生活+国語+理科の話―。
矛盾(むじゅん)感のすごいタイトルでお送りしておりますが。
血行(けっこう)による肌(はだ)の色つやを表す、①「血色(けっしょく)」と、
そのまま「血(ち)の色()いろ」を表す語、②「血色(けっしょく)」の話を。
前置き。
昨日「月食(げっしょく)」について書いた後、
似た語の「血色(けっしょく)」が気になったので、調べてみました。
※
まず普段「血色(けっしょく)」というと、①肌(はだ)の赤みや「色つや」という感じですね。
国語辞典では「(血行(けっこう)による)肌の色つや」と説明されていました。
血行(けっこう)…体の中の血の巡(めぐ)りが良くて、肌の色(いろ)つや(がいい)みたいな感じですね。
なので「血色がいい」とは、血行が良くて肌も元気そうな様子、
逆に「血色が悪い」とは、血行が悪くなってそうで、肌に元気が無さそう…みたいな感じですかね。
ところで、日本語で「血色」と書くと、
字としては「血(ち)の色」…血液(けつえき)の色を表しそうですね、
その流れで「血色がいい」という言葉を考えると、
何かバトルやホラーマンガの「血の色っていいよね…」的なヤバい人っぽくて怖い気もしますが。
でも実際は、「血色」は肌の色を表すだけだから大丈夫…、
などと思っていたのですが。
実は調べてみると、そうでもなかったりするようです。
というのも漢和辞典によれば、
「血色」はそのまま②「血(ち)の色(いろ)」の意味もあるらしいからですね。
国語辞典では載っていなかったので、もしかしたら少し古めの意味なのかもしれません。
もちろん肌に表れる①「血色(肌の色つや)」…顔や肌の「赤み」には、
②「血色(血の色)」である「赤(あか)」が深く関係していますが。
それはそれとして「肌の色つや」と「血の色」そのものは違うので、
「①『血色(肌の色つや)』と②『血色(血の色)』は違う!」と言えそうですね。
…すごい矛盾っぽい文ですが。
※
ところで、上ではホラーっぽく書いてしまいましたが、
血が体を巡っていて、その赤色が肌に表れるのは、大事なことでもあります。
逆に事故や病気、低体温などで体がヤバいことになると、赤みが消えて「青ざめて」しまったりしますし。
血液やその巡りは、生きる上では大事な物ですしね。
まあだからといって「血の色を大好きになろうぜ!」的な話ではないですが、
でも今日は何か、自分の肌や顔の調子いいな…と思ったら。
「めぐってる『血色(血の色)』のおかげで、『血色(肌つや)』がいいぜ…」
なんて思ってみても、楽しいかもですね。
まあそんな感じで~。
◆用語集
・血色(けっしょく)【肌の色つや】:
関連用語:「青白い(あおじろい)」*1、「pale(ペイル)/青白い」
・血色(けっしょく)【血の色】:
*1:「青白い(あおじろい)」や英語「pale(ペイル)/青白い」については 2/8 生+英他:「二番煎じ(にばんせんじ)」は「青白い(あおじろい)」ですか? ~「二番煎じ/pale imitation」と「pale(ペイル)/青白い」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。