表す語…でもありますが。
他にも「メインではない芸や人」を表す意味も、かなり有名なイメージですね。
また「イロモノ」、「色物キャラ」、「色物扱い」といった語も、聞く気がします。
ちなみにWikipediaによれば、演芸(えんげい)における「色物(いろもの)」は、
「寄席(よせ)において、番組(出演プログラム)の主流を占めていない少数派の演芸および、それらを演じる芸人を指す呼び名」とされておりました*1。
またここから、「主流から外れたもの。風変わりなもの」的な意味の「色物」という語も発生したようですね。
で、筆者はそれらの「色物」はメインではない…的な解説を見ていて、
「(比較的)人気のないものが『色物』と呼ばれるのかな?」と、思ったりしたのですが。
しかし一方で現代では、
「人気のありそうな飲み物(のみもの)」も、「色物」と呼ばれたりするようです。
何故なら「コーヒー牛乳」なども、「色物」と呼ばれたりするからですね。
まずWikipediaによれば、「色物乳飲料(いろものにゅういんりょう)」という言葉があるようで。
そもそも「乳飲料(にゅういんりょう)」とは、牛乳などを主原料とした飲み物らしいのですが、
その中でも「色(いろ)」がつけられたものが、「色物乳飲料(いろものにゅういんしょう)」と呼ばれるようですね。
(逆に牛乳の「白色」のままの物は、「白物乳飲料(しろものにゅういんりょう)」らしいです)
で、「色物乳飲料」は「色物(いろもの)」と略されることがあり、
またこの「色物乳飲料」の分類には、例えば「コーヒー牛乳」や「フルーツ牛乳」、「いちご牛乳」などが含まれるようです。
(少しレトロな感じもしますが)かなりお馴染み(おなじみ)の飲み物たち、という感じもします。
なので分類的には、
「『コーヒー牛乳』(その他)は『色物(乳飲料)』…!」とも言えそうですが。
…でもコーヒー牛乳その他は、色んな所で売っているほど人気なので、
上で書いた「色物は人気がなさそう」というイメージには、あまり当てはまらなさそうですね。
※
ちなみに、「色物」と呼ばれていたものが、そう呼ばれなくなる場合もあるようです。
例えばWikipediaによれば、最初「落語(らくご)」が「色物」とされていたものが、
人気が出るに従ってそう呼ばれなくなる…という話が載っていました。
そう考えると、今は筆者は「コーヒー牛乳」を自然に受け入れていますが。
しかしこういった物が最初出た時には、
今以上に「とんでもない、風変わりな物」としての「色物」として見られていそうですね。
なので、今「色物(メインではない、風変わり)」と見られる物も、
将来…あるいは少し後には、もう「お馴染み(おなじみ)」になっているかも?
今度「色物」という語を聞いたり、「コーヒー牛乳(色物乳飲料)」などを見ることがあれば、
そんなことを「色々」想像してみても、面白いかもですね。
まあそんな感じで~。
追記
ちなみにWikipediaによれば、現代でも「色物」とされる芸に、
「ものまね(声色)」、「漫才」、「コント」などがありました。
これらは(場所やメディアにもよりますが)人気がある芸かと思うので、
(今は)そもそも「色物」と「人気」は、また分けて考えた方が良いのかもですね。反省です。
追記
ちなみに本文では主に「コーヒー牛乳」などについて書きましたが。
しかし「色物乳飲料」の説明を見ていると、「コーヒー牛乳」などの名前ではなくても、牛乳などを加工した飲み物は色々含まれそうです。
Wikipediaのコーヒー牛乳のページには、「カフェラテ」や「カプチーノ」なども、コーヒー牛乳の一種として載っていましたし。
つまり、有名ファストフード店や喫茶店の有名な飲み物(シェイクやフラペチーノ)も、「色物乳飲料」に含まれるかもですね(※予想ですが)。
しかし、それらが「人気が無い」また「メインでない」感じはあまりしないので、
その意味でも「(人気が無い意味での)色物」と「色物(乳飲料)」は大きく違う…と言えるかもですね。