2/16 英語：「full」と「-ful」　～接尾辞（せつびじ）の話～

　英語の話ー。
　「full」と接尾辞（せつびじ）「-ful」について簡単な話です。

　英語の「full」は「満杯の、いっぱいの、満ちた」という意味の形容詞です。
　日本語でも「フル」や「曲のフル・ヴァージョン」というのでなじみ深いですね。

　また英単語の語尾にある「-ful」ってのはこれとかかわりのある語です。
　例えば「wonderful（ワンダフル）」という語は「すばらしい、不思議な」という意味ですが、「wonder（驚き）」が「ful（満ちた）」という風に成り立っています。
　それで「驚きに満ちた、驚くべき」→「すばらしい」ということですね。
　「感嘆文（かんたんぶん）」*1の「なんと素晴らしい！」のノリにちょっと似てるかも。

　同じように「beautiful（美しい）」*2は「beauty（ビューティ）／美しさ」に「ful（満ちた）」、
　「joyful（ジョイフル）／楽しい」は「joy（ジョイ）／楽しさ」に「ful（満ちた）」というわけです。

　こういう「単語の後の、特徴的な部分」を「接尾辞（せつびじ）」と言います。
　つまり「語尾につけて意味を表す言葉」ってことですね。
　いわばパーツみたいなものです。
　こういうパーツは他にもあります（前につける「接頭辞（せっとうじ）」*3とか）。
　よく辞書の前とか後ろとかに解説が書いてあるので、興味があったら見てみるといいかもしれません。

　英単語のつづりは難しいですが、
　苦手な人はこういう法則を利用すると覚えやすいかもしれません。

　まあそんな感じで～。

◆用語集
・接尾辞（せつびじ）：
　英語の後ろに着けて意味を作るパーツ。
　詳細は本文参照。
　関連用語：「接辞（せつじ）」*4、「接頭辞（せっとうじ）」、「語幹（ごかん）」*5、「○○切る（○○きる）」*6
　関連自作ゲーム：『er（イーアール）ゲーム』*7

・wonderful（ワンダフル）：
　「すばらしい、不思議な」という意味の英単語。
　関連用語：「unbelievable（アンビリーバブル）／驚くべき、信じられない」*8

・wonder（ワンダー）：
　「驚き」などの意味の英単語。
　ちなみに「センス・オブ・ワンダー」という言葉もある。
　また「グラスワンダー」という競走馬もいたりする。
　関連記事：『奇跡を表す外国語セブン』*9

・「センス・オブ・ワンダー（sense of wonder）」：
　Wikipediaによれば、一定の対象（SF作品、自然等）に触れることで受ける、ある種の不思議な感動、または不思議な心理的感覚を表現する概念であり、それを言い表すための言葉らしい。
　ちなみに同名の本もある。
　また同名の曲を音楽グループ「sumika」や「RIP SLYME」が出したりしているようだ。
　関連用語：「センサー」*10

・「センス・オブ・ワンダー」【書籍】：
　「レイチェル・カーソン」氏が執筆した本。

・joyful（ジョイフル）：
　ジョイフルというファミレスもあるが、それのことではない。
　ちなみに「いきものがかり」の曲『じょいふる』はノリが良くて楽しい曲。「ポッキー」のＣＭにも使われていた。

・辞書（じしょ）：
　大体分厚い本。英語で言うと「dictionary（ディクショナリー）」。
　「辞典（じてん）」も大体同じような意味を持つ。
　人によって好みは分かれる。が、時々豆知識や変なことも書いてあって面白い。
　カッコいい言葉が好きな筆者は中学時代「錬金術」*11や「四神（しじん）」*12などの単語を調べていた。
　ちなみに辞書や辞典は字ばっかりではなく、カラー写真*13とか絵の方が多いものもある。
　そういうのは見てるだけでもなんか楽しかったりするので、興味があれば見てみるといいかも。
　関連用語：「字引（じびき）」*14、「生き字引（いきじびき）」、「辞（じ）」*15、「知識（ちしき）」*16、「翻訳（ほんやく）」*17、「例文（れいぶん）」*18、「教科書（きょうかしょ）」*19、「インターネット」*20、「文章（ぶんしょう）」*21、「漢字（かんじ）」*22、「四字熟語（よじじゅくご）」*23、「図書館（としょかん）」*24、「魔導書（まどうしょ）」*25、「句読点（くとうてん）」*26、「、（読点）」、「。（句点）」
　関連自作ゲーム：『ディクショナリー・ゲーム』*27