国語+英語+生活の話―。
「私は風の神なので、朝イチで風を送るのが仕事…」的な話ではありません。
簡単にできることを表す「朝飯前(あさめしまえ)の仕事(しごと)」と、
その英訳文の一つである「It's a breeze(イッツ・ア・ブリーズ)」、
そして「そよ風(そよかぜ)」や「容易(ようい)な仕事」などを表す「breeze(ブリーズ)」の話を。
前置き。
まず「朝飯前(あさめしまえ)」とは、朝飯(あさめし)*1…朝ご飯(あさごはん)の前の時間ですね、
国語辞典には「朝の食事をする前の力が出ない時」と載っていました。
寝起き(ねおき)でお腹が空いていたりして、力が出ない…みたいな感じですかね。
といっても、「朝飯前」は会話や文の中では、
むしろ「朝飯前の仕事(朝飯前にできる仕事)」という言い回しで使われたりもします。
この場合は「簡単にできること」を表すので、
「力が入らないはずの朝飯前でさえ、簡単にできる仕事」ということですね。
で、上記のように、日本語だと「朝飯前の仕事」は
とにかく「朝飯」や「ご飯(ごはん)」のイメージが強いですが。
しかし英語にすると、またイメージが変わったりするかもしれません。
というのも、「そよ風(そよかぜ)」が関わったりするからですね。
まず和英辞典で「朝飯前の仕事」の英訳を調べると、
「easy job(イージー・ジョブ)/簡単な仕事」という分かりやすい物もありましたが、
他にも(口語で)「It's a breeze(イッツ・ア・ブリーズ)」という文も載ってまして。
(※正確には名詞ではなく、文なので「It's a breeze/それは朝飯前の仕事です」って感じですかね)
英和辞典によれば「breeze(ブリーズ)」とは、
名詞では、気持ちの良い「そよ風(そよかぜ)」や「容易(ようい)な仕事」…つまり簡単な仕事、
また動詞では「すいすいと進む」、「仕事を片付ける」意味があるようです。
なので全体的に、「何かが楽にすいすい片付く」みたいな感じがありますね。
で、英語の「It's(イッツ)」は「それは~です」みたいな意味もあるので、
「それは(It's)容易な仕事(a breeze)です」→「朝飯前の仕事です(It's a breeze)」って感じですかね。
…でも上に書いたように、
「breeze(ブリーズ)」には「そよ風」の意味があり、またこちらも有名だったりします。
それを知ってから「It's a breeze/朝飯前の仕事(です)」という関係を見ると、
少し「『朝飯前の仕事(breeze)』は『そよ風(breeze)』だった…!?」って感じにも見えますね。
「朝食の時間になると、いつもさわやかな風が吹いて…」みたいな、ファンタジー話っぽくて面白いです。
※
まあ今は冬ですし、最近寒いので、
朝食前に「そよ風」が吹いてきても、あまりありがたくないかもですが、
でももし、少し暖かく、春(はる)らしくなってきた時、
何か簡単な仕事…「朝飯前の仕事(breeze)」をすることがあれば。
「これは『そよ風(breeze)』みたいなもんだね!」と思いつつ、
春の風などをイメージしてみても、楽しいかもですね。
まあそんな感じで~。
*1:「朝飯(あさめし)」こと「朝食(ちょうしょく)」については 8/2 国+ゲーム:自分から漢字を間違えちゃうゲーム!? ~ゲーム「ワザト・マチガエール」~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。