のっぽさんの勉強メモ

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8/6 歴+こころ:「記憶」や「恐怖」が逆に「核兵器」を呼び寄せうる可能性について ~広島の慰霊式から考える~

 歴史+こころの話ー。
 本日8月6日は「広島(ひろしま)」*1に原爆*2が落とされた日なので、
 そこから考えた話です。

※以下の文は上手くまとまっておらず、
 人によって「悪い」「おぞましい」と思う考えが含まれている可能性もあります。
 ご注意ください。


 前置き。

 上にも書きましたが本日8月6日は「広島(ひろしま)」に原爆(げんばく)が落とされた日ですね。
 今年で73年目になります(1945年に落とされたわけです)。

 今朝もテレビで広島の慰霊祭(いれいさい)の様子を映しており、筆者もそれを見ていました。
 黙祷(もくとう)もして、スピーチなども聞いておりました。
 そしてスピーチ中では「核廃絶(かくはいぜつ)」の必要性などを訴えておられました。
 筆者もそう思います。核兵器(かくへいき)は失くした方がよく、日本も核兵器禁止の条約(じょうやく)*3などに参加した方がいいと思うのですが。


 しかしその一方で、やはり性格が曲がっているのか、筆者としては、色々なことを考えてしまします。


 例えば「核兵器の惨禍(さんか)を忘れない」というような言葉がありました。
 筆者もそれは大事ですし、必要だと思います。

 しかし、一方で「核兵器による惨状(さんじょう)を目の当たりにしたから、相手に使わない」ということは保障されるでしょうか?
 皆が「核兵器はおぞましいから、とても持てない、使えない」と思うなら良いのですが。
 むしろ「おぞましい兵器だからこそ、持っておくし、場合によっては使う」という判断があり得るのではないでしょうか?
 例えば「自国に核兵器を使われたくないから、核兵器を持っておかなきゃ」とか、
 「自国に核兵器を使われるくらいなら、他国に先に核兵器を使う」という考えです。
 いわゆる核抑止(かくよくし)や先制攻撃(せんせいこうげき)というやつですね。


 また、スピーチでは「核抑止や核の傘による平和*4は、長く続かない」というような言葉もありました。
 筆者もおおむねそう思います。事故とか暴発(ぼうはつ)もヤバそうですし。
 しかし、「現在」のことをとても重視する方は「それで十分だ」とも思うかもしれません。
 「今ですら、1年先の平和も保証されていないのに、ここで核兵器を手放すことはできない」と。
 そして「核兵器を先に手放せば、相手国に核兵器で攻撃されるかもしれない」とも。
 そしてそれらを延長して、
 「あなたは核兵器を手放させることで、私たちの平和を脅かしたいのか?」という主張すらあり得るかもしれません。
 これがあっているかどうかはさておいて。


 これらは、特に核兵器の痛み*5を知った上で、核廃絶を求める方たちにすれば、「愚か」に見えるかもしれません。
 これでは誰も核兵器を手放せないではないか、この現状は変えなければ、と。
 それもとても大事なことだと思います。


 ですが、これらの「核兵器を持つべき、と思う恐怖(きょうふ)*6もまた核兵器への「恐怖」であり、
 痛みへの「共感」*7に基づいた考え、とも言えなくはないかもしれません。 
 自分の痛みだけでなく、自国にいる他人へは共感したうえでの。
 (相手国への他人への共感は含まないかもしれませんが、常に全世界を対象にしなければ「共感」や「優しさ」と言えないわけではないかと思います。また、自国への「共感」が他国への共感を上回るということはあり得ることです。)

 そして過度に美化するならば、それらは自国の国民への「優しさ」*8であり、
 自国の惨禍を避けるために核兵器で相手国を攻撃することは、
 「勇気」*9であると賞賛される事、さえあるかもしれません。
 (戦争ではしばしば軍事行動は美化・正当化されるものですし)

 これは良い悪いというのではなく、そう「宣伝(せんでん)」、あるいは判断されるかもしれない、ということです。
 しかしあるいは「核兵器自体は悪であっても、それによる被害を自国にもたらさない行為は、善である」という考えすらあるかもしれません。


 そして何かの効果が「ない」ことを証明することはとても難しいことです。
 例えば「日本国憲法*10の第9条によって、日本は今まで平和だったんだ」という意見があります。
 それに、色んなデータや証言などから説得力を持たせることは、できるかもしれません。
 しかしに、「アメリカの核の傘に、平和を守る作用はなかった」ということを証明するのは、とても難しいことです。
 (もちろんこれは「第9条」の方に対しても言えます。それもあってここの異論はしばしば白熱する印象です)
 「平和」は数字ではかるのは難しいですし、それに対する効果、貢献を計ることも、また難しいからです。
 (歴史上の「もしも」を考えるのはとても難しいです)
 そのため、憲法第9条と、アメリカの「核の傘」が今まで併存してきた戦後の時間に対しては、
 「何がどれくらい平和に貢献したか」というのを計ることが、とても難しくなっているのではないかと思います。


 テレビやネット上でも核兵器や軍事に関する議論は、しばしば感情的になりがちな印象ですが、
 その理由の一つが、むしろ「恐怖」とか「記憶」であるのかな、ということを思いました。

 自分の死への恐怖、家族への被害の恐怖、そして核兵器の威力のおぞましさ、を記憶し思うことは。
 兵器*11核兵器を持たない、という方向だけではなく。
 時に暴力手段として、脅迫できる力として、そして相手への先制攻撃手段として、
 核兵器を持ち、場合によっては使いうる方向に繋がることがあるのではないかと。

 「当然のことで、改めて書くほどではない」と思う方もいるかもしれません。その方にはすみません。


 まあ、記憶や恐怖についていろいろ書きましたが。
 だからといって「昔のことを全部記憶しない方がいい」とか
 「恐怖心を全く持たない方がいい」と言いたいわけではありません。
 広島や長崎でやっていることはとても大事なことだと思います。


 そうではなくて、みんなそれぞれ色んなものを怖がって行動したり、
 あるいは同じものを怖がっていても、違う判断や行動がありうるのではないか、と思ったということです。
 その上で色々考えたい、ってことですね。そこを見落としていると、話が進みにくくなりそうなので。
 (色んな可能性を押さえておきたいという筆者の癖です)


 まあ自分と反対の意見を持つ相手にしても、気持ちや判断を否定されるのは嫌だと思うので、
 筆者としてはそこら辺を何とか埋めて、何とか理解したいなーとか、いい感じに進まないかなー(説得の言葉を探している)って感じなのですが。
 なかなか難しく、見苦しい文を書き連ねております。すみません。
 
 不快に思われた方には申し訳ないです。



 さて、それはそうと。皆さまはどうでしょう?

 核兵器に関してどんなことを思うでしょうか?

 また、あなたが核兵器を持っているか、使用できる立場になったとして。
 どんな時でも核兵器を使わないでしょうか?
 あるいは、条件や状況によっては使いうる、と思うでしょうか…?


 良ければ考えてみてくだされば、幸いでございます。


 まあそんな感じで~。



関連記事:「『自分』こそが『悪いこと』をする可能性についての話」*12


追記
 ちなみにテレビや新聞で時々見るのですが、
 アメリカで銃の乱射事件があった後、確かに銃規制運動も起こるのですが、
 一方で銃の売れ行きがすごい上がるそうです。
 理由は確か「規制されるかもしれないから買っておく」というのと、
 「相手が強力な銃を持っているなら、こちらも身を守らなければ」って感じだった気がします。
 あと銃を持つことが「人権(じんけん)」の一つに数えられているようです。現在の日本とはまた違う感覚ですね。
 (ここら辺は『銃の科学』という本の冒頭でも触れられていて、興味深い話です)
 難しい問題ですが、少なくともある一定のレベルで普及したものを規制するのはとても難しいことですね。
 …それでいうと昔の日本の「刀狩り」とかはよく成功したなあと思います。


追記2
 「やられる前にやれ」という論理は、暴力的ではありますが、ある程度の説得力を持つようにも思えます。
 歴史を見ているといつの時代でも結構人気があるようで、危機になったり国が不景気になったりすると結構出てきたりするようです。
 皆さまはどう思われるでしょう?
 またもし反対なら、反論する時にどのようになさるでしょうか?


追記3
 筆者は犯罪や殺人、戦争は悪いことだと思いますし、したくはないのですが。
 一方で、自分や家族が危険にさらされていたら、やらない保証はありません。
 むしろ「どんなことでもやりうる」という方に近いでしょう。
 (行動に移すかどうかはまた別の話ですが。どんな時も臆病に震えている気もします)

 また自分の欲のために、他人を犠牲にしないか、ということに関しても、保証はないです。
 …現に世界では色んな資源不足や不平等があるにもかかわらず、それらを割と自然に無視しでいられていますしね。

 ゆえに、筆者が戦争や悪いことへの対策を考えるうえで、イメージするのはまず「自分への説得」だったりします。(人の綺麗な言葉がスッと入ってこないともいう)
 「相手が自分のようなややこしい奴だったらどうするか?」とか
 「この、色んな善や優しさを悪用して反論し、説得力があるかはともかく冒涜し、痛みにおびえて他人を見捨て、自分を優先しうる、欲深い存在(自分)を、どう説得するか?」
 というのが鍵になるわけですね。
 相手の優しさや協力を前提としない、という意味では説得シミュレーションとしては参考になりますが、時々嫌になったりもします(個人的感想)。
 みなさまも、「何かを変えたい」と思う時は色々なモデルを考えてるかもしれませんが、過度に病んでしまわない程度にどうぞ。
 休憩とか挟むといいですよ。



◆用語集
・核抑止(かくよくし):
 ざっくり言うと
 ①核を持っていることで、相手国からの戦争を避けられる
 ②お互いの国が核兵器を持っていることで核戦争を避けられる、というような考え。
 英語では「nuclear deterrence(ニュークリア・ディテレンス)」。
 Wikipediaによれば「核戦略(かくせんりゃく)」の一つらしい。また過去記事で少しだけ紹介した「相互確証破壊(そうごかくしょうはかい)」という考え方にも絡んでいる。
 核抑止の力は「核抑止力(かくよくしりょく)」とも言う。
 ちなみに「抑止(よくし)」とはある行動などを止めることであり、「抑止力(よくしりょく)」とはその止める力のことである。
 ゲーム『Fate』シリーズをプレイした方などは、聞き覚えがある単語かもしれない。


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*1:広島県ひろしまけん)」については 7/27 地+ゲーム:周りの県が、ある県を助けるゲーム!? ~「オトナリサン・ヘルパーズ」!~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*2:「原爆(げんばく)」こと「原子爆弾(げんしばくだん)」については 9/27 社+理:兵器/「SLBM(エスエルビーエム)」の話 - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*3:「条約(じょうやく)」については 9/28 英+社:「貿易(ぼうえき)」に関する英語7つ+α! ~今週の英語セブン~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*4:「平和(へいわ)」については 11/2 社会+国+こころ:愛と平和、と戦争 ~言葉の食い違いから考える~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*5:「痛み(いたみ)」については 5/9 英語:「腹痛(ふくつう)」などに関する英語 - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*6:「恐怖(きょうふ)」については 2/12 学習:楽しいものにつなげるゲーム! - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*7:「共感(きょうかん)」については 1/16 こころの話:「共感(きょうかん)」と優しさと「悪」 ~例えば共感や優しさが悪につながるかもしれない場合についての仮考~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*8:「優しさ」については 5/14 国語:「優しさ」と「優しみ」! ~「さ」と「み」の間~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*9:「勇気(ゆうき)」については 5/25 ゲーム+歴:勇気(ゆうき)、元気(げんき)、狂気(きょうき)!? ~狂戦士(きょうせんし)の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*10:憲法(けんぽう)」については 5/3 社+英:「憲法(けんぽう)」に関する英単語メモ - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*11:「兵器(へいき)」については 5/3 社会:軍隊(ぐんたい)・軍事費(ぐんじひ)・維持費(いじひ)の話 ~その砥石(といし)はどれくらい必要ですか?~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*12:記事「『自分』こそが『悪いこと』をする可能性についての話」 については 6/24 社+こころ:「自分」こそが「悪いこと」をする可能性についての話 ~悪事と戦争~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。