のっぽさんの勉強メモ

主に中学の学習内容を扱っています。不定期更新ですー。あ、何か探したいことがある場合は、ページ右の方で「検索」ができたり、記事上のタグやページ右にある「カテゴリー」から関係ある記事が見られたりします。

8/26 歴史:戦争と2つの「V」の話 ~勝利(victory)と犠牲(ぎせい/victim)~

 歴史+ゲームの話ー。
 「戦争*1で犠牲者(ぎせいしゃ)を『出す』ときの気持ちってどんなんだろう」みたいな話です。

 サブタイに書いてあるように
 「勝利(しょうり)」は英語で「victory(ヴィクトリー)」、
 「犠牲者(ぎせいしゃ)」は英語「victim(ヴィクティム)」と言います。

 人によってはおぞましく、嫌な内容が含まれると思われます。ご注意を。
 そしてごめんなさい。


 夏*2になると戦争関係の意見や記事がよく見られます。
 特に過去の「犠牲者(ぎせいしゃ)」を悼みつつ、
 「戦争は人を人として扱わない」、
 あるいは「人や兵(へい)*3はただの数とみなされた」ということが多く言われる印象です。

 その検証は、もちろん大事なことだと思います。

 その上で、ここでは「なぜそうなるのか?」をちょっと考えてみたいと思います。
 「何故戦争において命(いのち)は数(かず)*4として扱われやすいのか?」ということです。

 筆者も戦争には詳しくないので想像が多いです、すみません。




◆「全体の勝利」と「個々(ここ)の勝利」

 で、いきなりちょっと話がそれますが、
 先日カードゲーム*5をやっていてふと
 「『全体の勝利』と『個々の勝利』はまた違うなあ」ということを思いました。
 「個々(ここ)」というのは個人としてそれぞれ、という意味です。

 例えばカードゲームではキャラとかモンスター*6を使って戦ったりします。
 でも、犠牲を出さないで戦うのはとても難しいですね。
 もちろんモンスターが破壊されないように、大事にしながら戦うこともできます。
 でも、全てのモンスターを大事にしていると、逆に勝てないこともあります。
 カード『シャドウバース』*7だと、フォロワーを攻撃しなくても、相手プレイヤーを直接攻撃できますしね。
 「将棋(しょうぎ)」*8で言うと、他のコマをどんなに守っても、王将を取られたら負けとなりますし。

 これは「ゲームが悪い」とかじゃなくて、いろんなことには「勝利条件」や「敗北条件」があるということです。


 つまり、個々の戦闘に多く「勝利」することが、全体の勝利につながるとは限らない、ということです。
 むしろある戦闘で全力を尽くしてしまった結果、それ以降は勝てない、ということもありえます。
 ひどい言い方をすると、ある兵士たちを「とても大事にしてしまった結果」、
 「戦争に勝てなくなった」ということもありえるのです。
 (もちろん「逆に大事にして勝った」ということもあり得ますが)


 ということは。
 逆に言えば、全体の勝利のために、個々の戦闘を見捨てる、ということがあり得ます。
 それは言ってみれば(わざと)「犠牲(ぎせい)」を出すということです。
 (ここでは善悪は置いておき、戦術*9の話です)

 これは望まずに行うこともありますし、時にわざと行うこともあります。
 将棋とかでもわざとコマを取らせることはありますし。




 ここまで読まれて「どんな形でも犠牲を出すことは許されない!」と思われるかもしれません。
 その考えは正しいと思われます。

 しかし例えば
 「300人を助けているうちに3万人が死にそう」とか
 「10人を犠牲にすることで戦争に勝てるかもしれない」という場合、あなたはどうするでしょうか?
 (そもそも戦争をやらなければいい、ということは置いておいて)

 判断は人それぞれでしょうが、
 人によっては「少ない方を見捨てる」ことが、可能性に入ってくるかもしれません。
 (数字の上では「大のために小を切り捨てる」という形になります。非情に思われるかもしれませんが)


 冒頭に書いたように
 「勝利(しょうり)」は英語で「victory(ヴィクトリー)」、
 「犠牲者(ぎせいしゃ)」は英語で「victim(ヴィクティム)」といいます。

 言ってみれば、戦争にはこの2つの「V」の要素があり、
 「勝利の為に犠牲を払う」ということがあるわけです。
 もっとも、犠牲を出したからと言って勝てるとは限らないのですが…。



 とまあ、そんな感じのことが、いわゆる「人が数として扱われる」時にちょっとあるかもしれません。
 だからといって「犠牲を出してもいい」と言いたいわけではありません。
 筆者も犠牲はない、もしく少ない方がいいと思っておりますし、
ここで行っているのは気持ちの想像と説明であって、善悪とはまた別の話です。


 悪人や、望んで非情になった人だけが「数として扱う」「犠牲を出す」ことをするなら、そういう人に対処すればいいのですが。
 でももし、日常や、自分の中に「数として扱う」「犠牲を出す」ことが選択肢としてあるならば、
 あるいはその「根っこ」や、あるいは「そうせざるを得ない状況」があるならば、
 「悪人」に注意しているだけでは不十分といえるでしょう。
 自分の足元に「犠牲を生むこと」の根っこがあるわけですからね。

 それに対処するならば、日常の気持ちを考えることが重要かもしれません。


 例えば、あなたは何かを強く願ったことは無いでしょうか?
 「何を犠牲にしてでも勝ちたい」と思ったことは無いでしょうか?
 あるいは何かを諦めた、見捨てた経験は?
 時間がなくて何かをあきらめた経験は?
 少ないものより多くのものを取った経験は?

 そして戦争において、あなたが指導的な立場にあったなら。
 あなたは優先順位をどこに置き、何を選ぶのでしょうか。
 ひどい言い方をするならば、自分は何を「犠牲にする」と思いますか?


 重ねて言いますが、何かを責めたいわけではありません。すみません。
 またその気持ちを感じたからと言って、戦争の犠牲を批判しちゃだめというわけでもないです。
 「その時の流れを理解する役に立つかもしれない」位の話なので。
 
 それらの気持ちを理解し、うまく対処できたなら、
 戦争における色んな事が、より理解しやすく、
 そして望むなら、止めやすくなるかもしれません。


 良かったら考えてみて頂ければ幸いです。


 まあそんな感じで~。


◆用語集
・勝利(しょうり):
 相手に勝つこと。スポーツ*10、ゲーム、戦闘など色々な所で使う言葉。
 英語では「victory(ヴィクトリー)」。
 関連用語:「ニケ」*11、「ウィクトーリア」

benkyoumemo.hatenablog.com

benkyoumemo.hatenablog.com

benkyoumemo.hatenablog.com

benkyoumemo.hatenablog.com

*1:「戦争(せんそう)」については 11/2 社会+国+こころ:愛と平和、と戦争 ~言葉の食い違いから考える~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*2:「夏(なつ)」については 7/5 学習:夏休みの自由研究メモ - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*3:「兵(へい)」こと「兵士(へいし)」については 8/7 英+歴:「ソルジャー」は「サラリーマン」ですか? ~「給料」と「兵士」の関係~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*4:「数(かず)」こと「数字(すうじ)」については 1/5 数学:なぜ「1+1=2」ができるのか(雑考) - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*5:「カードゲーム」については 4/4 数学:メモ/数学とカードゲーム - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*6:「モンスター」については 7/26 英語:treat/モンスター、ハロウィン、そしてトリートメント! - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*7:『シャドウバース』については 7/14 数+ゲーム:『シャドウバース』で確率を考える! ~投入カード枚数と初期手札編~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*8:「将棋(しょうぎ)」については 1/27 英語:翻訳を利用して魔王(まおう)を女子にする、だと…!? - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*9:「戦術(せんじゅつ)」については 3/23 学習:「不退転(ふたいてん)」、「撤退戦(てったいせん)」、「全力撤退(ぜんりょくてったい)」 - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*10:「スポーツ」については 3/27 こころの話+体育:不自由(ふじゆう)だからゲームは面白い!? - のっぽさんの勉強メモ を参照。

*11:勝利の女神「ニケ」や「ウィクトーリア」については 9/18 歴+英:「靴」と「女神」と「ミサイル」の話!? ~女神「ニケ」「ナイキ」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。